7/30(土)は土用の丑の日! あなたはどんなビールを合わせますか?
今週の土曜日は土用の丑の日です。ビアファンであれば、うなぎを食べながらビールも楽しみたいものです。といっても、ビールには様々なスタイルがあります。今回はお家で、気軽にうなぎとビールをより美味しくいただくべく、ペアリングに詳しいビアジャーナリストの佐藤翔平氏と藤瑠璃氏にうなぎと各ビアスタイルのペアリングについて、教えていただきました!
なお今回は「お手軽に」をテーマにテイクアウトのうな丼とビールはコンビニやスーパーで購入できる銘柄で行いました。
目次
ごはんがガシガシ進むぞ! スーパードライ(ピルスナー)
ビールのスタイルで最も飲まれているのが、ピルスナーです。今回はアサヒビールのスーパードライを選んでみました。
スーパードライの特徴は以下の通りです。
洗練されたクリアな味、辛口。さらりとした口当たり、シャープなのどごし。キレ味さえる、いわば辛口ビールです。
原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ
アルコール度数:5%
【HPより引用】
「昔から飲み合わせている安心感がありますね。うなぎの脂の甘味とスーパードライの苦みが甘味を惹きたててくれていますね。それに脂っぽいところをさっぱりしてくれますね」とは藤氏。
佐藤氏は「スーパードライはキレの余韻も長くないので、うなぎ本来の甘味を惹きたててくれていますね。甘苦いの法則で、食べて、飲んでを繰り返したくなります。原材料に米を使用しているので、ごはんとの相性も良いのかもしれません」とのことです。
確かに佐藤氏の言う通り、うなぎとビールを繰り返し、口に運びたくなる組み合わせでした。
モルトによる甘味とタレの甘味が奏でるコンチェルト! 一番搾りスタウト(スタウト)
次にスタウトではどんなペアリングを楽しめるのでしょうか。こちらはキリンビールの一番搾りスタウトで試してみました。
一番搾りスタウトの特徴は以下の通りです。
一番搾り製法により、素材のうまさを最大限引き出しています。一番搾り スタウトでも、麦100%のうまみを引き出す一番搾り製法を採用。ロースト麦芽のうまみを最大限に引き出しています。
通常のホップ投入タイミングに加え、煮沸工程の後半でもホップを投入する「レイトホッピング製法」を採用することで、より華やかなホップの香りを実現しています。
低発酵にすることで、より甘みを感じられる、まろやかな口当たりになっています。
原材料:麦芽・ホップ
アルコール度数:5%
【HPより引用】
「スタウトの軽い甘味とタレの濃い甘味が強調し合い、かつ協調しながら喉奥に流れ込むテイストに。香ばしさが甘味を惹き立て、つやを与えてくれます」と魅力を語ってくれた佐藤氏。
藤氏からは「これは藤原ヒロユキ流ペアリング・メゾットでいう『Burnt&Color』が当てはまりますね。ウナギのかば焼きとスタウトの焦げの色合いで相性がいいですね」と感想を話してくれました。
うなぎの香ばしさが惹き立ったスタウトとの組み合わせ。タレの風味を堪能したい方におススメです。
女性におススメ!うなぎの風味とスパイスが醸し出す魅力 水曜日のネコ(ベルジャンホワイト)
斬新なデザインやネーミングで話題の通称、水ネコでも試してみます。
水曜日のネコの特徴は以下の通りです。
ベルギー生まれの「ベルジャン・ホワイトエール」というスタイル(ビールの種類)で、大麦と小麦の両方を使って造ったビールです。スパイスにオレンジピールとコリアンダーが使われているため、爽やかな香りと甘酸っぱい味わいがします。
原材料:大麦麦芽・小麦麦芽・ホップ・コリアンダーシード・オレンジピール
アルコール度数:4.5%
【HPより引用】
「より素朴なうなぎの味が楽しめますね。コリアンダー、オレンジピールの味の強さが甘辛さを緩和してくれ、イースティな感じが優しい味わいにしてくれています」とは佐藤氏。
藤氏からは「うなぎの甘いタレとコリアンダーやオレンジピールのスパイシーさが口の中で広がります。うなぎの味を口の中で広めた後にビールを合わせるとわかりやすいですね。タレは多めの方が良いです。これは女性におススメしたいです」と深く味わうためのポイントを教えてもらいました。
また、山椒を加えてみるとよりスパイシーが深まって、美味しかったです。
新しい楽しみ方が体験できる! よなよなエール(ペールエール)
最後に試してみたのはエールビールで最も見かけるよなよなエールでのペアリングです。
よなよなエールの特徴は以下の通りです。
つややかな琥珀色、厳選されたアロマホップ「カスケード」が織りなす柑橘系を思わせる華やかでふくよかな香り、ほんのり甘さを感じるコクとやわらかな苦味。
原材料:麦芽・ホップ
アルコール度数:5.5%
【HPより引用】
「よなよなエールを口に含んでからカスケードのアロマを鼻に抜いてからうなぎを食べると、タレの甘さ、香ばしさが惹き立って合います」と藤氏が述べれば、佐藤氏は「今までと違う楽しみ方をしたい人におススメです。タレの甘味とホップの苦味、両極端が面白く、楽しいペアリングです」と新しい組み合わせを提案してくださいました。
「このビールは合うのかな?」と試してみる前までは恐る恐るでしたが、それぞれのペアリングで色々な美味しさが感じられました。ペアリングは身近に販売しているビールでも楽しむことが可能です。今年の丑の日、あなたはどんなビールでうなぎを楽しみますか?
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。