[コラム,ビアバー]2018.5.16

【山とビール】東京最南端のブルワリー 〜Hyuga brewery〜

名山あるところに美味しいビールあり。
山登りが趣味の著者が登山旅行で出会ったビールを紹介するシリーズです。

今年のゴールデンウィーク後半に新百名山の一つである天上山(572m)に行くことを計画。なんでもハート型の池が有名とか。
夕食の店を探すと…なんと!ビアバーがあるではありませんか!
ビールが私を呼んでいるに違いない!

ということで、今回ご紹介するのはHyuga breweryです。

天上山はどこにある?

その答えは「伊豆諸島の神津島」。神津島は大島よりも南に位置し、東京の竹芝から大型客船では約10時間、高速ジェット船では約4時間での船旅です。(または、調布飛行場からセスナ機で40分。)
伊豆諸島は東京都なので、現時点でHyuga breweryは東京都最南端のブルワリーです。

今回は大型客船で東京を23時に出発。途中、伊豆諸島の島々に寄りながら翌朝の9時に神津島に到着。宿の方が車で迎えに来てくれて登山口まで連れて行ってくれました。
天上山の山頂は572m。決して高い山ではないのですが見晴らしがよく、さらに独特な地形や岩などの見所も多く、楽しい山登りになりました。

手前がハート型で有名な不動池。水は枯れていましたが色の違う植物のおかげでハート型は見えました。

なお、山登りの記録はこちら(外部サイト)をご覧下さい。

いざHyuga breweryへ!

下山後、島の温泉で疲れを癒した後にHyuga breweryに伺いました。

お洒落な入り口。右奥に貯蔵タンクが見えます。

オリジナルのビールは4種類です。

・アンジー/明日葉入りライトエール

・燈(あかり)/ブラウンエール

・向日葵(ひまわり)/ホワイトエール

・爽(さわ)/ライトエール

「アンジー」に使われている明日葉(あしたば)は伊豆諸島の特産物で、島では様々な料理に使われます。まずはこれからいただきます。

香りは…ハーブのような少し癖のある個性的な香りがします。ビアスタイルとしてはハーブ・スパイスビールでしょうか。
ビール自身は軽めで、苦味よりも甘味がちょっと強めな印象。いわゆるビールの苦味が苦手な方でも飲みやすいかと思います。

現地の食材を使ったメニューも豊富です。宿の方にもお勧めされた明日葉ピザをいただきました。明日葉とツナでさっぱりしていて美味しかったです。

明日葉ピザと向日葵(ホワイトエール)

予約して19時に伺いましたが、あっという間に満席になりました。皆さん、予約をお忘れなく。

今後の予定

2017年2月にオープンし、同年7月から醸造を開始したHyuga brewery。今年2018年6月頃にはボトル販売を開始されるそうです。また、明日葉を使ったビールに続き、島でよく作られているパッションフルーツや甘夏等を使ったフルーツエールも予定されています。その土地の特産物を使った個性的なビールが地域を盛り上げて行く。これはクラフトビールの魅力の一つでしょう。

直近では2018年5月26・27日に竹芝で開催される「島じまん2018」、また、11月には池袋サンシャインシティで開催される全国物産展に参加予定とのこと。
神津島に行くのが難しい方はこれらのイベントが狙い目ですよ!

【Hyuga brewery(ヒュウガブルワリー)】

営業時間: 18:00~23:30(月曜定休)

住所:東京都神津島村142-2(神津島港から徒歩10分)

TEL: 04992-7-5335

旅行登山

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

古川 人士

ビアジャーナリスト

1975年名古屋生まれ。2003年に就職して上京。
社会人になって趣味で登山を始め、山頂で飲むビールの美味さに感動。
さらに、登山で訪れた街のビアバーでクラフトビールの美味しさに目覚める。
ビールの魅力にはまり、2017年に日本ビール検定2級に合格。

自分の感じたビールの魅力や楽しみ方を、様々な方法で発信していきたいと考えています!

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