進化を続けるビアフェス「つくばクラフトビアフェスト2019」10月4,5,6日に開催!
今年で第8回を迎える「つくばクラフトビアフェスト2019」がつくば駅前のつくばセンター広場で開催される。開催日は10月4日(金)~6日(日)の3日間。このイベントは、年々規模を拡大しており、今年は国内外のブルワリーが27店舗、フードはつくば界隈を中心に16店舗出店と、いずれも過去最大規模の出店店舗数となる。会場で出会えるクラフトビールは100種類以上にのぼる。
このイベントは2012年、筑波大学の学生有志の企画により生み出され、その後も筑波大学の学生を中心とした運営により毎年つくばで開催され続けている。そのような経緯もあり、学生ならではの若く柔軟な発想力で今年もイベントへ向けて様々なアイデアを練っているという。今回、運営に携わる「つくばクラフトビアフェスト委員会」の運営スタッフ2名にインタビューを行い、本イベントの魅力、思いを存分に語ってもらった。
目次
◆5つのエリアに仕込まれたビールを楽しむ仕掛け
「つくばクラフトビアフェスト」では毎年異なるテーマを掲げてイベントを盛り上げている。「今年のテーマは『#_added あなたのいつもにちょっとプラス』。普段のビールを飲むひとときや、友人とビールを楽しむシチュエーションで、新しい何かを加えてみるのはいかがでしょうか。というメッセージを込めています」と答えてくれたのは営業担当の黒岩氏。具体的にはどういうことだろうか。設営担当の渡辺氏が、ポストカードサイズのパンフレットを取り出し、まずは会場内の5つのエリアについて説明してくれた。
会場は「茨城エリア」、「横丁エリア」、「ミート(肉)エリア」、「カフェ&スイーツエリア」、「チルアウトエリア」の5つのエリアで構成されており、それぞれのエリア毎に異なる演出が施されているとのこと。例えば、「横丁エリア」であれば提灯を下げて、焼き鳥など飲み屋街にありそうなフードを揃える。「チルアウトエリア」であれば、ソファーでゆったりとくつろげるようにし、イベントでの熱気をクールダウンできるような雰囲気を演出するなどだ。さらに、それぞれのエリアの中で、普段の生活に取り入れられるアイデアの提案、気づきが得られるような工夫を随所に盛り込んでいくという。「カフェ&スイーツエリアにはハンモックを設置しようと考えています。ハンモックに揺られながらビールを飲むとどんな感じなのか。そんな体験を持ち帰ってもらって、何かのときに試してもらえたら面白いのではないかと考えています」と、渡辺氏は設営の構想を語ってくれた。
◆43の店舗が5つのコンセプトを彩る
今回、本イベントに出店するブルワリー27店舗、フード16店舗の合計43店舗が、それぞれのエリアに分かれて並ぶという。「茨城エリア」であれば、地元茨城のブルワリーが立ち並ぶといったイメージだ。「これもある意味、狙いがあるんです」とニヤリとする黒岩氏。「例年、このイベントに来られるのは地元のお客さんが大多数なんです。すると、やはり地元茨城県のブルワリーという切り口でビールを選ばれる方が多いんですね。これは地元愛として嬉しいことなのですが、せっかくの機会なので地元以外にも素晴らしいビールがたくさんあることを知ってもらいたいというのもあります。そこで、エリアごとのコンセプトに沿って異なる店舗を配置することにしました。各エリアのテーマが切り口となって、初めてのビールにもトライしてもらえたらいいなと考えています」。各エリアにどんなブルワリー、フードの店舗が並ぶのだろうか。想像するだけで楽しくなってしまう。実際にどんな構成になるのかは、行って見てのお楽しみといったところか。
地元のお客さんが多いということは、地元の学生も多く訪れるのだろうか。会場はどのような雰囲気なのか聞いてみると、「年齢層は、学生はもちろん、家族連れ、熟年の方までフラットな分布になっています。」と黒岩氏。「特に小さいお子様のいる家族連れの方にもゆっくり楽しんでもらえることを意識して、大道芸のライブを催したり、学内の子供と一緒に遊ぶサークルにワークショップを開いてもらうなどして、子供を飽きさせない環境を作るようにもしています」と渡辺氏も重ねて語る。幅広い世代のお客さんに楽しんでいってもらいたいという姿勢が垣間見えた。
◆創造的な都市、進化し続けるビアフェス
