【ドイツのド定番をくらえ!!】夏だからこそスパイシーに、「宅ビアさん」の今宵飯(15)
■百獣の王の威厳・落ち着きのあるテイストが堂々としたドイツビア
お家でビールを楽しむ「宅ビアさん」を応援すべく、ペアリングをご紹介する本連載。
皆様もよく見かけるのでは?獅子の紋章が印象的な「Löwenbräu(レーベンブロイ)」との組み合わせです。
ドイツ・バイエルン州のミュンヘンに構える、レーベンブロイ社が生んだ同銘柄。日本初のライセンス生ビールとして、1983年からアサヒビール株式会社が国内生産・販売しています。ドイツ語で「レーベン」は獅子、「ブロイ」は醸造所の意味です。
スタイルは「ミュンヘナー・ヘレス」。ホップの苦味や香りが控えめで、優しい麦の風味が印象的です。嗅げば淡く香ばしく・飲めばからだに浸透していくような、ライトボディの飲み口です。
■ちょい工夫で立派なドイツビールのお供に
合わせます今宵飯は「カリーヴルスト」。戦後のドイツ北東部・ベルリンが発祥(※)のジャーマン・ソウルフードです。グリルしたソーセージにケチャップとカレーパウダーをかけていただきます。
以下、作り方。
【材料(1人前)】
・ソーセージ(できれば太く大きめのものが良し) 1本(100g)
・ケチャップ 20g
・カレーパウダー 2g
<ザワークラフト>
・キャベツ(千切り) 100g
・塩 少々
・グラニュー糖 3g
・白ワインビネガー 7g
・ブラックペッパー 少々
<ハニーマスタード>
・粒マスタード 10g
・ハチミツ 2g
1. 千切りキャベツを半分くらいかぶる水と共に火にかける。水分が減り、キャベツが透明になったら塩、砂糖、白ワインビネガーを加えて煮詰める。ブラックペッパーを振る。
2. 水からソーセージを中強火程度で茹でる。沸騰する直前に湯から上げる(その後、皮を破かない程度に表面を軽く焼くと香ばしくなる)。
3. 皿にザワークラフト、ソーセージを盛り付け、ケチャップ、カレーパウダーを振りかける。ハニーマスタードを添えてて召し上がる。
■麦の甘味と料理の酸味&辛味の組み合わせがベストマッチです!
カリーヴルストにかぶりつくと、パリっとはじけ、肉汁が溢れでます。ケチャップの甘みの中からジャブを加えるスパイシーな辛み。ビールを口に含めばカレーパウダーのカドを受け止めながら、甘みがより一層深まるのがわかります。ザワークラフトの酸味にも、スパイスのピリリとした刺激も「甘み」がなだめてくれる組み合わせ。のどごしの良さがさっぱりさせる効用もあり、ヘレスはまさにもってこい!!なのです。
ちなみにお気づきの方、いらっしゃいますでしょうか?
レーベンブロイはミュンヘン生まれ、カリーヴルストはベルリン生まれで、それぞれドイツの南と北。お国の中で少し離れた位置にあります。よってカリーヴルストには同郷の酸っぱいビール「ベルリナー・ヴァイセ」はもちろん、キレの良い「ジャーマン・ピルスナー」ももちろん合うことをお忘れなく。
《Beer Profile》
商品名:Löwenbräu
生産国:ドイツ
製造元:アサヒビール株式会社
アルコール度数:5.0%
原材料:麦芽・ホップ
《Back Number》
【パンクIPA×肉サラダ!!】さっぱりスタミナをつける「宅ビアさん」の今宵飯(14)
https://www.jbja.jp/archives/13360
《参考URL》
アサヒビール株式会社 レーベンブロイ ブランドページ
http://www.asahibeer.co.jp/worldbeer/lowenbrau/
ドイツ連邦共和国大使館・総領事館
http://www.japan.diplo.de/Vertretung/japan/ja/08-kultur-und-bildung/essen-trinken/Currywurst.html
※最も有力な説であり、ハンブルクやルール地方の都市が起源という説もある。
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