[新商品情報]2019.1.11

ビール再強化宣言! 春にかけて各カテゴリーで新商品が次々登場 【2019年 サッポロビール事業方針説明会】

サッポロビール株式会社は、2019年1月9日(水)恵比寿にあるサッポロビール株式会社本社にて今年の事業方針説明会が行ないました。。今年は「ビール再強化宣言」を事業方針に掲げ、さらなるビールブランドの強化と、独自の新価値提案を推進していくとのこと。

ビールテイスト事業の概要は、以下の通りです。

Ⅰ. ビール部門

1.「サッポロ生ビール黒ラベル」が4月1日に向けてリニューアル(2019年1月下旬製造分から順次切替予定)。

2.「ヱビス プレミアムエール」を通年発売。

3.「サッポロラガービール」のさらなる認知・飲用経験の拡大。

4.「サッポロ クラシック」は、北海道を愛する人が北海道で一番愛するメジャービールというポジションの確立と北海道の四季と連動した施策などを展開。

Ⅱ.新ジャンル

1.「サッポロ 麦とホップ」は、昨年12月中旬製造分から順次切替にてリニューアル。3月には、限定商品「サッポロ 麦とホップ 本熟」を発売。

2.「サッポロ 本格辛口」を新ブランドとして4月2日に全国発売。新ジャンル史上最強炭酸(※1)で実現。

※1 サッポロビールのビールテイスト「リキュール(発泡性)①」または「その他の醸造酒(発泡性)①」において

Ⅲ.発泡酒

1.「サッポロ 極ZERO」は、季節に応じた飲用機会の創出で「既存ユーザーとのさらなる絆の強化」と「機能系エントリーユーザーの獲得」を図る。

Ⅳ.ノンアルコールビールテイスト飲料

1.「サッポロ 麦のくつろぎ」は、既存ユーザーとのさらなる絆の強化により、ユーザーを囲い込むことで安定的な売り上げを目指す。

Ⅴ.クラフト事業

通年型のフラッグシップ商品を立ち上げ、「Innovative Brewer(イノベーティブ ブリュワー)」ブランドを「That’s HOP!」と「That’s WOW!」の2つの軸で展開。

個人としては、4月1日に発売42年目を迎える「サッポロ生ビール黒ラベル」のリニューアル。そして、クラフト事業の「Innovative Brewer」がどのようなフラッグシップ商品を登場させるのか気になります。

昨年の振り返りをする髙島英也代表取締役社長。「サッポロ生ビール黒ラベル」は4年連続前年の売り上げを超え、好調に推移しているとのこと。

ここからは、事業の詳細をご紹介します。

Ⅰ.ビール

1.「サッポロ生ビール黒ラベル」

今年も「大人の★生」の独自な世界観訴求を強化し、お客様に「完璧な生ビールを実感・体験」していただくことに注力します。

4月1日「黒ラベルの日」に向けて、中味をリニューアルし、より完璧な生ビールへと進化します。生ビールの重要な要素である「泡」を、より白く美しくするため、原料・製法・お客様の口に届くまでの徹底した品質管理に加え、製造方法をさらに工夫し、「白く美しい泡」を実現しました。

本年も「THE PERFECT DAYS」「THE PERFECT STAR WAGON」など、完璧な生ビール体験イベントを全国の主要都市で積極展開します。家庭用では、黒ラベルの日、七夕等、成功しているプロモーションをブラッシュアップし、独自の機会を増加させます。業務用では、ブランド接点を拡大する為、パーフェクト黒ラベル取扱店の拡大と同店への誘引策を展開します。

2.「ヱビス」

ニッポンだからこそ感じられるさまざまな「幸せ」にフォーカスします。また提供品質にも徹底的にこだわることで、ヱビスブランドの「本物・本格」イメージを強化し、2020年のヱビスビール発売130周年に向け、日本を代表するビールとして「ニッポンの幸せ」に貢献するブランドへのスケールアップを図ります。

さらに、新たなヱビスファン獲得を目指し、「ヱビス プレミアムエール」を通年発売します。ヱビスビールと並ぶ商品として新しいプレミアムビールの味わいを提案します。

業務用では、ヱビスの特長である「コク」を今まで以上に楽しんでいただくため、新ジョッキ・タンブラーを導入します。また、飲食店向けには樽生提供品質の啓発活動を強化してお客様への提供品質向上による需要拡大を図ります。

また、昨年に引き続き、日本ミシュランタイヤとの「ミシュランガイド東京、京都・大阪2019」におけるオフィシャルパートナー契約を活かし、「食」がもたらす「ニッポンの幸せ」にも貢献していきます。

