ビールに愛された皆さまへ

桜の季節です！　東京のソメイヨシノは満開を迎えそろそろ散り始め。暖冬の影響で南の地域の開花が遅くなったりしているようですが、この桜の咲く季節ならではのビールが各ブルワリーからも発売され、見るだけでワクワクしてしまいます。
そして今日公開のJBJAChannelでは、2020年の春に発表された桜をテーマにしたビールを集めて飲み比べをしてみました。もっと他にも桜をモチーフにしたクラフトビールもあるかと思うのですが、収録日までに頑張った末に、この6本となりました。

・キリンビール　一番搾り　限定春デザイン缶
・アサヒビール　アサヒスーパードライ　春限定スペシャルパッケージ
・田沢湖ビール　桜こまち
・ロコビア　桜香るビール
・いわて蔵ビール　桜嵐
・サンクトガーレン　さくら

大手2社は味わいは変わらず、デザインのみ桜なのですが、これもまたコンビニやスーパーのビール売り場で春の気分を多いに盛り上げてくれます。気持ちが華やかに、春らしくなれますよね。

サンクトガーレンのさくらはいつもながら、鮮やかに桜餅（道明寺）の味わいを再現してくれて、ビールによってこんなに立体的に和菓子を想起させるとは、驚きしかありません。それなのに、ちゃんとホップの苦みも効いていておいしいくて、もはや魔術師の域ですね。毎年楽しみにしております。
商品紹介記事ページ→https://www.jbja.jp/archives/28795
https://sanktgallen.shop-pro.jp/#_ga=2.201515416.844549633.1585311844-830828263.1581935952

ロコビアも大好きです。今回桜香るビール（桜ゴーゼ）は初めて頂いたのですが、酸味と塩味が感じられ、桜餅についている桜の葉の塩漬け、もしくは昔なつかしのアンパンのおへそについていた桜の花の塩漬けを思わせる味。飲み口が柔らかいけど香りがしっかり立ち、繊細な塩味と酸味が絶妙で、あとに残る桜の風味が余韻を引きながらも、後口はさっぱり。
ロコビアの女性醸造家・鍵谷百代氏を思い出させる味わいだと思いました。サバサバしてハッキリした性格だけど細やかで愛らしい、そんなお人柄がビールに転写されているようです。
https://shop.locobeer.jp/

田沢湖ビールの桜こまちは、桜の名所から樹皮や樹液など、様々なサンプルを300以上集め、その中から最も桜らしい風味を出せる酵母を選び出して醸造したという、「桜の花や葉を入れない」桜のビールなのです。なので、ダイレクトな桜サクラした香りはしないものの、ふんわりとした桜っぽいニュアンスを感じとることが出来ます。とても上品な香り。もし飲み比べるなら、桜の花や葉を使ったビールより前に飲むことをお勧めします。田沢湖ビールは、長年ビール造りを牽引してきた名物工場長である小松勝久氏から代替わりしているが、しっかりとした技術継承が出来ていると実感できる、素晴らしい仕上がりです。
https://item.rakuten.co.jp/warabiza/c/0000000101/

いわて蔵ビールの桜嵐IPA。オウランではなく、サクラアラシです。野太いがっつりした芯のあるIPAを土台に、咲き誇る桜とその散り際の美しさを思わせる男らしい桜の表現を、味わいの中に感じました。桜の散る夜、強い風に沢山の桜の花びらが夜空に巻き上げられるような画が浮かびます。漢と書いてオトコ、そんな漢の桜のIPAです。醸造長の後藤孝紀氏の男気に当てられちゃった！と妙齢の女子二人、照れ笑いしてしまいました。
https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/iwate_kura_beer

さて、季節限定のものなので、偶然見かけて入手するのも、もしかしたら難しいかもしれません。確実に手に入るようにするには？私はネットショップで購入することをお勧めします。このところの外出や外飲みの自粛を求められる社会情勢の中、お家でも春の気分を味わいたいですし、微力ながらでもブルワリーの応援につながりますからね。

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