クラフトビアバルはイベントがいっぱい ~永代ブルーイング編~
最近、驚くべき勢いでクラフトビールが飲めるお店が増えてきていますよね。また、多くのお店で趣向を凝らした様々なイベントが開催されていて、とても惹きつけられます。
今回は、2017年秋に東京中央区新川1丁目の永代橋たもとに開業した永代ブルーイングさんで行われたあるイベントの様子と、近日行われるイベントのご紹介をしたいと思います。
間近でビールの仕込が見学・体験ができる素晴らしいイベント
お邪魔したのは9月2日。醸造所を併設している永代ブルーイングさんではこの日、ビールの仕込を見学・体験ができるというイベントが行われていました。
ビールの仕込工程について簡単にご説明いたします。麦芽を粉砕しお湯に浸すことによって、麦芽自身の持つ酵素の働きで、同じく麦芽中のデンプンが糖に、たんぱく質がアミノ酸に分解されます。それをろ過して穀皮を取り除いた麦汁(ばくじゅう)に、ホップを加えて煮沸します。その後、ホップの固形分や煮沸によって生成された凝固物などを取り除き、急速に冷却します。厳密にはここまでが仕込工程ですが、冷却された麦汁に酵母を加え発酵を開始させるまでが一般的に言われる「ビールの仕込」です。
と、文字で並べてもあまりピンと来ませんよね。私も本などで勉強したり、大きなビール工場を見学したりしてきましたが、実際に間近で仕込を見学することで、更に知識が深まりました。「百聞は一見にしかず」ですね。
麦芽をお湯に浸してかきまぜている様子 |
ペレット状のホップを計量中。今回のビールは4種類のホップを別々のタイミングで使用します。
最初のホップ投入係を務めさせていただきました。投入後すぐに表面が緑色になってびっくり。ですが煮沸していく内に徐々に液中に溶けて、この緑色がなくなっていくことにもびっくりしました。
煮沸後、麦汁にうずまきを作っている様子。大きなビール工場ではワールプール(うずまきの意)タンクと呼ばれる槽の壁に沿って勢いよく麦汁を流し込むことによってうずまきを生じさせ、ホップの固形分や煮沸によって生成された凝固物を中央に集めるのですが、なるほど小さなブルワリーさんは手動でうずまきを作るのですね。またしてもびっくりです。
中央に集まったものは廃棄されますが、舐めさせてもらえば良かったなぁ。
バネ状になっている二重の管。外側の透明の管に冷水を通し、内側の茶色い管に麦汁を通すことによって、麦汁を急激に冷却させます。その後、酵母を加えて数日間、発酵させます。
いかがでしょう。写真だけでも貴重な機会だったことを感じていただけたのではないでしょうか。
近日開催のイベント
9月16日には「宅飲み部! 〜缶ビール&おつまみマスターへの第一歩〜」と題して、缶ビール、瓶ビールの注ぎ方について勉強したり、ビールの友である餃子を皮から作ったり、とても楽しい体験をしながら、皆でわいわい飲むというイベントが予定されています。
詳細や参加方法は、Facebookイベントページをご覧下さい。
画像ご提供 永代ブルーイング様 |
9月30日には「永代ブルーイング秋祭り」が開催予定です。詳細は決まり次第、Facebookイベントページで告知されますので、チェックして下さい。順調ならば、この日は仕込見学をさせていただいたビールが開栓されると伺っていますので、私も参加したいなと思っています。
画像ご提供 永代ブルーイング様 |
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。