伝説のSORACHI ACE発売記念!「ソラチエース」誕生の地、上富良野「北海道原料研究センター」訪問レポート(後編)
2016年8月19日(金)、サッポロビール株式会社100%子会社であるジャパンプレミアムブリュー株式会社が販売する『クラフト ラベル』シリーズの第4弾として、『CRAFT LABEL THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE』が登場した。
そのホップが誕生した北海道原料研究センターを訪れ、同センター長である須田成志さんに「ソラチエース」について話を伺い、いよいよホップの試験圃場で「ソラチエース」と対面する。
伝説のSORACHI ACE発売記念!「ソラチエース」誕生の地、上富良野「北海道原料研究センター」訪問レポート(前編)はこちら
ホップの圃場で育つ「ソラチエース」の生の香りは…?
(須田さん 以下敬称略)それでは「ソラチエース」を栽培する試験圃場をご案内しましょう。
(宮原)広いですね!この圃場で、何種類のホップが植えられているのでしょうか?
(須田)ここでは品種の選抜段階のものを植えていますので、種類は数千種類になります。
(宮原)数千種類ですか!
(須田)これがソラチエースです。収穫のタイミングにはまだ少し早いのですが、だいぶ香りがたってきているので、ぜひ球花を手に取って香りを嗅いでみてください。
(宮原)レモンのような、いえ、ハーブのレモンバームのような香りが高いですね!私はこちらに来る前に、銀座ライオンGINZA PLACE店で先行提供されている『Craft Label THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE』をいただきましたが、もっと深い森のような、ハーブのディルのような落ち着いた香りで、上質なお茶のようなイメージがありました。でも、その時の印象よりもフレッシュなレモン系の香りをより感じますね。銀座ライオンでは、同時にいただいた8月限定醸造のSECRET TAP『Mosaic Session W IPA』のモザイクホップの華やかさが際立っていたので、その影響もあったかもしれません…。
(須田)ご覧頂くように、他の品種に比べると球花のつきは少なめなので、生産者の皆さんはこれをみると “ う〜ん… ” となってしまうんですよね。
(宮原)たしかに見比べると量は少ないですね。どれくらいの収量になるのでしょうか?
(須田)現在の普及ホップは1haあたりおよそ2tになりますが、ソラチエースは約1.5tですね。もちろん、開発当時はそれが普通だったのですが、現在はより収量のいい品種が開発されてきています。
脈々と受け継がれている「ソラチエース」の血
(須田)「ソラチエース」の今後の国内普及がどのようになるのかは、まだわかりません。ですが、「ソラチエース」は、当社の遺伝資源の母本のひとつになっていて、そこから新たなホップが複数開発され、登録されています。
(宮原)そうだったのですね。
(須田)「ソラチエース」から生まれた品種は、例えば、2007年(平成19年)登録の「フラノスペシャル」(『サッポロクラシック富良野VINTAGE』に使用)、1995年(平成7年)登録の「フラノ18号」(商標名:ホクトエース/『サッポロ生ビール黒ラベル東北ホップ100%』に使用)などになります。
(宮原)それぞれのホップを使ったビールは毎年人気の限定ビールですね。
(須田)生産量がまだまだ多くはないので、どうしても限定にはなってしまいます。当社の開発ホップで現在普及している中では、どちらかというと香りに特徴があるホップが「ソラチエース」の系統です。ソラチエースの子孫が母親木の持つ独特な香りを引き継ぎつつ、香りに特徴のあるホップとして誕生し、既にビールとしてみなさまに楽しんでいただいています。もちろん、「ソラチエース」に限ることではありませんが、私たちは、ここで「ソラチエース」に注目が集まることをありがたく受け止めつつ、そのポジティブな評価を、今後の新たな品種開発に生かし、今後も新たなホップを開発するつもりです。
(宮原)現状は、海外から日本にホップの買い付けにくるといったことはないのでしょうか?
(須田)当社にいらっしゃるということはありませんが、生産者や生産組合に対して、今後は海外からの引き合いがあるかもしれませんね。この「ソラチエース」をきっかけに、日本のホップへの興味も高まっているのではとも思います。
アメリカのホップ農家ダレン・ガメッシュ氏が、2006年、次に栽培するホップを大学の品種畑で探しているとき、初めて「ソラチエース」に出会った。その時、彼は「文字通りその場に縛り付けられたように一歩もうごけなくなった」そうだ。そんな衝撃を受けた彼が、このホップをさまざまなブルワリーで試験醸造してもらうと、「完成度が1ランク上がる」「他のホップの欠点を補う」など、“ 違いを作るホップ ”として高い評価が次々とあがった。
ブリューマスターの新井健司(たけし)さんは、サッポロビールに入社して以来、ずっと「いつか必ずこのホップを使って醸造したい」と夢見ていたそうだ。
上富良野で生まれ、世界に衝撃を与えた「ソラチエース」。そのホップのビールが、30年余りの時を経て、いよいよ登場した。
「ソラチエース」をシングルホップとして贅沢に使ったビール、『CRAFT LABEL THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE』。
サッポロビールの熱い歴史が詰まったこのビールを、飲み逃す訳にはいかない。
【商品概要】
◯商品名:『CRAFT LABEL THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE』
◯原材料:麦芽・ホップ
◯アルコール分:5.5%
◯容 量:305ml/本
◯価 格:12本セット 4,328円(税込)
◯購入先(なくなり次第終了):
サッポロビールネットショップ http://www.sp-mall.jp/shop/pages/S2/index.aspx
Amazon https://www.amazon.co.jp/クラフトラベル-THAT’S-伝説のSORACHI-ACE(ソラチエース)-305ml/dp/B01I13TX1E
◯クラフト ラベル公式HP:http://www.craftlabel.jp
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。