Tasting report No.17 Murphy’s Irish Stout
私、歴史が大の苦手です。試験はほとんど語呂合わせで乗り切っていました。
例えば、2大アイリッシュスタウト語呂合わせです。
①イナゴ食う朝にはギネス。
→アーサー(朝)・ギネスが初期のGuinnessとも言える「エクストラ スーペリアー ポーター」を発売したのは1759年(イナゴ食う)の事でした。
②羽衣マーフィー(商品名みたいで覚えやすい)
→1856年(はごろも)に、ジェームズ・J・マーフィーによって「マーフィーズ アイリッシュ スタウト」が発売されます。
日本語って素晴らしい!!
本日は後者、
【マーフィーズ アイリッシュ スタウト】
のご紹介になります。
缶の中には、フローティング・ウィジェット(球状のカプセル)。英国パブで飲むような滑らかでクリーミーな泡を作り出します。注げば吸い込まれそうな深い漆黒と、その上にはクリームのような柔らかな泡がもっちりと。液は透かすと赤みも見て取れます。
深く焙煎した珈琲香。ホイップクリームのような甘味感、微々ながらエステルアロマも奥から手を伸ばしてきます。
頂きます。
口当たりは瑞々しくドライ。おだやかな発泡とほのかな青酸っぱさの後押し。
次第に支配を強めるロースト・フレーバーと苦味でフィニッシュ。
これらの特徴をモルトの甘味がしっかりとまとめ上げています。
総じて。
気さくなご年配の英国紳士の印象。
ドリンカビリティが高くても、長い人生から得た深みや魅力が詰まっています。
是非皆様も、チョコを「ちょこ」っとかじりながら…。
すみません、私は英国紳士にはなれそうにありません(笑)
-Beer profile-
England
Murphy’s Brewery
Murphy’s Irish Stout
Irish Style Dry Stout
ABV 4%
麦芽、ホップ、大麦
【参考文献】
・「ビールの図鑑」株式会社マイナビ
【Back Number】
Tasting report No.16 グランドキリン ギャラクシーホップ
https://www.jbja.jp/archives/10556
お読み頂いた皆様に感謝を込めて。
佐藤翔平
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。