代官山「IVY PLACE」レポート
12月5日オープンしたばかりの「IVY PLACE」へ先日足を運んでみた。天王洲のT.Y.HARBOR、広尾のCICADAなどを手がけるT.Y.EXPRESSの新規店舗だ。
場所は東横線代官山駅から徒歩5分、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)が手がけた「DAIKANYAMA T-SITE」の中。旧山手通り沿いの蔦屋書店から奥へ進んで行くと、カフェ、バー、ダイニングスペースらを持つ一軒家が見えてくる。「森の中にたたずむ『別荘』のような空間」がコンセプトの、落ち着いたたたずまいだ。
予約せずに伺ったため席がいっぱいとのことだったが、バーカウンターへ通していただけた。ビールは、T.Y.HARBOR BREWERYが造る6種類を提供している。T.Y.HARBORの定番とされる「ペールエール」、ベルギースタイルの「ウィートエール」、ペールエールの3倍ホップを使った「インディアペールエール(IPA)」、コクをもたせ苦みを抑えた「アンバーエール」、しっかりしたビター感を持つ「インペリアルスタウト」。そして「ブルーマスターおすすめ 季節のビール」として「メルツェン」が提供されていた。
フードは、ビールにも、豊富に揃えられたワインにも合うメニューがそろう。マッシュルームのローストやレモングラスシュリンプサテー、ローストチキンのタイ風クランチーサラダ、クラブケーキなどを「SMALL PLATE」として、パスタや肉/魚のグリルなどを「BIG PLATE」として提供。ほかにも鮮魚の前菜やハムとチーズなど、お酒を愉しみながらその場を愉しむことを前提に組み立てられている印象を受ける。人数や気分、用途によって使い分けられるような心遣いを、随所に感じることができた。
IVY PLACEはカフェが7時からオープン、ダイニングは11時30分からランチも提供する。陽の光を存分に浴びながら、くつろいだ気持ちで過ごすのもよさそうだ。今回訪問したディナータイムは17時30分から。現時点では既に12月の後半まで多くの予約が入っている状態だ。訪れる前には必ず空き状況を確認しよう。
さて、IVY PLACEからでてきたところで、偶然にも同所でパーティに参加していたCCCの社長、増田宗昭さんにお目にかかることができた。大変失礼ながらも図々しく突撃、いただいたコメントをご紹介させていただこう。
「T.Y.HARBORはもとから好きな場所。T.Y.EXPRESS社長の寺田心平さんと意気投合し、代官山で楽しい生活提案を一緒にやろうということでこの空間『DAIKANYAMA T-SITE』が生まれた。今日、僕が気の置けない仲間たちと飲んだのはペールエール。おいしかったし、楽しかった。
『おいしい』と感じるというのは、舌で感じる味わいだけでなく、耳で聴こえる音、鼻で感じる匂い、目に入るすべてが決めることだと思う。そういう意味では、寺田さんの空間と時間のデザインは素晴らしい。日本が持つもてなしの伝統、例えば庭に水を打ってお客様を迎えるような、そういった気持ちがもてなしの神髄だと思う。ビールだけがおいしいくても、人はおいしいとは感じにくいものだから。
だから、今日は、ビールだけではなく、とても美味しい時間ともてなしを楽しませてもらった」■
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