《Go!Go!飲み鉄》第8回 多摩モノレール「TOYODA BEERナイト」の日本代表ビール飲み放題の贅沢列車ビア旅
今年の天気は、どーも読めません…。カラ梅雨かと思いきや特に関東圏はしとしと続く長雨の夏となり、そして秋になったら台風が次々と…。でも、まあまあの土砂降りだとしても “ビール列車” だったらノープロブレム。いやいや、むしろ最高なのです!なぜって、雨にも当たらず座ったまま、目の前の景色は次々に変化して、それを眺めながらビール飲み飲みプチ旅を楽しめちゃう♪からなのです。
そんな素晴らしいビール列車を毎年運行しているのが東京・多摩地区の多摩センター駅から上北台駅の間を運行する多摩モノレール。毎年恒例のビール列車のほかに昨年からスタートしたのが、地元日野で生まれた『TOYODA BEER』が飲み放題の「TOYODA BEERナイト in 多摩モノレール」です。
今回はこちらに乗車してきました!
□ TOYODA BEERってどんなビール?
□ ワールド・ビア・アワードの受賞ビールが飲み放題という贅沢!
□ カンパーイ!そして、お楽しみの軽食はこちら!
□ 外は雨…。でもビールはススム、ススム!
□ 多摩センター駅停車中のイベントも大盛況
□ 到着後もGo!Go!『TOYODA BEER』二次会
□ 今回のお気に入り♪
□ [おまけ情報]多摩モノレールは楽しいイベント列車がいっぱい!
□ 多摩モノレール「TOYODA BEERナイト in 多摩モノレール」 乗車情報
目次
TOYODA BEERってどんなビール?
日本でビールが造られるようになったのは明治時代になってから。現在の日本の5大ビールメーカーのほとんどがこの時代にその原点となる醸造所をスタートしています。それ以外にも日本国内の幾つかの場所で醸造所が誕生しました。その一つが、明治19(1886)年、豊田村(当時/現・東京日野市)で、様々な事業展開をしていた山口平太夫によって造られた「山口ビール」。この醸造に関する記録が平成25年度に行われた発掘調査などで発見され、それをきっかけに当時のビールを復刻することとなりました。
それが、今回のビール列車で飲み放題できる『TOYODA BEER』なのです。
このビールは、産学官金それぞれからメンバーが参画するTOYODA BEER プロジェクト実行委員会(実行委員長 増島 清人さん)によって復刻が進められました。醸造を依頼したのは『多摩の恵』『TOKYO BLUES』など様々な人気のクラフトビールを造る石川酒造。当時の広告に謳われていた「獨逸醸造法」という表現に沿って、ドイツスタイルのラガービールで醸造し、麦芽のコクとホップのさわやかな苦味のバランスの良い仕上がりで出来上がりました。
「ワールド・ビア・アワード」の受賞ビールが飲み放題という贅沢!
「ワールド・ビア・アワード」は2007年からイギリスで毎年開催される世界のビールが対象のビアコンペティションです。2017年の今年は36ケ国から開催史上最多の1,900以上の銘柄がエントリー。そのエントリービールは、「Taste」分野と「Design」分野で審査が行われます。「Taste」分野では8カテゴリーに区分され審査します。審査は三段階あって、第一段階ではカテゴリー内のビアスタイルごとにブラインドテイスティングを行い、出品国内でのビアスタイルのベスト(カントリーウィナー)を決定します。そして、第二段階でカントリーウィナー同士がビアスタイル内で競い、ワールドベスト・スタイルが決定。そして第三段階でカテゴリー内のワールドベスト・スタイル同士で競い、最終的に「ワールドベスト・カテゴリー」が選ばれます。
2017年の今年は日本からも過去最多となる118銘柄が出品。その中でカントリーウィナーを獲得したのは41銘柄。カントリーウィナーとはまさにその名の通り、“国=日本代表” です。そしてこの『TOYODA BEER』はラガー部門のアンバー/ヴィエナスタイルで、今回見事カントリーウィナーに選ばれました!
そんな世界に認められたビールを、飲み放題♪ なんと贅沢なビール列車なのでしょう!
カンパーイ!そして、お楽しみの軽食はこちら!
17:00の出発ということで、乗り込むとテーブルにはおつまみセットがスタンバイ!そこに、TOYODA BEERの天狗のイラストが印刷されたカップになみなみ注がれたビールがどんどん配られます。
さあ、カンパーイ!
私は昨年のこの列車にも乗り込みビールも列車の堪能、それ以来に久しぶりの『TOYODA BEER』でしたが、なんとなく昨年の印象よりホップの苦味やモルトの深みが増したような?
ホップのやや柑橘の香りに程よい苦味と麦の深い甘さのバランスに、プハァ〜、おいしい♪
さてさて、これもお楽しみ!軽食の中身はいかに?
じゃ〜ん!!
