ゴールデンエール
ゴールデンエールはビール評論家マイケル・ジャクソンが命名した名前で、ベルギーで特にそういった呼び名があるわけではありません。
淡く美しい金色でアルコール度数が高く深みのある味わいのビールを指します。
ジャクソン氏の著書の中でも、度数が高いものは特に「ストロング・ゴールデンエール」と命名されていますが、その代表的なものに有名な「デュベル」があります。
もともと「ヴィクトリーエール」という名前のダークビールだったのですが、ある試飲の会で近所の靴屋ヴァン・デ・ワウワーが、「このビールはまさに悪魔だ!」と叫んだことから、フラマン語で悪魔を意味する「デュベル」という名前になりました。
第二次世界大戦後は淡い金色をしたピルスナーが市場を席捲。
醸造所ではこれに対抗する商品の開発を進めていましたが、1970年にダークタイプのデュベルに代わって、ゴールドタイプのデュベルが誕生しました。
デュベルは個人的にも大好きなビールです。
その素晴らしい味わいは常に安定しており、冷やしても比較的高い温度でもそれぞれ違った特徴を見せてくれます。
330mlのレギュラーサイズだけでなく、フルボトルやマグナムボトルもあり、野外でのBBQやパーティーなどにも最適です。
そんなデュベルの成功にあやかろうと、他の醸造所からも個性的なビールが登場しました。
Deugniet=いたずらっ子、Julius=ユダス(裏切り者)、Hapkin=人名、Delirium Tremens=アルコール中毒による震え、、、など。
日本では考えられないような個性的な名前が多く、意味を知るだけでも楽しいです。
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