東十条「Let’s Beer Works」のタップルーム、2020/03/21にオープン!
2020年3月21日、東京都北区のブルワリー「Let’s Beer Works」のタップルームがグランドオープンします。ビールへの熱意溢れる6人によるブルワリー、その魅力をご紹介いたします。
目次
Let’s Beer Works
ビールへの熱意溢れる6⼈の創業者
Let’s Beer Worksは、JR京浜東北線の東十条駅南口から徒歩約2分、北区東十条2丁目にあるブルワリー/タップルーム。2020年1月27日に醸造免許を取得し、2月15日に初仕込みを行った新しいブルワリーです。Let’s Beer Worksのコンセプトは「美味しい、楽しい、心地いい」。Letʼs Beer Worksの創業者(Founder)の6名は全員醸造技術を持っています。Head Brewerの小野氏はファントムブルワーとしての活動経験があり、青柳氏はアメリカのブルワー養成学校(American Brewers Guild)へ留学する経歴もある等、各⾃の求めるビールづくりをLetʼs Beer Worksにて⾏う⽅針です。ブルワリー運営上の役割分担は下記のとおり。
【CEO】阿川裕子(アガワ ユウコ)氏
【Head Brewer】小野保(オノ タモツ)氏
【Brewer】⻘柳遊⼤(アオヤギ ユウタ)⽒、阿川裕之(アガワ ヒロユキ)⽒
【Promoter】中山淳(ナカヤマ ジュン)氏
【Advisor】西山郁夫(ニシヤマ イクオ)氏
筆者はビールの仕込に立ち会った際、6名が気楽な雰囲気の中で、和気あいあいと楽しくビールづくりを⾏っている様⼦を拝⾒しました。ブルワリー開設までに様々な分野の方が協力しており、6名とさらに大勢の人がLet’s Beer Worksを盛り上げています。ブルワリーのロゴマークには、「Let’s Goのように、さあやろう!」とこぶしを振り上げている複数人の腕。ブルワリーのコンセプトにぴったりですね。
Let’s Beer Worksのタップルーム
Let’s Beer Worksの入口付近がタップルーム。内装は、コンクリート打ち放しのシンプルでお洒落な壁面と、カウンターやタップ付近は木を基調した温かい感じです。気軽にビールを楽しめる印象を受けます。奥のガラス越しには、醸造設備がよく見え、ブルワリーでビールを味わう醍醐味を満喫。カウンターの壁面には8タップあり、その内1つはナイトロ(窒素ビール)での提供が可能です。席構成は、道路側に5席、カウンター側にスタンディング5~7人と腰掛5席ほど。タップルームには、Let’s Beer Worksのブルワーも立つので、作り手と会話しながらビールを味わえます。
タップルームの営業時間は、土日の13:00-20:00です。2020年3月の営業は、3月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29(日)の予定。2020年4月以降は、FacebookなどのSNSで告知されます。
Let’s Beer Worksのクラフトビール
3月14日(土)のプレオープン時には、下記の2液種をリリース。他には、ラガーを仕込み済み、アンバーエールを仕込み予定であり、発酵・熟成後にリリースされる予定です。
1Stビール「Rookie」
スタイルはIPA。ABV4.6%、IBU47。
Mosaicホップだけを使用して作ったIPA。いろんなホップを使って醸したかったのですが、醸造1回目だから一種類でガマンしました(笑 スムースビターでドリンカブルナなIPAを目指して作りました。(小野保氏)
2ndビール「ニガワライ」
スタイルはHazy IPA。ABV5.3%
醸造2回目にして早くも人気のビアスタイルに挑戦してみました!三種類のホップを大量に投入!入れすぎかな?って内心ちょっとドキドキしながら造りましたが、スイート&トロピカルなアロマが香るちょっとビターなヘイジーにしあがりました。(小野保氏)
Let’s Beer Worksのブルワリー
Let’s Beer Worksのタップルームの奥が醸造スペース。高い天井と広々とした空間のため、醸造設備が入った状態でも少し余裕があり、さらに設備拡張が可能な印象です。壁面には大きな「Let’s Beer Works」のロゴマーク。このロゴマークは、ブルワー達が自ら描いたものです。
スペントグレインの導入支援のもと、Tunwell社製の醸造設備を日本で初導入。マッシュタン(糖化槽)&ロイター(濾過)は500L、下部のホットリカー(貯湯タンク)と一体型。マッシュタン(糖化槽)&ロイター(濾過)には、モルトカスの掻き出しを自動化する仕組みが備わっています。ボイルケトル(煮沸槽)&ワールプールは500Lです。
