ミュンヘンオクトーバーフェストの治安対策
ビールの都ミュンヘンでは、オクトーバーフェストの準備が着々と進んでいる。
2016年は9月17日から10月3日まで開催予定だ。
今年は南ドイツでビール純粋令が公布されてから500年目の節目の年。
この機会に本場のオクトーバーフェストに参戦と考えていらっしゃる方もいらっしゃるのでは?
そこで気になるのが治安の問題だ。
イスラム過激派組織が欧米諸国をテロのターゲットとみなすようになって以来、イベントはテロの標的にされるのではないかという不安が私たちの心を重くしている。
ドイツで7月に立て続けに起こった事件を受け、今年はオクトーバーフェストで厳重なセキュリティーチェックを行うことが主催者から発表された。
概要は以下
◆バックパックと重い荷物は持ち込み不可
◆すべての入り口で手荷物検査を行う
◆セキュリティーチェックを通過せず入園ができないように、会場周辺をフェンスで囲む
◆それに伴い地下鉄の出入り口を一部変更する
◆ピーク時には450人ほどのスタッフが警備に当たる
アンスバッハの野外音楽祭で13人の死傷者を出した爆破事件では、バックパックに爆発物が仕込まれていたこともあり、バックパックには特に警戒が高まっている。
警備が強化されることについて、ミュンヘンのヨーゼフ・シュミット副市長は「祝祭の喜びが(テロによって)奪われる事態は許されない」と述べ、来場者の理解を求めている。
セキュリティーチェックは混雑が予想されるので、早めの移動を心がけたい。
面倒にも思えるが、むしろ厳重に警備されていることは来場者にとって安心できる要素と言えるだろう。
毎年のことだが、スリや置き引きなども多い。貴重品は身に着けよう。
悪意はないのだが、テーブルの上の携帯電話やカメラ、椅子に置いたジャケットやカバンは乾杯の嵐にゴチャ混ぜになって行方が分からなくなることが往々にしてある。
女性はしつこいナンパにも注意が必要だ。
ニコリともせず毅然とした態度で断れば大概諦めてくれる。
毎回断るのが面倒になったら、右の薬指に指輪をはめて既婚者を装うのも手だ。
(ドイツでは結婚指輪は右にする)
来場者数が減るためビールテントに入りやすくなること、
警備が強化される分、馬鹿騒ぎをする輩や軽犯罪の類が減るのではないかと私は予測している。
ここでは注意点ばかりを紹介したが、本来はマスジョッキを片手に飲んで歌って踊って楽しいオクトーバーフェスト。
一生の思い出になることだろう。
荷物は軽くして、全力で楽しんでいただきたい。
オクトーバーフェストをより楽しむための現地情報は「ドイツニュースダイジェスト:オクトーバーフェスト攻略法」 で詳しく紹介したのでご参照あれ。
警備や祭りの詳細は公式サイトをご確認ください。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。