人生の節目をオリジナルビールで祝おう!手造りビール工房に行ってきました。
結婚・入学・定年。
人生の節目をあなたはどうやってお祝いしますか?
やはりお世話になった方々や家族を招いてビールで乾杯といきたいものですよね。
そのビールを手造りしてみてはいかがでしょうか?
手造りしたオリジナルビールは飲む時間だけでなく、どんな味にしようか考える時間、造る時間も一生モノの思い出になります。
何を隠そうアラフォー新婚女性の私、自分の結婚パーティーで振る舞うブライダルビールを造りに木内酒造の手造りビール工房に行ってきました。
手造り麦酒工房ならどなたでもオリジナルビールを造れちゃうんですよ。
手造り麦酒工房を持つ木内酒造は、1823年から茨城県那珂市鴻巣で日本酒を造る酒蔵。
1996年から「常陸野ネスト」の名で知られるクラフトビールを造っています。
今や20か国以上に輸出され、国際的なビアコンペティションでも数々の賞を取っている人気実力ともに高い醸造所です。
目次
まずはホームページから申し込み
まずは手造りビール工房ホームページをチェック。
専用フォームから人数と日時、希望量を伝え予約をします。
作業日が土日祝日なら、15L(330mlボトルで45本分)で28,350円から。
平日なら10%引きです。
お手伝いしてくださるスタッフさんは常陸野ネストビールを造る醸造のプロ。
どんなビールを造りたいか伝えると、いろいろとアドバイスしてくれます。
私の場合は、屋久島の柑橘類“たんかん”を使用し、フルーティーで苦みのきいたIPAに仕上げることを希望。
10回以上メールや電話での相談の結果、たんかんの皮をセミドライに加工し、絞った果汁は冷凍して持参することに。
当日打ち合わせ
当日です。工房のあるJR水郡線「常陸鴻巣駅」へは、東京駅から特急ひたち号に乗り水戸駅で乗り換えて約1時間50分の旅です。
駅から手造り工房のある木内酒造本社までは歩いて5分ほど。
江戸時代後期から続く酒蔵の風情ある土蔵が並んでいます。
敷地内では日本酒菊盛やリキュールを醸造。
蕎麦処「蔵+蕎麦 な嘉屋」や、利き酒ができる売店「酒蔵」もあり大人の遠足気分が味わえます。
常陸野ネストビールの醸造所は移転し、ここから車で10分ほどの場所に新しく建てられた額田醸造所で造られています。予約をすれば見学ができますよ。
ここで担当してくださるブリュワーさんと打ち合わせ。
知識がなくても大丈夫。資料と同時に、使用できるホップ、麦芽、副原料を実際に手に取ることができるのでイメージが膨らみます。
イメージを伝えたら、ブリュワーさんがどんな材料をどれだけ入れればいいのか計算し、レシピを作成してくれます。
麦芽の計量・粉砕
レシピに沿って、ベースとなる淡色モルトや、色と風味の肝になる小麦やカラメルモルトを計量していきます。
そのモルトを粉砕機にドバドバ~っと入れていきます。
後に麦汁を濾すときに麦芽の殻が自然のフィルターになるため、殻が付いたまま粗めに挽きます。
麦芽の糖化
粉砕した麦芽は50~55度のお湯が入った糖化釜に投入。
温度を測りながら攪拌していきます。
65~67度の湯の中で、酵素が働きデンプンが糖に変化していきます。
投入直後はほとんど味のしなかったものが、甘~い麦汁になります。
この工程を糖化と呼びます。
ビールは麦汁内の糖分を酵母が食べアルコールと炭酸ガスに分解することによって作られます。
つまり(単純に考えると)糖化で作られた麦汁内の糖分が多いほど、アルコール度数が高くなるのです。
糖化には40分ほどかかるので、ここで小休止。
ヨウ素テスト・マッシュアウト
充分にデンプンが糖になっているかを確かめるにはヨウ素テストをします。
麦汁の上澄みを取ってヨウ素を垂らし、青紫色に変化したらまだデンプンが残っているということ。
青紫に変化しなかったら、糖化完了のサインです。
デンプンが糖に代わったことが確認出来たら、76度まで温度を上げ酵素の活動を止めます。これをマッシュアウトと言います。
麦芽のろ過
麦汁を、澄んだ麦汁と麦芽粕に分離させます。
麦芽の粕を沈殿させてフィルターにするために、底から麦汁を抜いて上から静かに注ぐ循環作業をします。
トランスファー・スパージング
麦殻が沈んで麦汁が澄んできたら、麦汁を煮沸釜に移動させます。これをトランスファーと言います。
それと同時に上からお湯のシャワーをかけます。この作業はスパージングです。
スパージングで麦殻層に残ったエキスをしっかりと濾しとり、より深い風味を引き出します。
煮沸・ホップ添加
空いた時間でホップや副原料を計量しておきます。
煮沸させた麦汁にホップを数回に分けて投入します。
1回目は苦み付け、2回目以降は香りづけのため。
発酵タンクにホップを投入するドライホッピングをお願いすることもできます。
麦汁の瞬間冷却
煮沸した麦汁を酵母が活動しやすい温度まで熱交換器に通して瞬間冷却し、タンクに移します。
作業はここまで。
この後の酵母添加、発酵熟成、ボトリングはブリュワーさんがやってくれます。
出来上がった麦汁はテイスティングできます。甘く苦い麦汁がどんなビールに仕上がるのか、届くまでのお楽しみ。
ここまでの作業時間は4~4.5時間程度です。
オリジナルラベルづくり
ラベルも自分でデザインできます。
おしゃれなデザイン作成し、データーを渡してラベルにしてもらうこともできます。
ai/JPEG,PNGなどの画像形式でOK。
デザインに自信のない人も大丈夫。
テンプレートもあるので簡単にできちゃいますよ。
3週間から1か月後に手元に届く!
ビールの完成、発送までは種類によって異なりますが、おおよそ1か月です。
ラベルはボトルと一緒に送られてくるので、自分で貼り付けます。
手造りビールだからこそできること
あなたが手造したオリジナルビールだからこそできることがあります。
お世話になった人へのお礼や結婚式の引き出物としてプレゼントしたり・・・
パーティーで披露してみてはいかがでしょうか?
ビールを持ち込めるか、リュック式のサーバーを使えるかは、レストランによって異なりますのでご確認くださいね。
お祝いの席に手造りしたオリジナルビールがあれば、もっと感謝の気持ちを伝えられますし、もっと盛り上がること間違いなしですよ。
思い出に、記念に、ビール造りにチャレンジしてみませんか?
【手造りビール工房】
住所:茨城県那珂市鴻巣 1257
電話:029-270-7955
WEB: http://hitachino.cc/visit/tezukuri.html
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。