ビールの発酵と熟成を行う設備、発酵タンクは500Lが3基、ブライトタンク(熟成タンク)は500Lの1基の構成です。銀色のコニカルタンクが立ち並ぶ姿は、醸造所らしい風景。このタンクの中で、美味しいビールが出来上がります。
他にも、モルトミル(麦芽粉砕機)、ボイラー設備、グリコールチラー(冷却装置)などブルワリーの規模に応じた設備が充実。ケグウォッシャー(樽洗い機)もあり、ケグ(樽)洗いの労力を省力化するなど、稼働後の運用をよく考えて設備が導入されています。
醸造したビールを保管・熟成するプレハブ冷蔵庫は広く、内部に区切りを設けた2部屋構成です。大きな容積があり、多数のビールを保管可能。奥のスペースには、長期熟成したいビールを保管するという使い方もできそうです。
ブルワリー開業まで経緯と今後について
Let’s Beer Worksは、2019年初めごろ、阿川裕子氏と阿川裕之氏の夫婦と小野保氏の3名から始まりました。阿川夫妻はキャンピングカーで旅を楽しむことを趣味としており、ビール関係では静岡、⼭梨、⻑野、新潟をはじめ日本全国のブルワリーをめぐり、ビールについて勉強。特に、沼津のブルワリーには旅の途中や帰路に足しげく通っていたとのこと。さらに、ビールに対し熱意ある3名(中山氏、青柳氏、西山氏)が合流し、6名でブルワリーの立ち上げへ動き出しました。
東京都北区の東十条に、ブルワリーを開くのに良い物件を見つけました。サッシ屋の倉庫であり、長い間使われていなかったため、大掃除が必要な状態。人手を集め、掃除を行い、開業に向けて必要な準備を進めました。専門技術が必要な大工工事、電気工事、ガスや水道を引く工事は業者に依頼しましたが、それ以外はDIYで実施。DIYした対象は、プレハブ冷蔵庫の組み立て、壁面の塗装、パイプの配管など多岐にわたります。交友のある様々な分野の関係者が⽀援を⾏い、試行錯誤しながら作業をされ、⼤変楽しい時間だったとのことです。
2019年8月31日に、醸造設備の搬入を実施。有志を募り、大人数での人力による搬入作業です。しかし、運送中の醸造設備が交通事故にあい、破損してしまうハプニングが発生。醸造設備は衛生面と安全面を考慮し、修理は諦め製造しなおしとなりました。2019年11月16日に、再製造された醸造設備を搬入し、ようやく設備がそろいました。その後も、免許取得および醸造開始に向けて、醸造設備の配管等の整備を邁進。ビールづくりについては、静岡県富士宮市のFUJIYAMA HUNTER’S BEER(フジヤマハンターズビール)で研修を受けました。
2020年1月27日、東京都北区 王子税務署にて、念願の醸造免許を取得。2020年2月15日には初仕込みを実施しました。その後、数回ビールの仕込を実施。醸造したビールの内、2液種は発酵と熟成の期間を経て、2020年3月14日と20日のタップルームのプレオープンでお披露目。そして、2020年3月21日にグランドオープンを迎えます。
今後は、タップルームでビールを提供しつつ、ケグ(樽)による外販にも注力。そのため、ビアバーなどでも、Let’s Beer Worksのビールを味わえるようになるでしょう。
Let’s Beer Worksのビールを楽しもう
3月14日のプレオープン時、近所の方やビール関係者が訪れ、心地よい雰囲気の中でビールを美味しく楽しむ姿を拝見しました。是非、Let’s Beer Worksのタップルームを訪れ、作り手と会話しながらビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと素敵な時間になるでしょう。Let’s Beer Worksは、今後がとても楽しみなブルワリーです。
この記事が素敵なビールとの出逢いに役立てれば幸いです。
■Let’s Beer Works
所在:東京都北区東十条2丁目15−7
WEB サイト:https://lets.beer/
FACEBOOK:https://www.facebook.com/lets.beer.works/
INSTAGRAM:https://www.instagram.com/letsbeerworks/
TWITTER :https://twitter.com/LetsBeerWorks
タップルーム営業時間:
[土日 ] 13:00~20:00
[定休日] 月~金
外販問い合わせ先:
https://lets.beer/より、「お問い合わせはこちらから」のリンク先フォームから申込可能。
※臨時休業や営業時間の変更の可能性もあります。訪れる際は、事前にご確認をお願いします。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。