こんなにもコンセプトがよく考えられていて、仕掛けが練り込まれているビアフェスは、日本でも屈指ではないだろうか。まだ今年のイベント開催前ではあるが、将来に向けて考えていることについても尋ねてみた。「つくばは学園都市であり、研究都市ですので、やはり先進的なイメージを大事にしたいと思っています。毎年同じことを続けるよりも、何かしら新しいこと、創造的なことをやっていきたいという思いを大切に、翌年へとつないでいきたいです」と、未来へのビジョンを熱く語ってくれた。きっとこのビアフェスはこれからも進化を続けていくに違いない。
今回、このイベント限定で飲むことができるオリジナルビールとして、リキュール「アブサン」でも使われるニガヨモギを使ったビールを提供する。「『創造的』な研究が盛んな都市であるつくばにちなんで、ゴッホ、モネ、ピカソなどの芸術家が創作活動の際に愛飲したとされる『アブサン』のようなビールを作ってはどうかというところから着想を得ています」。と、ここでもつくばならではのイメージとの繋がりを語ってくれた。このビールは「セゾン」スタイルをベースにしつつも、飲んだ後に残るニガヨモギの薬草的な苦みとハーブ由来の清涼感が特徴のビールだそうだ。このビールを片手に仲間内で楽しいアイデアを語り合うもよし。ビアフェスの喧騒の中、この一杯を飲みながら思索に耽るというのもまたオツかもしれない。
◆あなたのいつもにちょっとプラス
今年のテーマは「#_added あなたのいつもにちょっとプラス」。テーマに#(ハッシュタグ)を使っているところも、よくよく考えるとSNS上での拡散を意識させる仕掛けを思わせる。このタグはどのように使えばいいのだろうか。「このイベントで得られた気づきや、更に新しいアイデアなどがあれば、SNSで発信する際に『#_added』をつけて繋がれるようにすることを狙っています。そのときは、ぜひこのポーズで写真を撮ってアップしてもらえると嬉しいです」と両手の人差し指で十字を作って見せてくれた。「つくばクラフトビアフェスト2019」のロゴマークにも使われているポーズである。「我々もどんどんイベントに向けての情報をアップしていきます!今回のイベントで何か感じでもらえって、普段の生活の中で何かプラスしてもらえると嬉しいです。」
若者の多様なアイデアが盛りだくさんの「つくばクラフトビアフェスト」の進化は留まるところを知らない。ぜひ毎年足を運んで、このイベントの進化の過程を肌で感じて欲しい。
つくばクラフトビアフェスト 2019
【主催】
つくばクラフトビアフェスト実行委員会【共催】
つくば市(つくばぺデカフェプロジェクト)【後援】
つくばセンター地区活性化協議会【日時】
10 月 4 日 (金)15:00~22:00 Last Order 21:00
10 月 5 日 (土)11:00~22:00 Last Order 21:00
10 月 6 日 (日)11:00~18:00 Last Order 17:00【場所】
つくばセンター広場 (〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1丁目10−1)【店舗情報(ブルワリー)】
安房麦酒,
所沢ビール,
BLUE MAGIC,
フルセイルブルーイング,
プレストンエール,
ロコビア,
10ants Brewing,
常陸野ネストビール,
Paradise Beer Factory,
しもつまビール,
いわて蔵ビール,
やみぞ森林のビール,
TOUCHDOWN BEER,
KIRISHIMA BEER,
hokkaido brewing,
ウェラワン,
こまいぬブルワリー 柏ビール,
ウォーリアケルト,
エルディンガー,
アノステーケ・ジャンラン・アルドウェン,
秋田あくらビール,
Hack on Tap,
エチゴビール,
那須高原ビール,
OGA BREWING,
Far Yeast/馨和,
ろまんちっく村クラフトブルワリー【店舗情報(フード)】
もっくん珈琲,
Champs de blé,
チャーリーのタコライス工房,
チョコレートおやつ のんびりくらし,
HARE GOHAN,
スナックヨーコ,
Fromagerie La Mariniere,
CAFE 日升庵,
wine stand 43ponte × GOATEE,
手羽先カンパニー,
シュエット,
Craft Beer BAR,
より味ち,
アンマーカリヤ,
元祖つくば餃子,
Doctor Pho【駐車場】
当イベントでは駐車場のご用意をしておりません。会場周辺の有料駐車場をご利用ください。【会場アクセス】
つくばエクスプレス「つくば駅」下車 A2又はA3出口より徒歩 1 分
つくばセンターバスターミナルから徒歩 1 分
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。