グラスを選んでビールを飲む。リーデルでバーレイ&ウィート・ワイン
ビールはそれぞれのスタイルや銘柄によって適したグラスがある。
グラスのシルエットにより、香りの籠もり方や広がり方、口に流れ込こんだ際に舌のどの部分に触れるのかといった違いがあり、同じビールでも異なった香りや味わいに感じるのだ。
ベルギーにおけるビールとグラスの関係は特に有名で銘柄の数だけグラスがあると言っていい。
また、ワインの世界では、ブドウの品種や生産地によってさまざまなグラスが用意されている。
さて、来る7/1、藤原ヒロユキ・プロデュース「バーレイ&ウィート・ワイン」が発売されるのだが、それに向けて、「バーレイ&ウィート・ワイン」の魅力を最も伝えてくれるグラスを選ぶテイスティング会が世界的にも有名なグラスメーカーリーデル社全面協力のもとにおこなわれた。
「バーレイ&ウィート・ワイン」は、藤原ヒロユキの『今、自分自身が最も飲みたいビール』を常陸野ネストビールとアウグスビールの英知によって具現化したものである。
750mlのシャンパンボトルに詰められた本格的ボトルコンディションエールで、ブラン(白)とルージュ(赤)の2種類が用意されている。
どちらも壜内熟成で賞味期限は10年。エージングが進むことによる味わいの変化も楽しむことが出来る。
ラベルは藤原ヒロユキのイラストと描き文字で構成されていて、今年のビンテージ「’11」が入っている。
また、販売に際しては、1本1本ごと薄いエンボス紙で手巻きし、藤原ヒロユキ自筆のサインとシリアルナンバーを入れるという手の凝りようだ。
それぞれの特徴は以下の通りである。
「バーレイ&ウィート・ワイン ブラン(白)」
微かな濁りのあるライトイエロー。
トップノートはオレンジや柚子を思わせるフルーティーな香り、コリアンダーやナツメグのようなスパイシーな魅力、ユリの花にも似た華やかさを感じることが出来る。
口に含むとオレンジの皮やグレープフルーツを思わせるシトラス系の苦みが広がり食欲を誘うこと請け合いである。
白ワイン程度に冷やして飲めばキリッとした味わいが心地よい。
「バーレイ&ウィート・ワイン ルージュ(赤)」
ダーク・ローズレッドの色合い。
トップノートはプラム、カシス、ブラックベリー、巨峰といったフルーティーな香り、コリアンダー、バニラ、クローブ、シナモンといったスパイス、アーモンドの香ばしさ、更には白檀にも似たエキゾチックなアロマが複雑に絡み合う。
口に含むとアロマで感じたすべてのキャラクターが融合し、僅かな酸味も加わり一段とミステリアスだ。
赤ワインのように室温でも楽しめるし、軽く冷やしても爽やかに飲むのも一興だ。
どちらも、時間をかけて飲むと温度変化や空気に触れた香りの変化を楽しむことが出来る。
テイスティングのもよう
青山1丁目のリーデル社テイスティングルームにはそれぞれデザインの異なる29種類のグラスが並んだ。
リーデルジャパン社長アンギャル氏とソムリエでワイングラスエデュケイターの庄司氏をはじめリーデル・ジャパン社の皆様の御協力を得て、テイスティング会がおこなわれた。
驚くことに、同じビールであっても注ぐグラスによって香りも味わいもこれほど違ってくる。
これは、ビールがグラスによって変化するのではなく、私達人間がグラスによって香りや味わいを「感じやすかったり感じにくかったり」するということだ。
ならば、出来るだけ「感じやすい」グラスで楽しんだほうがビールも人間も幸せというものだ。
結果は、
ブランは
Vinum Extreme Riesling/Sauvignon Blanc
ヴィノム・エクストリーム・シリーズ リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン
ルージュは
Vinum XL Pinot Noir
ヴィノムXL・シリーズ ピノ・ノワール
が最適のグラスであることがわかった。
このシルエットが「バーレイ&ウィート・ワイン」の魅力を引き出してくれることがわかった。
今回のテイスティングは非常に実りのあるものだった。
やはり「ビールはグラスに注いで飲むものだ。瓶や缶から直接飲むなんてのはもったいない!」と感じた。
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