[ビアバー]2015.8.19

ビア女の酒場放浪記(7)Spitalgarten

飲むこと食べること楽しいこと大好きなビア女が
あっちこっち飲み歩いて気に入ったお店を勝手にレポートしています。

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旧市街地が世界遺産にも登録されているドイツのレーゲンスブルク。
ドナウ河畔の美しい街です。ローマ時代から交通の要所として栄えていました。

そんな歴史のある街で、歴史を感じさせてくれるビールがあります。
ドナウ川に架かる世界最古の石橋(Steinerne Brucke)をわたり、ドナウの中州にあるSpitalgartenです。

聖カタリーナ施療院が造るビールです。
施療院は1220年に司教とレーゲンスブルク市民によって生まれ、以降800年近くもの間、年老いた市民のケアを行ってきました。
日本風にいうなら、教会が運営する養護老人ホームで造られるビール。
世界最古の養老院付属醸造所と言われています。
教会が病院やビール醸造を行うのはヨーロッパではごく当たり前ですが、
現在でも療養施設とビール醸造を同時に行っているなんてワクワクしませんか?

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この老人ホームに入居されている方は1日に2本までビールが支給されるそうです。
うらやましい老後だわ!
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ドナウ川のほとりでビールが造られ、その場所がビアガーデンとクナイペ(酒場)になっています。
対岸の世界遺産に認定された街を眺めながら、出来立てのビールで乾杯!
至福の時間です。
これまで何人もの旅人が、ご老人がこの景色を見ていいたのでしょうか。

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定番はピルス、ヘレス、ヴァイツェン、デュンケル、など6種類。
シーズナルでペールエールやチョコレートスタウトのような、今までドイツになかったスタイルのビールも造っています。
基礎がしっかりとしているからか、他国のスタイルのビールも美味しいのでしょうか。

平日にもかかわらず夕刻には沢山の地元のお客さんで席はいっぱいになりました。

ドナウ河畔の世界遺産を眺めながら、世界最古の養老院付属醸造所のビールを飲む。
悠久の時の中では自分の存在も悩み事もちっぽけだ、そう思わせてくれるビアガーデンです。

住所/ St. Katharinen-Platz 1, Regensburg, Bavaria, Germany
Web/ http://www.spitalgarten.de/

(2015年 8月訪問)
☆内容は変更になっていることがあります。
ホームページ等でご確認の上、お出かけくださいね。

ビア女レーゲンスブルク旅ール養老院

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

コウゴ アヤコ

ビアジャーナリスト

1978年東京生まれ。看護師を経て、旅するビアジャーナリストに転身。旅とビールを組み合わせた「旅ール(タビール)」をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ドイツビールに惚れこみ1年半ドイツで生活したことも。『ビール王国』(ワイン王国)、『ビールの図鑑』(マイナビ)、『BRUTUS』(マガジンハウス)など様々なメディアで執筆。

最近はキャンプとサウナにドハマり中。そこにもやはりビールは欠かせない。最高の「ビアキャンプ」&「ビアサウナ」を求めて、日本全国津々浦々旅をしている。

■執筆歴■
-海外生活情報誌ドイツニュースダイジェストで「旅ールのススメ」連載中
ビール小話 (ドイツニュースダイジェスト)2009~16年連載
-東海教育研究所かもめの本棚onlineにて「旅においしいビールあり」
-クラフトビールで乾杯!(日本トランスオーシャン航空機内誌Coralway2020年9.10月号特集)
-ビール王国(ワイン王国)
-ビールの図鑑・クラフトビールの図鑑(マイナビ)
-BRUTUS(マガジンハウス)
-an・an(マガジンハウス)
-CanCam(小学館)
-DIME(小学館)
-東京人(都市出版)
-るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
など
■出演歴■
-アサデス。7(KBC九州朝日放送)
-KURASEEDS(J-WAVE81.3FM)
-食べて!歌って!まるごとユーロ!ドイツ語(NHKラジオ第2)
-トークイントーク(フレンズFM)
-売れ筋RANKING~クラフトビール(KTSライブニュース)
-よじごじDays(テレビ東京)
など

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