ピリミーネとベルギービールのペアリング
ロシアの家庭料理とベルギービールのペアリング第3回は、ピリミーネとベルギービールのペアリングです。
ピリミーネを一言で言うと水餃子のような食べ物です。餃子で言う餡の部分に入るのは、肉とタマネギとニンニクだけです。ニラとか白菜は使いません。また、水餃子の様なスープは作りません。ゆで汁をピリミーネに少しかけてバターを混ぜて食べるか、ゆで汁の中にピリミーネを入れバターを溶かして食べるかです。
ピリミーネのレシピ
今回は、皮から作りますが市販の餃子の皮(米粉又は小麦粉)を使用しても良いです。餡をジューシーにするため、脂分の多い肉を使用するかオリーブオイルを混ぜてください。今回、牛肉とラム肉を使用しました。
イーストの入っていないパン生地(小麦粉又は米粉・牛乳・卵・炭酸・オリーブオイルを混ぜます。)を作ります。餡は肉・タマネギ・ニンニクをフードプロセッサーでミンチ状にして下さい。生地は1時間ほど寝かせます。
皮ができたら皮に餡を包みます。
できたピリミーネを茹でますが、茹で汁と一緒に食べますので水に塩を入れる際には気を付けてください。また、沸騰したお湯が冷めないように、ピリミーネは少しづつ入れて下さい。
ペアリング
今回のビールは、 グーデン カロルス・クリスマス と デリリュウム アルゲンタム です。
グーデン カロルス・クリスマス
グーデン カロルス・クリスマスは、 コリアンダー、オレンジピール、アニス、リコリス 等のハーブが入っています。また、アルコールも10.5%あります。
ビールのスパイシーな味がラム肉の臭いを消し、カラメルモルトの甘味がピリミーネの薄い塩味により甘みが強く感じ食が進みます。アルコールも高めですので、ゆったりとした食事に最適です。
デリリュウム アルゲンタム
このビールは、 デリリュウムトレメンスの25周年を祝う為に限定醸造されたビールです。6種類のホップを使用し、ドライホッピングされています。
このビールを 口に含むと生き生きとした酸味を感じます。ホップの風味を感じる、甘み、酸味、苦味のバランス良い味わいです。後にアルコールの辛味を感じます。 ピリミーネのうまみがホップの苦さで強化されます。また、ホップの酸味がピリミーネの塩味を和らげ塩味がホップの甘味を強くし、アルコールの辛みを和らげるため、良いペアリングとなりました。
まとめ
ロシアでは、ピリミーネの皮は自家製が主流なので皮も作ってみましたが、市販の餃子の皮を使えばもっと簡単に作れます。
冒頭に記載しましたが、ピリミーネは、肉とタマネギとニンニクが入ったものを言います。今回は、作りませんでしたが、マッシュポテトを餡にすることもあります。この場合、ピリミーネとは言わず、ワリェーニキと言います。そちらも美味しいので是非ご自分の好きなビールとペアリングしてみてはいかがでしょうか。
第4回はビーツのサラダ、ヴィニェグリェートッとベルギービールのペアリングをします。
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