【続編】国税局もクラフトビールを応援しています!~関東信越クラフトビール醸造ワークショップ~
3月26日、さいたま新都心の合同庁舎1号館において、開催された「関東信越クラフトビール醸造ワークショップ」。
管内の登録酒造メーカー数は全国No.1だという関東信越国税局での三回目の開催となりました。(詳細はこちらの記事をご覧ください)
フレーバー体験の勉強会(以降 利き酒)の会場では①国内外から20種を代表的なフレーバー(アメリカンラガー、ケルンケルシュ、ジャーマンメルツェン、IPAなど)、②オフフレーバー、③関東信越国税局管内6県(茨城、栃木、群馬、埼玉、新潟、長野)から出品されたビール類(ビール、発泡酒及び新ジャンル)がずらりと展示されていました。会場内は大いに賑わっており、男性参加者が非常に多く圧倒されます。
その中で女性ブルワーが数名いらっしゃいましたのでお話を伺いました。
株式会社ヤッホーブルーイング 花崎稜氏(左)、和泉翔子氏(右)。
田山智広さん(スプリングバレーブルワリー東京、マスターブリュワー)のお話で、変わった原料も用いて醸造しているとのことでしたが、醸造時の品質管理をどうやっていらっしゃるのかとても興味を持ちました。
株式会社天朝閣 瓢湖屋敷の杜ブルワリー(スワンレイクビール醸造所)小原史氏。
1回目のワークショップにヘッドブルワーが参加していました。私は初参加です。
このワークショップは、同じ醸造家との交流や悩みを相談できるいい機会ですね。情報収集はもちろん、講義では品質表示の最先端の情報など学べるなど、いまの自分に必要なところをピックアップできます。
このフレーバー勉強会では同じスタイルを比べたいと思っています。我々のところで作っていないスタイルを重点的に飲んでいます。フルーツ感が出ているものに憧れます。将来的には新潟の素材を使用した地産地消のものが作れたらいいですね。
株式会社麦酒企画 山野久美氏。
高田馬場や新宿中野など都内5店舗と二年前に埼玉所沢に1店舗オープンしています。私はこのワークショップは初参加です。
ブルーパブを営んでいて瓶詰はやっていないため出品もグラウラーです。
今回、海外のビールを試飲してみて「旅をさせても個性が強く出せているものが多い」と感じました。私たちは、ビールを飲みに所沢まで足を運んでくださる方に「出来たてのビールをどうにかして提供できないか?」ということに注力していますので、「ビールに旅をさせないドラフトのよさ」をより追求していきたいと思っています。
それぞれの視点で課題やヒントを持ち帰ろうと、利き酒をする姿は真剣でした。
関東信越国税局では日本酒のワークショップは古くは昭和40年代にはやっていたとのこと。その知見を活かして国産のクラフトビールやワインの品質や醸造技術の向上の支援をされている。
クラフトビールの「美味しい」の向こう側にある研鑽の場を垣間見ることができました。
・2019年5月8日 一部内容を修正しました。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。