山梨・甲府:“Outsider Brewery”の始まり – 02
山梨・甲府:“Outsider Brewery”の始まり – 01の続き:
「アウトサイダーブルワリー」は、オーナーのマーク・メイジャーさんが日本地ビール協会のメールマガジンにブルワーを募集したことから始まった。その声に応えたのが、博石館ビールで約13年、いわて蔵ビールで約2年、クラフトビールを造り続けてきた丹羽智さんだ。自然酵母を使ったビールをはじめ、独自のスタイルを追究し完成度を高めてきた。
「博石館ビールは1994年の酒税法改正を機に、立ち上げから関わりました。いわて蔵ビールで、念願の発泡酒造りに携わることができた。ベルジャンスタイルのビールを造るのが僕の目標でしたから。100L単位での醸造ノウハウも得られ、スキルアップできたと思っています」(丹羽さん)
2月25日(土)、山梨県甲府市中心街の「桜町通り」に、アウトサイダーブルワリーと、同ビルの2階にあるビアバー「ホップス・アンド・ハーブズ」がオープンする。常時用意するビールは以下の予定:
■常時用意する6種類
・ビターラガー
・ペールエール
・オーストラリアンIPA
・トリペル
・ベルジャンホワイト
・インペリアルスタウト
*オープン当初はビターラガー、オーストラリアンIPA、インペリアルスタウトの3種類*
*上記6種類のほか、毎月シーズナルを提供予定*
「オーストラリアンIPA」はオーストラリア産のホップを使用したIPAだ。オーナーのマークさんがオーストラリア人というご縁で、丹羽さんはオーストラリアのものを使えないかと探してみた。すると、丹羽さん曰く「面白いホップ」があったという。ビールのα酸(苦味成分。抗菌性や泡持ちにも役立つ)値が高いホップだ。苦みを出すのにうってつけだった。柑橘系の香りを持つものもある。
「アメリカンスタイルとはまた違った、ユニークなビールができますよ」■(03へ続く)
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