北海道で次世代の造り手たちのビールが完成!:「Ezo Brewers Assemble」のビールがリリース
北海道内7ブルワリー(*)の次世代のブルワーが集結した「Ezo Brewers Assemble」(以下EBA)。先月、江別市のノースアイランドビールで行われた共同仕込の様子とともに、その活動をレポートしました。そのEBAのビール「Black IPA」が1月29日にノースアイランドビールからリリースされます。
*7ブルワリー:ノースアイランドビール(江別市)、忽布古丹醸造(上富良野町)、のぼりべつ地ビール鬼伝説(登別市)、ニセコビール(ニセコ町)、美深白樺ブルワリー(美深町)、月と太陽ブルーイング(札幌市)、大雪地ビール(旭川市)
先月行われた仕込の様子はこちらの記事をご参照ください。
北海道で次世代の若きブルワーたちがアセンブル(集合):Ezo Brewers Assemble
EBA Vol.1 リリース
『EBA vol.1』
ABV: 5.0% IBU: 25 STYLE: Black I.P.L.
HOPS: Amarillo、Hallertau Blanc、Cascade、Chinook
ビール解説:道内若手ブルワーによる【Ezo Brewers Assemble】第一弾ビール。
若者らしくチャレンジ精神を持って、これまであまり作られていないスタイルに挑戦しています。
オレンジのようなシトラスや松(パイン)を感じさせる爽やかなホップの香りに、ラガーならではのキレとロースト香を合わせることで、浅煎りのフルーティーなコールドブリューコーヒーを感じさせるビールに仕上がりました。
ブルワーに訊くEBAの感触
今回EBAに参加したブルワーに、アセンブルしての感想と、今後の抱負についてお伺いしました。
中村峻也氏(ノースアイランドビール)
私の呼びかけに賛同し集まってくれた仲間達に感謝しています。たくさんの学びと刺激があり、この活動を始めて良かったと心から思いました。
ただ、これで終わりではありません。大切なのはこの活動を続けて確かな技術力を手にすることと、それぞれが自分の個性をビールで表現できるようになることです。小さな一歩かもしれませんが、少しずつ歩を進めていきたいと思います。
高木ドルフ里樹氏(大雪地ビール)
日本各地の中で醸造所の数が多いとされる北海道。その同志たちが集まり、切磋琢磨しながら新たな取り組みを行えて”クラフトビール新時代”をつくっていけるようなワクワク感がありました。
北海道ならではの主原料・副原料を使用したビールをEBAの若い力とアイディアで創造して、飲んでいただく方たちがワクワクする様なビールを生み出し、生産者・醸造者・消費者をつなぎ、北海道の新たな魅力ある観光地域づくりとなる活動をEBAでも行っていきたいと思っています。
また、EBAとして活動を継続的・積極的に取り組むには、たくさんの方たちにご協力とご理解をいただくことが必要不可欠だと考えているので、活動させていただけるような環境・体制を引き続きつくっていきたいです。
佐々木啓大氏(月と太陽BREWING)
醸造に参加させていただきました、私を含めまだまだ醸造経験の少ないブルワーにとって、他社様の醸造に立ち会えること、知識欲に溢れたブルワー達と意見・情報交換ができることはとても貴重な時間です。
今後のEBAの活動として、今回の様なビールリリースの継続はもちろん、イベントなどの企画もできればと考えています。
前回のレポートでも記しましたが、EBAは単なるコラボレーションではなく、20~30代の若きブルワー同士による技術交流を目的としています。
まずは、その目的が達成されたことがコメントからもうかがえます。またEBAは、一緒にビールを造るだけに留まらず、新たな可能性も秘めているようです。今後の若きブルワーたちの活躍に大いに期待しましょう。
ノースアイランドビールによる公式情報
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。