ビールがもっと楽しくなる至高のペアリングを体験! 【藤原ヒロユキ監修 クラフトビールと和食 至高のペアリング体験レポート】
先週末は「SUSHI×CRAFT BEER FES(以下、寿司フェス)」へおでかけされた方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、都合がつかず行けなかった方もたくさんいらっしゃると思います。でもご安心ください。秋葉原にある「まぐろ問屋 十代目彌左衛門」では7/3(月)~31(日)の期間、当協会代表藤原ヒロユキが監修した「クラフトビールと和食 至高のペアリング」が開催されています。早速、体験してきましたのでレポートしたいと思います。
目次
九州・沖縄のクラフトビールで合わせるペアリング!
今回のペアリングでは九州・沖縄編ということで「門司港地ビール工房 門司港驛ビール(アンバーラガー)」、「宮崎ひでじビール 宮崎日向夏ラガー」、「熊本クラフトビール ペールエール」、「ヘリオス酒造 星空のポーター」に和食とのマッチング評価が高い「SPRING VALLEY BREWERY JAZZ BERRY」、「SPRING VALLEY BREWERY DAY DREAM」の5種類が用意されています。
それに対し、和食は各ビールに2品が推薦されるかたちとなっています。
12種類のお料理すべてと合わせてみたかったのですが、さすがにお腹に入りません。各ビールにお薦め料理を1種類ずつ合わせてみることにしました。
門司港驛ビール×まぐろホホ肉と喉肉のほろほろ揚げ
まず、最初に感想を言っておくと、どの料理も単体で凄く美味しかったです。
最初はまぐろホホ肉と喉肉のほろほろ揚げです。カラッと揚げてあるので油っこさがありません。ホホ肉も喉肉もあっさりとしています。
2つを合わせてみると肉の旨味が少し強調されて感じますが、後には残らない程度で、何個でも食べられそうでした。添えてあるポン酢と一緒にいただくとカラメルモルト由来の甘味が強調され、より美味しくなりました。
宮崎日向夏ラガー×恵鯛と塩漬けマグロの握り
次は握りを選んでみました。お寿司にシークヮーサーを添えるは新鮮な印象でした。味の方は魚特有の風味が柔らかくなっていました。
ビールと合わせると塩気によって、口の中に柑橘のフレーバーが広がっていきました。食材の一体感がとてもよく感じられるペアリングです。溶けてなくなってしまうという感じではないのですが、あまりにも爽やかな後味にあっという間に食べきってしまいました。もう一回、食べたいです。
ペールエール×まぐろのカマ焼き
3つ目は先ほど寿司を選択したので、焼き物にしました。カマはとてもよく脂がのっていて甘く、白米が欲しくなります。
これだけ脂がのっているとやはりペールエールの苦味が活きてきます。うまくお互いの美味しさを打ち消すことなく、後味をまろやかにしてくれました。試しに門司港驛ビールとも合わせてみましたが、カマの脂の方が残ってしまい口の中がペールエールほどスッキリとした感じにはなりませんでした。また、大根おろしと一緒に合わせると爽やかな味わいが増し、より美味しくなりました。大根おろしと合わせるの、おススメです。
星空のポーター×大トロユッケ生ウニのせ
メニューを見たときに「ポーターとウニ、いくらって合うのか?」と疑問しか出てこなかったのですが、せっかくの機会なので試してみることにしました。
お店の方から「底にタレがありますので、全体を混ぜてから食べてください」とのことでしたので、混ぜてからいただきます。タレや大トロの甘味にウニといくらの塩味を引き立てて美味しいです。
そこにポーターを合わせると塩味が抑えられて、甘味の方が強調されてまろやかな味になりました。和食に黒色系のビールを合わせて飲む機会はあまりなかったので、とても勉強になりました。
JAZZ BERRY×鰻と揚げたて厚揚げ石焼玉子とじ
デザートビールのイメージが強かった「JAZZ BERRY」でしたが、意外な料理との相性が良いと「SPRING VALLEY BREWERY」のスタッフさんから聞いていたこともあって1番楽しみにしていました。
期待を込めて鰻、厚揚げ、玉子を一緒に食べ、合わせてみると渋味が残る味わいになってしまい、「これって本当に相性良いの?」と疑ってしまいました。
何回も試してみましたが、協調的な感じが感じられませんでした。そこで、「食べてから飲む」から「飲んでから食べる」に入れ替えて試してみたところ、口の中に程よくのこる甘酸っぱさに出汁の旨味が強調されて和食らしさが増して華やかな感じとなりました。
ビールを合わせるタイミングもペアリングでは大事ですね。
DAY DREAM×もろこしと枝豆のかき揚げ
最後は藤原ヒロユキ代表も高いポテンシャルを評価している「DAY DREAM」にかき揚げを合わせてみることにしました。
ゆずや山椒といった日本人に馴染みのある原材料に使われていることもあり、合わせたときのイメージが湧きやすいと思います。
実際に合わせると山椒のスパイシーさとゆずピールの苦味がもろこしや枝豆、えびの甘味を引き立て、ビールとかき揚げを口へ交互に運ぶ手が止まりません。これはたまらない組み合わせで、個人的にはこれが1番好きでした。
今回はペアリングシートに書かれていた番号順に試していきましたが、わかりやすさという視点からすると「DAY DREAM」から始めてみるのもいいのではないでしょうか。
また、実際にペアリングをするときはビールを先に頼んでしまうと、お店の混み具合によっては飲みきってしまう可能性もあるので、「料理と出てくるのに合わせて」注文すると良いと思います。また、ビールの温度が上がってくると香りや風味が変化し、感じ方も変わってくるので、ゆっくりと食事を進めるとよりペアリングの面白さが得られます。
ペアリングの感じ方は個人で異なるところもありますので、ぜひ来店してクラフトビールと和食が奏でる美味しさを実際に体験してみてほしいと思います。
◆藤原ヒロユキ監修 クラフトビールと和食 至高のペアリング Data
日時:2017年7月3日(月)~31日(月)
場所:和食ダイニング まぐろ問屋 十代目彌左衛門 秋葉原店(東京都千代田区神田花岡町1-9 アトレ秋葉原2 4F
ご予約・お問い合せ:03-5298-2721
営業時間:ランチ11:00~15:00(L.O14:00)ディナー 平日16:30~23:00(L.O22:30)土・日・祝16:30~22:00(L.O21:30)
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。