[コラム]2021.12.13

今年の冬はベルギーのクリスマスビールで楽しみませんか

始めに

欧米では12月6日はサンタクロース(セント・ニコラスがモデル)の日そして12月25日はキリストの誕生日でクリスマス。12月31日から1月1日は大晦日と新年。よく欧米ではメリークリスマスアンドハッピーニューイヤーと言葉を発します。

メール・ノエル(現在売り切れ)

日本では、12月6日のサンタクロースの日の行事はあまり知られていませんし行っていません。

日本では、12月25日に大正天皇が崩御した日です。大正天皇祭として昭和2年(1927年)から昭和22年(1947年)までの21年間その日は休日でした(1948年の「国民の祝日に関する法律」により廃止されました。)。そのため、日本にクリスマスの習慣が広く普及・定着したとされています。その後、大晦日と新年を迎えます。

日本ではクリスマスと大晦日・新年は分けて行っています。

12月は家族や大切な人と一緒にゆっくりビールを味わうのも乙なことだと思います。今回は比較的購入しやすいベルギーのクリスマスビールを紹介します。

ネットで購入可能なクリスマスビール

クリスマスビールとはウィンタービール(冬季限定)を言います。ホットビールやアルコール度数の高いビールで、時間をかけて飲むのに的しています。

ホットビール

ホットビールと言えば、リーフマンス・グリュークリーク(ブラウンビール)が有名ですが、日本では少量しか輸入されません。(このビールは12月5日現在ベルギービールJapan、すがや魅惑のベルギービール、ベルギービールウエハタ等の通販で購入できます。)そのため、代替えとしてリーフマン・オンザロックをお勧めします。リーフマン・オンザロックは札幌で開催される大通公園札幌ミュンヘン市でホットビールとして販売されてました。(最近はホットビールとしてリーフマンス・グリュークリークを使ってます。ここ2年はコロナの影響で中止です。)

リーフマン・オンザロック

このビールは、チェリーを漬け込んで18ヶ月間熟成させた後、チェリー、ビルベリー、エルダーベリー、ストロベリー、ラズベリーのフレッシュジュースをブレンドして造られます。甘み主体でとても飲みやすく、アルコール度数も低いので、アルコールがあまり強くない方にお勧めです。

このビールは、氷を入れて冷やしても暖かくしても美味しく飲めます。暖かくする際は沸騰させず60度前後で飲んでください。

アビィビールとトラピストビール

トラピストビールとアビィービール

両方を簡単に説明しますとトラピストビールは、修道院が教会の修繕や施設のために収益源として作るビールです。アビィービールは、民間の醸造所が修道院のレシピを元にして作ったビールです。どちらもキリストと関係があるため、クリスマスの際に飲むのに的しています。スーパー等でもトラピストならシメイやロシュフォールやオルバル、アビィービールならレフ等が比較的購入しやすいと思います。

シメイブルー

その中で、シメイブルーについてですが、もともと1948年にクリスマスビールとしてリリースされたもので、人気を集め、現在では通年で生産されています。カラメルのような香ばしさ、柑橘系のフルーティーな香りがあります。度数も9%と高く、濃厚なボディでスパイシーな味わい。3銘柄のうちで、唯一ヴィンテージが入っており、味わいは年ごとに異なります。

次にネットで購入しやすいクリスマスビールです。デリリュウム クリスマスです。

デリリュウム クリスマス

5種類のスパイスが絶妙な味わいを作り出しています。3種類のフランス産ダークモルトとベルギー産ホップを使用したアンバータイプです。ラベルが数種類あるので、単品で購入するとどのラベルになるか不明です。セットも在りますが、セットの方は人気が高く早期完売になりやすのでご注意願います。

マルール12

スペシャルビール

クリスマスビールではありませんが、1年を振り返りながらゆっくり飲みたいビールとしてマルール12です。これは、スペシャルビールです。

マルールはオランダ語で「不幸な時」と言う意味ですが、ここでは結果オーライ的なポジ手部なアクシデントの様な意味合いがあります。

それにちなんでランツヘール醸造では毎年喜劇的な結末につながる大失敗をした人にマルール賞という賞を授与しています。

味は、黒砂糖、チョコレート、干しぶどう、ブラックチェリーなど、濃厚な香りがあります。また、麦芽からのやや焦げたような香りもあります。甘味が豊かで、アルコールとのバランスも絶妙です。ボリュームたっぷりで旨味もあり、飲み応えは十分です。

最後に

現在、ベルギービール専門店のネットではクリスビール特集をおこなっています。また、ベルギークリスマスビールで検索すると数多くのクリスマスビールがヒットします。今回、比較的購入しやすいビールを紹介しました。今年の冬はベルギーのクリスマスビールを家族や大切な人と飲んではどうでしょうか。

販売店

ベルギービールJapan
すがや魅惑のベルギービール
ベルギービールウエハタ

 

 


	
アビィービールスペシャルビールトラピストビールベルギービールホットビール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

もりあき(モリテツアキ)

ビアジャーナリスト/ベルギービール・プロフェッショナル

1968年1月福島県で生まれ現在北海道余市郡に在住。ロシア人と国際結婚(妻は現在帰化)。
佛教大学卒業後社会福祉士の資格を取り地元の特別養護老人ホームの管理者を行いながら実家の事業の1つである農業を手伝っている。
ビールはベルギービールを飲むのが主で、たまに道内のクラフトビールやエビスビールを飲む。特にベルギービールは専用グラスで飲むようにしている。
現在の活動は、Facebookで北海道ベルギービール愛好会の立ち上げ、道内でベルギービールが飲める飲食店や購入できるお店や自分の飲んだビールの紹介をしている。
又、産物のハネ品(サクランボ等)からビールを作るプロジェクトを2020年立ち上げ、ハネ品(規格外、交配用、完熟、微量な傷等)を対象にビールの副原料として使い数年かけて検証していく。
今後の取り組みとして現在の活動の他、ベルギービール(道内のクラフトビールを含む)の紹介や考察を書いていきたい。
また、2022年11月23日にベルギービールのランビックビールに特化したフェイスブックを立ち上げた。これは、自身の勉強と今後1つのビールスタイルに愛着を持つ者同士のグループができるとの予測から取り組んでみたいと感じたからである。

北海道ベルギービール愛好会
https://www.facebook.com/groups/1586818794929083
ランビック愛好会
https://www.facebook.com/groups/672595961169437

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