ビールのネタ帳(11)ホップなしのビール
知って飲めばますます美味しいビールのあれこれ。
パブで披露すれば今宵の主役はあなた!?
雑誌「ビール王国」から、ビールの小ネタをえり抜きでお送りします。
ホップなしのビール
ビールに使われる原料としてホップは欠かせません。
ホップにはビール独特の苦味や香りを造るばかりか、防腐の効果もあります。
しかしビールにホップが当たり前になったのは、ほんの100年ほど前のこと。
それまでは味付けにタチヤナギ、ニガヨモギ、松脂など色々な植物やスパイスをブレンドしたものが使われていました。
動物の肝臓や、酩酊感を与える植物を加えることもあり、健康に害が及びそう。
これらのスパイスは「グルード」と呼ばれ、複雑な調合方法は秘伝とされ、学術の中心であった修道院の専売特許でした。
グルードを使ったビールを醸造する権利を市民に販売することで修道院は莫大な収入をえていました。
この収入を守るために、ドイツのケルンでは修道院がホップの使用に対して抵抗をしていました。
南ドイツのバイエル王国では、それらのグルードや体に害のある添加物を禁止し
ビールの原料を麦芽とホップと水(のちに酵母が加わる)に限定した「ビール純粋令」が
当時のバイエルン王ヴェルヘルム4世によって、1516年4月23日に制定されます。
この「ビール純粋令」現存する世界最古の食品に関する法律で、
まさにドイツビールの命運をきめた画期的な日でした。
「パブで絶対にウケる! ビールのネタ帳」は雑誌「ビール王国」に掲載。
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