ビールとおやつのサブスクリプションがコラボレーション! 「クリスタルIPA & snaq. me 秋の夜長ビアタイムセット」200セット限定で2020年10月20日(火)より発売
2019年11月よりクラフトビールとテクノロジーを掛け合わせた「CRAFT X Project」を木内酒造合資会社(ブランド名 常陸野ネストビール)とのコラボレーションでスタートさせたMOON-X株式会社(以下、MOON-X)。ビールの味を購入者からのフィードバックを元にリニューアルさせる斬新な試みを行っています。
プロジェクトのスタートからまもなく1年。今回、新しいおやつ体験を創造し、おやつ時間の価値を高めることを目的にサブスクリプションサービス(以下、サブスク)を展開している株式会社スナックミー(以下、スナックミー)とのコラボレーションが決定。
東洋経済新報社の「週刊東洋経済 すごいベンチャー100社」にも選ばれている両社は、どのような思いをもってコラボレーションを決めたのか。MOON-X長谷川晋CEOとスナックミー服部慎太郎代表取締役にお話を聞きました。
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クリスタルIPA & snaq. me 秋の夜長ビアタイムセット
目次
■共通項はお客さんの声を反映させた商品展開
――両社のことを知らない方もいると思います。はじめに会社とブランドについて教えてください。
長谷川:MOON-Xは、日本のものづくりとテクノロジーの融合を掲げている会社です。日本には素晴らしいものをつくる方や会社がたくさんあります。そうした皆さんとコラボレーションをして多くの人たちに価値のあるものを提供していく会社です。
――どんなブランドを展開していますか?
長谷川:クラフトビールブランドの「CRAFT X」と男性スキンケアブランド「SKIN X」、女性スキンケアブランド「BITOKA(美透花)」を展開しています。
――ものづくりへのこだわりを教えてください。
長谷川:日本の原材料を使っていればいいというわけではなくて、ものづくりへのスタンスが重要だと思っています。しっかりと日本らしいものづくりを体現した製品と、そこからつくられていくブランドを築きあげていくことが1番のこだわりです。
――ありがとうございます。服部代表、スナックミーについて教えてください。
服部:当社は「おやつ時間の価値を上げましょう」ということを会社のミッションとし、2016年2月からサービスをスタートしました。起業した当初からおやつのサブスクを展開しています。
――おやつ時間の価値を上げるというのは具体的にどんなことでしょうか。
服部:私たちは、「おやつ」は時間を表わす言葉、「お菓子」はものを表わす言葉として使い分けています。私たちはお菓子を提供するのではなくて、おやつという時間を提供しておやつの価値をあげることをビジョンに掲げています。そのためのおやつを開発しています。
――おやつの種類はどのくらいあるのですか。
服部:おやつは100種類以上ある中から選ぶことができます。おやつの内容は、フィードバックをもらうことでお客様の好みにより近いものを選んで配送しています。また、集まったデータを商品開発に生かしています。
――100種類以上もあるので選ぶ楽しさがありますね。
服部:そうですね。おやつをつくる生産者さんは全国に50以上あります。その方たちにデータを提供して、生産者さんの品質向上をサポートしています。
――多くの会社と取引があるからおやつのバリエーションも増やせるわけですね。
服部:はい。お菓子業界は古くからある業界です。そこにテクノロジーを融合させるとどんな化学反応が起こるかということをやっています。技術とテクノロジーの融合というのはMOON-Xさんと共通していますね。
――はい。お話を聞いていて共通しているなと感じていました。
長谷川:服部さんが言う通り考え方が近いです。私たちの「CRAFT X」もお客様からフィードバックをいただき、1年で2回レシピを変更しました。テクノロジーを活用してお客様と一緒にサービスや商品を進化させています。スナックミーさんは似ていると感じて今回コラボレーションをお願いしました。
――長谷川CEOは昔からスナックミーさんの存在はご存じだったのですか。
長谷川:はい。Facebook Japanの代表時代に知り合いました。今回「週刊東洋経済」のすごいベンチャー100にも一緒に選ばれたこともあって声をかけさせていただきました。
――そうだったのですね。服部さんはビールのサブスクにどのようなイメージがありますか。
服部:ただ商品を売るのではなく、オンラインを通じてお客様に向き合って販売することができる分野だと思います。ビールってお酒の商品棚に並んでいると1番買ってしまうジャンルではないでしょうか。その中で今までにない展開で勝負するブランドで面白いと思っています。
■プロジェクトスタートから3週間で販売開始。これがスタートアップの会社だからできること
――今回、コラボに至る経緯を教えてください。
長谷川:2020年8月の終わりくらいにスナックミーさんにお話をさせてもらいました。本格的にプロジェクトとして動き出したのは9月末です。そこから私たちはお客様にアンケートを取ったり、スナックミーさんにはおつまみの候補を出してもらったりと動いてきました。実質プロジェクトがスタートして発売まで3週間程度です。
――3週間でできるものですか!?
