メイドカフェのススメ
メイドカフェとはオタク文化の象徴である。
なんて斜に構えてはみても心の奥底にある憧れや好奇心は隠し通せません。
でも、もう隠さなくてもいいのです。胸を張ってメイドカフェへ行きましょう。高円寺のメイドインワンダーランドには美味しいビールがあるのです。
美味しいビールがあるのだから仕方がない、と何度も自分に言い聞かせながら行ってみました。お帰りなさいませ、という声を耳にし、ガガーリンが月に降り立った時のような感動を覚えてしまった私。きっとかなり挙動不審だったのでしょう。メイドさんに初めて来たことを見抜かれてしまいました。素直にその旨を申告し、システムについての説明をしてもらったのですが…
なんと！夜の8時までなら30分ごとに課金される定額料金制（一部アルコールを含むコース、クラフトビールも飲めるコースなど３種。延長可能）だというではありませんか。もちろん、時間内は飲み放題です。
１時間では足りないからと１時間半を選択し、スタート。
その日のメニューは城端麦酒さんが５TAPと箕面ビールさんが１TAP。
令和風にメニューを持ってくださるノリの良い店長さん
城端麦酒さんといえばトリッキー、アーティザナルといった言葉を思い浮かべる人も多いところです。誤解を恐れずに言えば「美味しいか美味しくないかで言えば美味しい。変か変じゃないかで言えば変。」な醸造所です。シーズナブルビールの中には金色や琥珀色といった通常のビールの概念を超えた水色のビール（グレートブルー）や、ピンク色が可愛いビール（トロピカルピンク）、オレンジ色が鮮やかなビール（ブラッドオレンジ）までもあったりするのです。
そんなビールが５種類もあって選びきれません。どうせ飲み放題だし、と上から順番に攻めていくことにしました。ただ、国産大手のビールより注ぐのにコツが必要なビールが多いのがクラフトビールです。グラスの半分が泡、とかグラスの内側に泡がボコボコついているようなグラスだったりしたらどうしよう、という不安もありました。そうなったら１時間半は苦痛だなぁ、なんてぼんやりと考えていたらビールが到着しました。
可愛らしいメイドさんが持ってきてくれたのはしっかりと洗浄されたグラスでした。美しい泡と液体の比率で、テンションは爆上がりです。
しかも、そばでは可愛らしいメイドさんがニコニコしているのですから、わんこそばならぬわんこビール状態でいつも以上にビールが進みます。気がつけば１時間半はあっという間でした。「ぜひ、またいらしてくださいね」という店長さんの優しいお言葉とメイドさんの「いってらっしゃいませ、お嬢様」の声に後ろ髪を引かれる思いでお店を後にする切なさと言ったら！きっと単身赴任のお父さんが赴任先に戻るときはこんな思いなのだろうな、と感じるほどに切なくなりました。
（今度はメイドさんと一緒に飲みたいな。今日のあの子は二十歳を過ぎてる、って言ってたから飲めるのよねぇ）なんて考えながら…。
二十歳前後のメイドさん。一杯ご馳走の際は年齢確認をお忘れなく
なお、いくら飲み放題とはいえメイドさんに御馳走するのは別料金ですのでご注意を。
メイドインワンダーランド高円寺
住 所：杉並区高円寺北2-17-4 2階
電話番号：03-5356-7150
定 休 日：月(祝,祝前日は営業)
営業時間：火-水:18時-24時、金,祝前日18時-5時、土:17時-5時、日曜祝日:17時-24時
料 金：１タイム2,200円、２タイム3,300円、３タイム4,300円
※20時までは１タイム30分、20時以降は１タイム20分
※※クラフトビールが飲めるコースの料金です。クラフトビールを含まない黒ラベルの飲めるコースは上記値段より500円安い金額となります。
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