【大晦日限定】ビール一杯で誰でも展示させてもらえるイベントを調べてみました
強烈な寒波で家から一歩も外に出たくない…これが本当の冬至冬中冬始めなの…?と枕を濡らしながらダラダラとネットをしていると、
こんなページが目に飛び込んできた。
【大晦日限定、ビール1杯で店内のどこにでも誰でも展示できる「Exhibition:Come Come Everybody」を開催いたします。】
ど、どういうことなの…?
聴いたことない試みだなと思い覗いてみました。
https://www.facebook.com/events/296389717672264/
12/31(月)の15時~24時まで、ビール1杯=1点、店内の壁やラック、天井など、空いているスペースならどこにでも誰でも展示いただけます。
絵画、彫刻、写真、イラスト、映像、メディアアート、インテリア・・・など、作品のジャンルは問いません。コンテンポラリーダンスなどのパフォーマンスも可能です。通常のギャラリー展示などではできない、隣り合わせに誰が来るかも分からない、偶発的で即興的な展示が生まれるかもしれません。この機会に是非、ご参加ください。
す、すごい発想だけど普段どんなお店なんですの…?
そう思ったあなた!同胞!
僕も最初はそんな戸惑いと驚きを感じた一人です。
このお店は「Vegetable Corporation」という名前です。
音楽とビールの新しい形を提供するお店があるのです。
こちらはボトルビールに音楽ダウンロード用のQRを付属し販売しています。
詳しくはこんなお店です。
https://www.jbja.jp/archives/18162
(ビアジャーナリスト しば姉のレポ)
実際に行ってインタビューしてみた
ごめんくださーい!
オープン当初と比べると諸々変わってますが、
QRコードで音楽配布を行っているのは変わりません!
Vegetable Corporationさんは、
Vegetable Recordさんが運営する直営店として元浅草に2017年にオープンした、
元々それぞれソロとして活動されていた林翔太郎氏と三上僚太氏によるお店です。
しかしビールと音楽、展示。
なかなか聞かない組み合わせだと思うのですが、
Q.何故こんなお店を出したのか。
また、まだあまり出回っていない奥多摩のマイクロブリュワリー
「VERTERE」のボトルビールを取り扱っていることでも有名。
Q.どうしてそんなことが可能となったのか。
三上:
元々自分自身はビールが好きだったわけではありません。
ただ、昔からの友人で起業したいと話していた二人
(後のVERTERE代表となる鈴木氏と醸造家となる辻野氏)と
奥多摩へ行ったときに「ここでビールを作ろう」という流れになった。
楽曲製作をしている自分の音楽もそこで流通させたら面白いのではないか、
というところから始まりました。
お店にはビールだけではなくコーヒー豆、おでん、ラムネ、くつべら(!)、ハガキなど、
様々なものにQRコードが付加されています。
おでんならそのおでん、ラムネならそのラムネのイメージから着想を得て楽曲を作成し、添付。
楽曲があってから商品に添付しているわけではありません。書き下ろしです。
くつべらの曲、気になる、、
それでは作りたい欲によるストレスが溜まるのでは…?
と危惧していたところ、「それはない」との回答。
どう音楽を展開するかを考えたときに、まだ開拓されていないジャンルがないかを模索。
現行のミュージックシーンはタイアップこそあれど、ミュージシャンがCMソングやBGMを手がけることは少ない。
アートではよくあることのに。
ではそこをやればいいではないかと。
アーティストも作品ごとにテーマを決めるわけで、
自分たちにとってはそれがビールになっただけのこと。
例えばビールだって中身を売るために缶のパッケージをデザインするでしょう。
それと同じです。
デザインとして音楽でテーマをリパッケージングしているに過ぎない。
アーティスティック。
ある意味プロデュースとも言えます。
Q.何故この場所を選んだのか。
たまたま。アクセスが良かった。
新御徒町、田原町、稲荷町から徒歩圏内。
また、このあたりはアートな町だったようでスタジオなどが多かったのも一つ。
音楽だけでなく展示もやりたかったのでちょうど良かった。
物件自体の外観のタイルも良かった。
なるほど。ビールと音楽だけでなく美術展示を考えれば土地柄と雰囲気は大切です。
今後はパフォーマンスのイベント開催も視野に入れてるそうですよー!
(普通スタジオで展示するとなるとウン万とかかかる場合もあるんですよね。
しかも搬入も自力、告知も自力。
それがビール一杯で一点から出来るし、
何なら舞踏のようなパフォーマンス系も受け付けてるし、
多くの人に見てもらえるチャンスとも言える。画期的。
リキュールのボトルを持ち込んで展示作品にする予定の人もいるんだとか。笑
これは敷居が低い!)
Q.因みに年間何曲制作したのか。
6、70曲ほど。
しかし一曲の長さもまちまち。
何時間もある曲だとデータ容量が重くなるので尺の限界がある。
ええー!とんでもない数!
一曲数分ということもあるが、長い曲を作ること自体は可能。
データの問題で長さを考慮することがあるんだとか。
ただ一曲一曲をつなげるセットリストなら8時間のものもやれちゃうんだとか。
す、すごい!
最後に今個人的に気になっている宿泊施設「ゲストハウス」に絡めた質問。
Q.Backpacker’s Japan株式会社が運営するゲストハウス、
Nui.やLenのラウンジへの楽曲提供されていたが、
それはどのような経緯で実現したのか。
たまたま。
とあるパーティでBackpacker’s Japanの方とお会いし、
楽曲提供の話が決まりました。
たまたまが多いんですよー!笑
そちらの楽曲はゲストがいつ来ても聴けるように、
飽きがこないようなループのない構成に仕上げたそうです。
因みに私、
以前系列のCitanのイベント担当の方とお話しさせていただいたことがあるのですが、
外部からの持ち込みは基本的には受け付けず、
仕事のコラボは縁があった方とのつながりを大事にされてるそうです。
縁からVERTEREと共同事業を始めた、
Vegetable Corporationの姿勢に通ずるものがあったのでしょうね。
大晦日はどんな縁がここで結ばれるのでしょうか。
どこの店も閉まってると嘆いているアナタ!
今年の飲み納め&展示したい作品がある方はどうぞいらっしゃーい!
instagramでも着々と試みを進めておりますので要チェック!
カオスな空間でVERTEREビールに浸りましょっ
https://www.instagram.com/p/Br7Xpoyji1h/
このイベントの公式ページリンクはこちら
https://www.vegetablerecord-sound.com/exhibition-come-come-everybody?fbclid=IwAR18ZX9LsKdBCEri8wMf0GVx30tU0wY4UBtTaSNWC-kluVgr3QirRW1qFLY
【Vegetable Corporation】
住所:東京都台東区元浅草台東区1-14-7 松島ビル1F
TEL:080-3442-7747
【Special Thanks】
ビアジャーナリスト しば姉
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。