長谷川: 3週間というと非常に短いと感じると思います。しかし、このスピード感こそ私たちの会社らしい動き方だと思います。
――スピードが早いのは、両社が同じ方向を向いているというのが大きいのでしょうか。
長谷川:私はそうだと思います。新型コロナウイルスの影響により家で過ごす時間が長くなって、私たちもスナックミーさんも「家で過ごす時間を豊かにしたい」と思いがありました。「もっと豊かな時間を過ごしてほしい」と同じ価値をもつもの同士がだからこそ短い時間でつくり上げることができたのだと思います。
――服部代表はどのような思いで進められましたか?
服部:目指したい方向性が似ていましたので、長く議論をする必要がありませんでした。打ち合わせしても「会社に持ち帰って検討します」というのがなくて、その場で決定して進んでいきました。まるで自分の会社で動いている感覚でコラボレーションできました。
――その場で決定できるというのは凄いですね。
服部:両社ともお客様からフィードバックを受けて改良していく商品展開をしています。今回もいつも通りのシステムで進められたのが良かったです。
長谷川:本当にそう思います。お客様に価値を感じていただく会社ですが、1社だけでできることは限られてきます。だからこそお客様が価値を感じてもらえるコラボレーションはどんどん実現していきたいと考えています。
――ただ一緒にやるのではなく、お客さんに価値を感じてもらえるかがコラボレーションをするうえで重要というわけですね。
長谷川:そうですね。
■データが生産者のものづくりを成長させる
――両社とも他の会社とコラボレーションして事業を展開しています。他の会社に要望を出すのは言いづらくないですか?
服部:起業当初は原材料の変更をお願いしても「このままの方が美味しい」と返されてしまうことはありました。なんとか説得して変更してもらった後にお客様からの「美味しかった」という声を届けると理解してもらえるようになりましたね。今ではお客様の声を意識して一緒に良い商品を開発することができています。
――やっぱりお客さんの声は大きいですか。
服部:大きいですね。取引先の会社様にとってもお客様の声を聞いてスピーディーに商品を改良できることは商品を時代に合わせやすくなります。私たちが集めたデータによって新しい挑戦がしやすい環境を提供できていると思います。
――相手にプラスになることを提案できるのは強いですね。CRAFT Xはブラッシュアップしていくときに醸造家の方に意見はしにくいですか?
長谷川:いえ、ブルワリー様も関心を強くもってくれています。お客様からのフィードバックをお渡しすると熱心に読んでくれます。お客様からの声を楽しみに待っているように感じています。
――それは嬉しいですね。
長谷川:木内酒造さんからも最初につくるときに「次世代のクラフトビールを提案していきたい」と言ってもらいました。新しいつくり方自体を私たちとのコラボレーションで楽しんでもらえているのではないでしょうか。
――データを出すって大事ですね。
長谷川:皆さん、熱心に聞いてこられます。
服部:本当、皆さんすごく気になるみたいで「この間の何点でしたか?」って聞いてこられます。データは貴重だと思います。
長谷川:D2C(※)だからこそ、売るだけではなくお客様と繋がっているのでフィードバックをもらいやすい。私的にはD2CはDirect to Communityに近いと思っています。ブランド開発者と消費者がつながるだけではなくて、生産者・ブランド開発者・消費者がつながって1つのコミュニティをつくっていると思います。そこにテクノロジーを使うともっと直接的につながって距離感が縮まっているのを感じています。
服部:今まではお客様の声を集めるために店頭でアンケートを行うなど大変でしたが、テクノロジーによって実現しやすくなりました。テクノロジーを活用できるようになってスピーディーになりました。
※ Direct to Consumerの略。消費者に対して商品を直接的に販売する仕組み。
■事前アンケートで選ばれた厳選おつまみで幅広いペアリングを楽しんでほしい
――ここからはコラボレーション商品「クリスタルIPA & snaq. me 秋の夜長ビアタイムセット」のこだわりを教えてください。
服部:商品自体をこだわることは大事ですが、それ以上にプロセスが大事だと思いました。通常はつくって販売してみて反応をみていました。それを今回は先にお客様の希望を聞いて展開する形式で進めたところがこだわりのポイントになります。
――いつもと違いフィードバックを受けてブラッシュアップしていくのではなく、先に意見を聞いてつくり上げていく形で進められたわけですね。
長谷川:はい。事前にCRAFT Xを飲んでくださっているお客様に「どんなおつまみを合わせてみたいですか」とアンケートをしました。そこはこだわりの1つですね。
――反応はいかがでしたか?
