[テイスティング,ブルワー,新商品情報]2022.2.14

~岩手の特産を詰め込んだ黄金の麦酒~ ベアレン 岩手ゆずヴィット2月9日発売!


*ベアレン醸造所提供

ベアレン醸造所(岩手県盛岡市)は、2月9日から、「ベアレン 岩手ゆずヴィット」を数量限定で販売開始しました。
これは、岩手県陸前高田市で採れた「北限のゆず」を使用して醸造したベルギースタイルのホワイトビール。2014年に東日本大震災復興のひとつとして試作に入り翌年最初にリリースした、岩手の生産・製造業に携わる人々の努力の結晶ともいえる商品です。

北限のゆずとは?

岩手県内においでも沿岸南部に位置する陸前高田市の気候は、温暖で日照時間の長いことから柑橘類の生産に適しています。特にゆずは、江戸時代から生息しており民家の庭先にも植えられていました。
震災前までは、地域の産物・「北限」の産物であるという認識はほとんどありませんでしたが、東日本大震災を契機とした地域外からの多くの人的交流のなかで、ゆずの持つポテンシャルに特産物としての認識が高まってきました。
現在、地元の「北限のゆず研究会」では、「北限のゆず」を復興の象徴としてブランド化を目指しており、ベアレン醸造所もサポーターとなって地元の方と商品開発に挑みました。

ちなみに、昨年11月〜12月にかけて収穫されたゆずは過去最高の10トン越えとなったとのことです。毎年、秋の初めにゆず収穫の手伝いをするゆず狩りサポーターの募集もありますので、興味がある方は今秋に応募を考えてみてはいかがでしょうか?

2021年のゆず狩りサポーター募集チラシ

ベアレン 岩手ゆずヴィット


*ベアレン醸造所提供

「ベアレン 岩手ゆずヴィット」はベルジャンホワイトというスタイルのビールで、ベルギーでよく飲まれているホワイトビールです。原材料に小麦を使用しており、後味がすっきりとした味わいに仕上がっています。
ドライで軽快な飲み口のなかにほのかにゆずを感じられるこのビールは、岩手県産の特産品を使用してビールを醸造することにも力を入れているベアレン醸造所ならではの商品です。
本来、ベルギーのヴィットにはオレンジピールなどのスパイスを使用するのが一般的ですが、岩手ゆずヴィットには、陸前高田市で栽培された「北限のゆず」が使用されています。添加物は一切入っていません。
さらに、小麦は発芽していない岩手県産の南部小麦を使用しており、まさに地産地消の1本になっています。

私も発売日に盛岡市内の直営店で樽生を飲んでみましたが、自然なゆずの風味が感じられる、爽やかで優しい味わいのビールに仕上がっていました。お代わりしたくなる飽きのこないビールだと思います。
数量限定なので、気になる方はぜひお早めにお買い求めを!

ビアベースベアレン盛岡駅前にて

◆商品概要◆
〇原材料:麦芽、小麦、ゆず果皮、ホップ
〇アルコール度数:4.5%
〇希望小売価格:427円(税込)

主な販売先は、北山工場直売所、県内外スーパー、酒販店、県内百貨店、アンテナショップなどになります。お近くて手に入りにくい場合は、ベアレンWebショップでも取り扱いがありますのでご利用ください。

株式会社ベアレン醸造所
〒020-0061 岩手県盛岡市北山1丁目3-31
問い合わせ:info@bearen.jp
webショップ本店 https://baeren.jp/

ベアレン醸造所北限のゆず岩手岩手ゆずヴィット盛岡陸前高田

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。

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