野菜たっぷり!そしてドーンと横たわるのは、日野市豊田の五太子商店の名物の鶏サラミ。鶏肉を使った地元の名物おつまみなのです。 炭水化物は添えられたカレーパンのみという、まさに飲兵衛のためのおつまみになる軽食。心憎い内容に思わずニヤリとしてしまいます。
外は雨…。でもビールはススム、ススム!
第7回のビール列車に続き、残念ながら今回も天気は雨。多摩モノレールからは美しい夕焼け、富士山、そして周辺に広がる夜景を楽しめます。晴れた夜ほどではないにせよ、街の灯りが綺麗です。
定員150名に対して、用意された『TOYODA BEER』は約300L!330mlの瓶に換算するとおよそ900本分になり、それを全部飲み干すためには一人当たり6本完飲が目安です。
今回、最終的に消費したのは約200L。一人当たりおよそ4杯ぐらいが平均?のようです。私はそれをちょっぴり上回る5杯を堪能いたしました♪
多摩センター駅停車中のイベントも大盛況
今回の行程は、17:00多摩センター駅→立川北駅(ここで一旦車庫に入り、進行方向入替て折り返し)→多摩センター駅(ここで約40分停車)→18:50高幡不動駅 です。
昨年も大盛り上がりだったのが、多摩センター駅でのお楽しみタイム!!プラットホームには日野市のエコキャラクター「エコアラ」が登場して記念撮影ラッシュだったり、地元日野にゆかりのある土方歳三のグッズが売られていたり。
私が一緒に乗車した友人たちと今年チャレンジしたのは「目指せ!!JUST111グラム!!」と「TOYODA BEERナイトスペシャル ウルトラクイズ」です。
「目指せ!!JUST111グラム!!」はビールカップに日野産大麦をすくい、111gぴったりにできたら非売品のTOYODA BEERグッズがもらえるゲーム。
見本の量も用意され、こりゃ楽勝?かと思いきや、これがなかなか難しい!
見本と比べてじっくり慎重に調整し、いざ計量器へ…。お〜っと、見事111gピッタリを達成したのはビール大好き女子のなな瀬ちゃんです!
ちなみに、私を含め周りも随分チャレンジしましたが、ことごとく惨敗…。最終的にグッズをゲットできたのはたったの4名と、意外やキビシイ?チャレンジでした(汗)
そして、ジャジャジャ〜ン!!とスタートしたのが「TOYODA BEERナイトスペシャル ウルトラクイズ」!!
実行委員長増島さんの司会で「ジャカジャン!石川酒造の社長の奥様の名前は恵みである。◯かXか?!」な〜んてクイズから、ビールのディープな知識が必要なクイズまで、様々な問題であっという間にふるいにかけられ、会場は歓声と落胆のため息で包まれました。
到着後もGo!Go!『TOYODA BEER』二次会
楽しかった停車時間も終わり、折り返して最終の高幡不動駅へ向かいます。多摩センター駅のホームから名残惜しいお見送り…。
でも、終点の高幡不動駅に到着した後も、その後もお楽しみあり♪なんです。そう、高幡不動駅周辺には『TOYODA BEER』が飲めるお店がたくさんあるので、盛り上がったビール列車の余韻を楽しみつつ二次会に突入できちゃうのです!
今回のお気に入り♪
電車の運転士さんというと男性のイメージが強いですが、最近は女性の運転士さんも全国的に増えているそうです。たまたまですが、このビール列車の運転士さんは地元日野市の女性運転士さんでした!
多摩モノレールの運転士さんは全体で約60名。そのうち女性運転士さんはなんとこのかた1名のみとのこと!!
そんな頑張る女性運転士さんの車両に乗れたことに感激!そして、しなやかに、細やかな気配りとともに安全を運んでくださったことに、感謝です!!
[おまけ情報]多摩モノレールは楽しいイベント列車がいっぱい!
このシリーズの第7回でもご紹介したビール列車をはじめ、多摩モノレールはこのTOYODA BEERナイト、そしてなんと、ワイン列車や地酒列車なども運行しているのです。そのどれもがとにかく大人気!!チケットはほぼ即完売しています。
来年こそは乗りたいと思ったあなた!今からスケジューラーにアラート付きで要予約ですよ〜♪
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【多摩モノレール「TOYODA BEERナイト in 多摩モノレール」 乗車情報】
◯鉄道会社:多摩都市モノレール
◯行 程:多摩センター駅17:00発 → 立川北駅(折り返し)多摩センター駅(40分停車)→ 高幡不動駅18:50着
◯飲んだビール:『TOYODA BEER』
◯料 金:4,500円
<料金に含まれるもの>
1.ビール飲み放題
2.軽食
3.消費税
◯問合せ:多摩都市モノレール
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「日本一 天狗の鼻も ちょい伸びに」
おいしいビール、まだまだ飲みに行きますよ〜♪
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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。