[イベント]2015.6.11

テイスティング・ツアーで、お気に入りのビールを見つけよう!

(この記事の掲載写真は、ジャパン・ビアフェスティバルの公式Facebookページから転載しています)

はじめまして!(若くないけど)新人ジャーナリストのくまざわです。
近頃、「ビールのおいしい季節になりましたね」という何気ないあいさつにも、
つい「ビールは1年中おいしいですよ(ニコッ)」と言い返しては、
苦笑いをされる…という愚行を繰り返しています。
「ややウザいビール愛好家」へと、順調に熟成が進んでいる模様です(笑)。

さて、ビールにシーズンはありませんが、
今年のジャパン・ビアフェスティバルは、
5/23(土)、24(日)にビアフェス横浜Spring、
6/6(土)、7(日)にビアフェス東京が開催され、
いよいよシーズン到来ですね。
今回はここで行われている
「ビアジャッジと行く“テイスティング・ツアー”」についてご紹介します。

JBJA01
http://beertaster.org/

このツアーは、「ビアジャッジ」の先生と一緒に会場を巡ろうというもの。
ビアジャッジとは、クラフトビア・アソシエーション主催のビール審査会で
審査できる資格を持つ人のことです。
ツアーに参加すれば、試飲で使うベストアロマグラスの使い方や
ビールの見た目、色、香り、味など、さまざまなポイントから
ビールを楽しむ方法やビールのスタイルを学ぶことができます。

ビアジャッジの先生は、会場内にある100社近くの出展者のビールを、
・ピルスナー系
・エステル系
・ホップ系
・モルト系
・ヴァリエーション系
(・その他)
の5つ(+その他)にカテゴライズし、それぞれの特徴が際立ったものを、
1銘柄ずつセレクトして事前にリストアップ。
そのリストを元にツアー参加者と会場を巡り、
同じ銘柄をテイスティングしながら解説します。

約30分のツアー時間内で、ピルスナー系〜ヴァリエーション系の5銘柄。
ジャッジの先生によっては、これに「その他」カテゴリーの1〜2銘柄を加えて、
最大7銘柄をテンポよく解説する先生もいます。
最初は「よくわからないけど、参加してみようかな」
くらいの表情をしていた参加者の方も、
ジャッジの先生のきめ細かな解説を聞くうちに
興味が沸き上がるのか、次第に真剣な表情になっていきます。

ビアジャッジの小嶋徹也先生。

ビアジャッジの小嶋徹也先生。

皆さん、真剣な表情です。

皆さん、真剣な表情です。

 

 

 

 

 

 

 

会場内で小さな円陣を組んで行われます。

会場内で小さな円陣を組んで行われます。

年々少しずつ認知度が上がってきたこのツアー。ここ最近の手応えは?
ビアジャッジの1人である小嶋徹也先生にお話を伺ってみました。

「参加されるお客さんには、ビール初心者もいれば、
『この人、ビアテイスター資格持っているよね』
というちょっと手強い方もいます。
参加者を見ていると、比較的男性のほうが熱心な傾向にありますが、
ヴァイツェン(エステル系)やフルーツビール(ヴァリエーション系)
を紹介すると、
今度は女性が前のめりになって聞いてくれる印象がありますね。
あ、でもこの間の横浜Springのとき、あくらビールの『あきた吟醸ビール』
(ヴァリエーション系、その他)を紹介しましたが、
あれは女性人気がとても高かったですよ」

女性はより苦みが少なく飲みやすいスタイルを好む傾向にあるようですね。
ジャッジの先生は、銘柄選びでどんなことに気をつけているのでしょうか?

「やはり、わかりやすさが第一ですね。例えばホップ系でいうと、
柑橘系の香りが特徴的なアメリカ産のカスケードホップのような、
鼻だけでわかるハイレベルのアロマがするビールが理想的です。
僕はいつも事前に出展者リストを見て、どの銘柄にするか考えるんですけど、
今回のビアフェス東京では、そういう銘柄が少なくて、
ホップ系の銘柄をセレクトするのに難儀しました」

小嶋先生ならではの、こだわりの部分はあるのでしょうか?

「僕は今回のビアフェス東京で、土曜(6/6)の昼と夜、
日曜(6/7)もツアーを持っているので、
せっかくなら、ラインナップを全部変えてみようかなと。
なので、土曜の昼はわかりやすい定番を、
夜は“ツアー”という言葉にこだわり、
北海道のピルスナーから始めて沖縄の“その他”の銘柄で終わる、
“日本縦断ビールツアー”にしてみました(笑)」

なんと!それは面白そうですね。
実際にツアーで配られたリストを見てみましょう。

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6/6(土)昼の回のリスト。確かに、名前を見ただけで味を思い出せるような定番が多いですね。

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6/6(夜)の回のリスト。右2列は、左2列の第一候補が打ち抜かれた際などの第二候補ですが、こちらも日本縦断になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真上が小嶋先生の昼の回、下が夜の回のリストです。
なるほど、夜の回は大雪地ビール(北海道)→やくらいビール(宮城)
→伊勢角屋麦酒(三重)→箕面ビール(大阪)
→呉ビール 海軍さんの麦酒(広島)
→宮崎ひでじビール醸造所(宮崎)
→ヘリオス酒造 ヘリオスクラフトビール(沖縄)
と、見事に日本縦断していますね!

「日曜は、土曜の『アジア・ビアカップ2015』の表彰式を受けて、
受賞ビール限定でラインナップを組みます。(6/6取材時)
今後も僕の好みでそういうツアーをやっていこうと思っています。
ちなみに去年秋のビアフェス横浜では“神奈川県しばり”をしてみました。
ビアフェス名古屋なら“東海しばり”、
もっとざっくりと“西日本しばり”なんかもできますよね」

各カテゴリーで最大7銘柄を選ぶというルールは決まっているものの、
そのラインナップの組み立てはジャッジの先生に任されているので、
ツアーには先生の個性が出るというわけですね。

今年、ビアフェス横浜Springとビアフェス東京は終了しましたが、
7/17(金)〜19(日)にビアフェス大阪、
8/8(土)、9(日)にビアフェス名古屋、
9/21(祝月)〜23(祝水)にビアフェス横浜、
10/3(土)、4(日) にビアフェス九州、
10/23(金)~25(日)に ビアフェス台北が控えています。
ビアフェス名古屋、ビアフェス横浜でも、
テイスティング・ツアーが行われる予定です。
 ※ビアフェス大阪のツアーはありません。
  ビアフェス九州・台北は未定です。

ビアフェスの入場料以外に500円の参加料が必要ですが、
それだけの価値はある!絶対に損はない!と、個人的に思います。
この他、それぞれのビアスタイルに合った料理やおつまみを紹介する
マリアージュツアー(参加料700円)もあります。
お近くの会場のビアフェスにお出かけの際には、ぜひ一度参加して、
ビアジャッジの先生の楽しいお話を聞きながら、
好みのビアスタイル・銘柄を見つけてみませんか?

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

くまざわ ななこ

ビアジャーナリスト/ビアライター

ビールとカレーと小田急線をこよなく愛するライター/エディター。数多くのインタビュー経験を活かして、ビールに携わる人たちの思いを伝えようと邁進中。最近、健康のために始めた「ランニング&ビール」イベントにはまっている。

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