3.「サッポロラガービール」

こだわりのあるファンからの根強い支持を受け、びん商品が7年連続で前年実績を超えました。レトロ感が人気を博し、取扱店の増加も売上伸長の大きな要因となっています。引き続き、さらなる認知・飲用経験の拡大を狙います。

4.「サッポロ クラシック」

地域限定ビールの先駆けとして1985年に北海道限定で発売し、着実にファンを増やし、18年連続の売上増を達成しました。北海道を愛する人が北海道で一番愛するメジャービールというポジションの確立を目指し、北海道の四季と連動した施策などを展開し、この勢いをますます加速していきます。

Ⅱ.新ジャンル

1.「サッポロ 麦とホップ」

昨年12月中旬製造分から順次切替にてリニューアルしました。長年培った醸造技術を駆使し、丁寧な温度や時間管理によって麦のうまみを10%アップし、麦とホップ史上最高の一口目(※2)を実現しました。3月には、限定商品「サッポロ 麦とホップ 本熟」を発売し、麦とホップブランド全体を盛り上げていきます。

※2 麦とホップ(通年販売品)史上最高の麦のうまみを実現したことによる。

2.「サッポロ 本格辛口」

新ブランドとして4月2日に全国発売します。新ジャンル史上最強炭酸で実現した、本気の辛口です。氷点下熟成製法で仕上げた爽快な旨さ、かつてない研ぎ澄まされた飲みごたえの商品です。

2月26日(火)発売の「ヱビス プレミアムエール」(左)と4月2日(火)発売の「サッポロ 本格辛口」(右)

Ⅲ.発泡酒

1.「サッポロ 極ZERO」

季節に応じた飲用機会の創出で「既存ユーザーとのさらなる絆の強化」と「機能系エントリーユーザーの獲得」を図ります。「ビールが飲みたい!でもカラダも気になる…」というターゲットの悩みを季節ごとに捉え、この商品の飲用を促進します。

Ⅳ.ノンアルコールビールテイスト飲料

1.「サッポロ 麦のくつろぎ」

昨年発売したこの商品は、自然なおいしさを追求し、フルーティーな香りと心地よい麦の味わいを実現しました。既存ユーザーとのさらなる絆の強化により、ユーザーを囲い込むことで安定的な売り上げを目指します。

Ⅴ.クラフト事業

これまで行ってきた新たな取り組み(希少原料商品提案、新ビール定義に基づいた個性豊かな商品提案、インターネット限定販売等)の経験を踏まえ、通年型のフラッグシップ商品を立ち上げ、「Innovative Brewer」ブランドを「That’s HOP!」(※3)と「That’s WOW!」(※4)の2つの軸で展開します。

※3 That’s HOP!は、ホップにフォーカスしたフレーバーホップビール

※4 That’s WOW!は、ビールの楽しさや驚きを提案するビール

「高付加価値」を基本とし、新しいビールビジネスへのチャレンジを行いながら、ビール文化創造へと結びつくような商品提案を行っていきます。また全国的な販売を行うため、今年からジャパンプレミアムブリュー(株)(※5)に替わりサッポロビール株式会社が販売を担い、ブランド育成を図ります。

※5 サッポロビール株式会社の100%子会社

サッポロビール株式会社は、今年のビールテイスト総需要を、飲酒人口の減少とRTD等他酒類への流出による厳しい市場環境が続くこと、10月の消費税増税により個人消費を停滞させる可能性から前年比99%弱になると推測しています。

2019年の事業方針について説明する宮石徹取締役常務執行役員 営業本部長。

業界としては、まだまだ厳しい状況のなか「ビール再強化宣言」によりどのような結果となるのか注目が集まります。

サッポロビール株式会社サッポロ生ビール黒ラベルヱビスビール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

こぐねえ(木暮 亮)

ビールコンシェルジュ

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは4000種類以上(もう数え切れません)。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」「うちの逸品いかがですか?」「Beerに惹かれたものたち」「ビール誕生秘話」「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

●音声配信アプリstand.fmで、ビールに恋するRadioを配信中
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【メディア出演】
<TV>
●テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」
●テレビ神奈川「News Link」
<ラジオ>
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●JAPAN FM NETWORK系列「OH!HAPPY MORNING」
<雑誌>
●週刊プレイボーイ(2019年2月11日号、2020年12月28日号、2022年12月12日号、2023年10月9日号) ●DIME(2019年4月号)●GetNavi(2020年2月号) ●週刊朝日(2020年6月12日増大号)●食楽(2020 SUMMER No,116)●週刊大衆(2021年4月19日号、2021年7月12日号、2022年6月20日号)●BRUTUS(944号 2021年8月15日号)●東京人(no.463 2023年3月号)●BRUTUS特別編集 増補改訂版 クラフトビールを語らおう!
<Web>
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