ホップ栽培から醸造まで!Nakatsu breweryで自家製フレッシュホップ100%のビールが遂に完成
2020年8月に大阪市北区中津にあるビル地下駐車場内にオープンした醸造所、Nakatsu brewery。(免許取得は10月21日)
街づくりのコンサルティング事業を手掛ける「株式会社NI-WA」(東邦レオ株式会社グループ)が運営し、ビール醸造のみならずホップ栽培や、トークセッションなどを通じ地域コミュニティづくりに貢献しています。
4年越しの努力が実り、奈良県平群で自分たちの手で大切に育てたカスケードホップを、生のまま大量投入したフレッシュホップ100%使用したビール「Heguri fresh hop IPA」が完成しました。
それを記念し、フレッシュホップビールを含む3種6本を100セット用意したところ、発売開始前から予約で売り切れに。
ビールの完成までに関わった人の多さと、期待の高さがうかがい知れます。
みんなでホップを育てる市民参加型コミュニティ
ホップを栽培したのは、大阪市を拠点にホップを通じた地域コミュニティづくりを行う「THANKS HOP(サンクスホップ)」とそのメンバーたち。
「THANKS HOP」は、市民団体「ウメキタホッププロジェクト」とブルワリー「ブリューパブセンターポイント」のチームに、緑化事業を行う企業「株式会社NI-WA」が仲間となって、2019年に生まれました。
THANKS HOPでは、ホップを栽培しビールを造ってみんなで楽しむことにとどまらず、“ホップでつながるコミュニティづくり”を行ってきました。
この活動を通じて、相談できる仲間ができたり、仲間同士で地域のイベントに参加したりと、互いに支えあえる地域づくりの一助になっています。
2020年の今年からは、奈良県平群(へぐり)町にあった耕作放棄地を開墾し「Heguri Cultural Farming」として、本格的にホップ栽培に取り組みました。
ホップ栽培で見えてきた地域住民との絆
「新型コロナウィルスという目に見えないもの猛威は、ネガティブなことばかりではなく、人と人との絆を深めてくれる一面も持っていたように思います」とTHANKS HOPの山田まりこさん。
最近では、全国に“ビールづくりと地域コミュニティの場づくり”が注目されています。
生産の現場を消費者が知り、パートナーシップを組んで地域を応援するという姿が来年以降も活発になってくる、と山田さんは予測しています。
ホップ栽培からビール醸造と販売まで一貫して手掛け、人と人との輪を広げる活動を続けるTHANKS HOPと、Nakatsu breweryの今後の活躍に期待したいと思います。
INFORMATION
Nakatsu brewery
住所/大阪府大阪市北区中津3丁目10-4
Web/https://nakatsu-brewery.com/
THANKS HOP(サンクスホップ)
Web/https://www.thanks-hop.com/
☆写真はTHANKS HOP様よりご提供いただきました
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。