がぶ飲みすると危ないよ!ベルギービール
焼肉や夏の風呂上がりに冷たいビールを一気に飲み干すことは最高だと思います。
ベルギービールの中にもピルスナータイプやフルーツと混ぜ合わせたビール(一部を除く)や一部のベルギービールはアルコール度数も5.5%以下と日本のビールと同じように一気に飲み干すことができるビールも多数存在します。しかし、中にはアルコール度数が10%以上のビールも多くあります(以下高アルコールのビールと言います)。今回は高アルコールのビールを紹介します。
その前に、高アルコールのビールを飲む前に私自身が実践している点を紹介します。
大きく3点です。
1つは、空腹で飲まないで下さい。つまり、空腹で高アルコールを体内に入れるとダイレクトにアルコールが胃腸の粘膜に作用して体調を壊す原因になりますので、食後か食中あるいは、おつまみ等を食べながら飲んでください。
2つは、数種類ビールを飲む場合、高アルコールのビールは最後の方に飲んでください。最初に高アルコールのビールを飲むと低アルコールのビールの味や香りが酔いのため麻痺して感じなくなる可能性があります。
3つは、水をいつでも飲めるようにして下さい。これは、アルコールを薄める他、酔い覚ましにもなります。
さて、高アルコールのビールを紹介します。
シメイグリーン
このビールはトラピストビールです。
シメイビールの2013年度以来の新たな定番商品として、満を持してラインナップに加わるシメイグリーンです。
ラベルに刻印される「150」の数字は、1862年の醸造開始から150年を記念して2012年に限定発売されたときの歴史の象徴です。
フルーティーながら力強い味わいが特徴のシメイグリーンは、まろやかで丸みを帯びたボディーとスモーキーでスパイシーな味わいがあるシメイビールの持ち味に、ミントやベルガモット、ライム、ユーカリを思わせる香り、さらにはローズマリーやクローブ、ジンジャーなどのスパイシーさが加わった飲みごたえ抜群のビールです。アルコール度数は10%です。
ロシュフォール10
サン=レミ修道院がトラピストビールの醸造所としてあまり広く知られていなかったのは、ベルギーでいちばん厳格だと評判の修道院長がいたことと、地理的に世俗と隔離されていたことがその原因だといわれています。
ロシュフォールビールは今ではビール愛飲家に知られるようになりました。
色は濃いダークブラウンです。バナナ、干しぶどう、いちじくのようなフルーティーな香り、カラメル、チョコレート、ハチミツのような甘い香りなど、複雑な香りを楽しめます。
とても濃厚で、ボディーはボリュームたっぷりです。甘味、苦味のバランスがいいすばらしいビールで食後や就寝前にゆっくり飲むのにぴったりです。アルコール度数は11.3%です。
セント ベルナルデュス・アブト12
もともと世界一のビールと言われる「ウェストフレテレン・アブト」を醸造する「セント・シクステュス修道院」からレシピを与えられて1946年に醸造が始まったビールです。
色は赤みがかった濃いブラウンです。りんご、アプリコット、洋梨、バナナ、干しぶどうのような複雑でフルーティーな香り、酒粕のような香りもあります。
口に含むとコーヒー、カラメルやチョコレートのようなフレーヴァーをともなった甘くまろやかな口当たり、アルコールの辛味がバランスよく広がります。
複雑で重厚なフルボディタイプです。余韻にアルコールの辛味、苦味が長く続くきます。
アブトは大修道院長の意味で、名前のとおりシリーズの中で最も強いビール。アルコール度数は10%です。
キャスティール バリスタ チョコレート
このビールは、カカオを使わずしてチョコっぽさを出している、という点です。カカオ不使用ということがわからないくらい、チョコレート感です。ビターチョコのような苦味があり、コクがビールの苦味とマッチします。ボディーは重めでしっかりとしたアルコール度数でどっしりとした味わいです。アルコール度数は、11%です。
この他にも、クリスマスビールのところで紹介したマルール12、アルコール度数11.5%やデリリュウムクリスマス、アルコール度数10%。さらに、フルーツビールのところで、紹介したブッシュアンバー、アルコール度数12%等。探せば、まだまだあります。
高アルコールのビールは時間をかけてゆっくり飲むことで、味や香りに変化が現れます。是是非ゆっくり味わって飲んでみませんか。
購入店
ベルギービールJapan
すがや魅惑のベルギービール
ベルギー麦酒屋ウエハタ
酒のたなか(札幌)
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