[イベント]2012.4.2

ドイツ「プランク醸造所」日本初上陸

こばつ君こと小林努氏に初めて会ったのはいつだったか?
ミクシーで知り合ったはずだから、5~6年前か?
にもかかわらず、彼とはもっと昔からの友人のような気がしてならない。
日本各地で開かれるオクトーバーフェスト会場はもちろんその他のビアフェスで何度も一緒にビールを飲みかわし、本場ドイツのオクトーバーフェストでも杯を交わした。
「乾杯の歌」も、ともに何度も歌った。(私がなかなかちゃんと歌詞を覚えないので怒られちゃったりもした)

彼のドイツビールに対する愛情は山よりも高く、海よりも深い。
そして何よりも、人が良い。
いつも笑顔で、周囲に気を配り、フランクであり、礼儀正しい。
そんな彼が長年勤めていた会社を早期退職し、ドイツビールの輸入会社を始めると聞き、私は全面的に期待した。
彼の惚れ込んだドイツビール、彼の選んだドイツビールなら間違いないと思うからだ。

当初、A社と交渉をしており、順調との話を聞いていた。
私も5月に出版する新刊に大きく取り上げたいと見切り発車で原稿を書いたほどだ。
それだけに、その決裂は私も残念だった。
もちろん、それ以上に悔しく残念だったのは小林氏自身であることは間違いない。

そんな彼から、
「捨てる神あれば拾う神ありと言うのでしょうか、とても素晴らしい醸造所と巡り合うことが出来、スムーズに輸入開始に向けて合意に至ることが出来ました」
というメールが届いた。

ドイツ・バイエルン州中部レーゲンスブルグ地区にある「プランク醸造所」との交渉が成立したとのことだ。

樽生ビールが3種類。そして瓶ビールが5種類が入荷される予定だ。
早ければ6月、遅くても7月中には飲めるようになるとのことである。

どれも素敵な予感でいっぱいのビール達だが、私が特に気になるのは、Heller Weizenbock(ヘラー・ヴァイツェンボック)とDunkles Radler(ドゥンケル・ラドラー)。
色の薄いヴァイツェンボックと色の濃いラドラー!?
これはいち早く飲みたいものだ。
実にまちどおしい!!!!

以下、小松氏のFBとメールからいくつか抜粋しつつ「プランク醸造所」とそのビールを紹介したい。

(株)KOBATSUトレーディング(代表取締役 小林努)は2012年7月より日本初上陸となるプランク醸造所のビールを販売開始致します。

「プランク醸造所」
ドイツ・バイエルン州中部レーゲンスブルグ地区にある、人口約5000人のLaaberという村(ミュンヘンから北に140キロほど離れた場所)で約400年前の1617年、Michael Plank(ミヒャエル・プランク)醸造所として設立されました。
現在に至るまで14代にわたって家族経営を続けている伝統の小規模醸造所です。
現在の醸造責任者は、1994年に14代目醸造責任者の地位を引き継いだ、創設者の血を受け継ぐMichael Plank氏。
(そしてその息子の名前もミヒャエル・プランクJr.です )

2年に1回アメリカで開催されているWorld Beer Cupにおいては2002年以降毎回受賞を続けており、2006年には「小規模醸造所部門」においてチャンピオン・ブルワリーの栄誉に輝きました。
このWorld Beer Cupというのは約600もの醸造所が出品するビールのオリンピックのようなイベントです。そして、この「チャンピオン・ブルワリー」というのは大・中・小各1社しか選ばれない、つまり600分の3(約分すると200分の1ですが)の栄誉なのです。それだけスゴイ醸造所なのです。

世界が認めたバイエルンの小さな醸造所の日本初進出をKOBATSUトレーディングが実現させます!

空樽の在庫の関係でまだ詳細日程を詰め切れていないのですが、早ければ6月、遅くても7月中に発売開始します。

初回輸入は樽生ビールが3種類。そして瓶ビール(500ml)が5種類です。

1)Hefeweizen(ヘフェヴァイツェン)
【ビアスタイル】ヘフェ・ヴァイツェン(ヴァイスビア)
【アルコール度数】5.2%
【受賞歴】WBC2002年銀賞、2008年銀賞受賞
【取扱い商品】30リットル樽(KEYKEG)・500MLボトル
       ※初回のみ20L樽になる可能性あり

2)Pilserl(ピルザール)
【ビアスタイル】ジャーマン・ピルスナー
【アルコール度数】4.9%
【取扱い商品】30リットル樽(KEYKEG)・500MLボトル
 通常のピルスナーよりも多めのホップが使われる
 (本来私はラガーの輸入に興味がないのですが、しかしです)

3)Heller Weizenbock(ヘラー・ヴァイツェンボック)
【ビアスタイル】ヴァイツェン・ボック 【アルコール度数】7.8%
【受賞歴】WBC2002年金賞、2004年銅賞、2006年金賞
     2008年金賞、2010年金賞受賞
【取扱い商品】500MLボトル (冬季は30リットル樽輸入予定)
 ヴァイツェンボックのヘレスは珍しいです。しかもWBCで受賞しまくり。
 ※季節限定商品

4)Dunkler Weizenbock(ドゥンケル・ヴァイツェンボック)
【ビアスタイル】ヴァイツェン・ボック 【アルコール度数】7.8%
【受賞歴】WBC2004年金賞受賞
【取扱い商品】500MLボトル (冬季は30リットル樽輸入予定)
 ※季節限定商品

5)Dunkles Radler(ドゥンケル・ラドラー)
【ビアスタイル】フルーツビール(ラドラー) 【アルコール度数】2.5%
【取扱い商品】30リットル樽(KEYKEG)・500MLボトル
 言わずと知れた「ラガービール+レモネード=ラドラー」ですが、
 なんとドイツ初のドゥンケル版ラドラー!

ね!どれも気になるでしょ!
皆様日本上陸を楽しみにしてて下さい!

Ratebeerなどのレーティングサイトでも評価はかなりいいと思います。お時間があるときにでも覗いてみて下さい。
http://www.ratebeer.com/Brewers/Brewing-Company-2400.htm

なお、公式サイトはこちらです。
http://www.brauerei-plank.de/

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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