長谷川:170名くらいの方から回答いただいたのですが、凄い早さで返事がきました。それだけニーズがあるのかと思いました。予想外の反応でしたので私たちも嬉しかったです。試み自体面白いと思いましたし、お客様の声を反映させたセットをつくることができて良かったです。
――それだけお客さんも望まれていたということですね。
長谷川:そうですね(笑)。
――商品のこだわりポイントも教えていただければと思います。
服部:「あられっこ玄米揚げ 柚子胡椒」は、通常、あられはくず米でつくります。それを商品となるオーガニックのお米でつくってもらっています。職人さんからは「お米の甘味が残っているので、絶対に7回噛んでから食べてください」と言われています。
長谷川:それは凄いこだわりですね。
服部:お米って噛んでいくとだ液と合わさって甘くなっていきます。それを感じて食べてほしいと職人さんから聞いています。
長谷川:そういう話を知っていただくともっと美味しく食べられますね。
――長谷川さんはどれがお気に入りですか?
長谷川:私は「燻製ピスタチオ」ですね。お客様からのアンケートでも1位だったのが「燻製ピスタチオ」でした。CRAFT X クリスタルIPAと相性が非常に良いですよ。
――それは合わせるのが楽しみです。
長谷川:それと「ビスコッティアーモンドチョコ」も薦めたいです。クリスタルIPAはスイーツとの相性もとても良いです。今回4つのおつまみの中に塩っ気があるものが多いのですが、その中にある甘いおつまみとのペアリングを楽しんでほしいなと思っています。
――幅広く楽しめますね。
長谷川:はい。その幅の広さや合わせる楽しさを感じてもらえるセットになりました。頭を使うと糖分を取りたくなるじゃないですか。そんなときスナックミーさんのおやつは良いですよ。ちょっと食べるには良いサイズなので重宝しています。
――今回、200セット限定販売。好評だとおつまみの内容を変えながらの展開もありそうです。
長谷川:そうですね。自信をもって「クリスタルIPA & snaq. me 秋の夜長ビアタイムセット」を提供します。興味を持たれた方がいましたら早めにご注文お願いします。
服部:私たちもビールと一緒に販売するのは初めての試みなのでお客様の反応が楽しみです。
長谷川:お客様からどんな声をもらうことができるのだろうという期待感が大きいです。いただいた声を元に服部さんと「次、どうしようか」と話すのが楽しみですね。
――お客様からの要望が見えてくると、新しいコラボレーションにつながる可能性がありそうです。
長谷川:そうですね。
――ブラッシュアップされていくと、プロジェクトに協力している企業の方たちのモチベーションも高まると思います。
服部:そうなると良いですね。スナックミーのおやつをつくっている職人さんたちのこだわりは凄いですよ。ブラッシュアップされるともっと素晴らしいおつまみが開発されてくると思います。
――スナックミーさんは、これからどんなコラボレーションをしてみたいとかはありますか。
服部:昨年までコラボレーションはほとんど行っていませんでした。違う業界の方と一緒に仕事をすると学びがあり自分たちが成長できます。それによってお客様にも新しい価値を提供できるということがわかりました。今回のコラボレーションで可能性が広がることが実感できたので、これからは積極的にしていきたいですね。
――ありがとうございます。最後にビールファンにメッセージをお願いします。
長谷川:CRAFT Xの「X」は、NEXT CRAFTのから取っています。クラフトビールの次の魅力をクラフトビールコミュニティの皆さんと一緒に発見して発信していきたいと思ってできたブランドです。そこにスナックミーさんをはじめ、コラボレーションした人たちもコミュニティの中に入ってもらって幅を広げていけたらと考えるとワクワクします。
――今までと違った反応がありそうですね。
長谷川:そうですね。クラフトビールファンの皆様からフィードバックも楽しみです。それを踏まえてブラッシュアップして価値を上げて、皆様の楽しみ方を増やしていけたらと思います。
服部:今回4種類のおつまみを通じて、CRAFT Xの新しい価値を見つけてもらえたら嬉しいですね。これを機会にビール業界の方たちとコラボレーションできたら面白いことができるのではないかと期待しています。興味のあるブルワリーさんがいましたら連絡ください。
――自宅で過ごす時間が増えている人もいると思います。いつもと違ったビールとおつまみで気分を変えると生活にもメリハリが生まれそうです。
長谷川:そうですね。自宅で過ごす時間が長くなっている中、メリハリがなくなると気持ちも落ち込んできてしまいます。そんなときにいつもと違うものを楽しむことは心と身体にも良い作用をもたらすために大事だと思います。そこに私たちのサービスがお役に立てたらと思います。
Photo By 楠 麻衣(MOON-X株式会社)
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クリスタルIPA & snaq. me 秋の夜長ビアタイムセット
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※2020.10.20 一部修正、商品ページを加えました。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。