[イベント]2010.12.20

ビールとワインの饗宴

12/12、西麻布の「エキュレ」で、ワインとビールの興味深いイベントがおこなわれた。

「エキュレ」は美食家であり料理評論家の来栖けい氏のレストラン。シェフはレカンやカンテサンスで腕を振るった後藤祐輔氏である。

今回のイベントは、料理一皿ごとにそれぞれワインとビールを合わせて提供しようという試みで、ワインは料理研究家でワインエキスパートの松見早枝子さん、ビールは藤原ヒロユキがセレクトした。

メニュー、ワインとビールのリストは以下の通り。

1.たまごとたまご(溶き卵に百合根やポルチーニが加えられ蒸し上げたものにトリフ入りスクランブルエッグとパルメジャーノチーズのムースが載る)
ビール:常陸野ネスト・バイツェン
ワイン:ブリュット トラディション
       
       
2.紅(シードルビネガーで締めた鯖。皮目を軽く炙る。ベリーと巨峰と和ハッカのソース)
ビール:ブルゴーニュ デ フランドル(輸入元池光エンタープライズ)   
ワイン:サンセール ルージュ

          

3.ホタテパン(ホタテの貝柱をローストした薄いパンで挟み、桜エビを散らす)
ビール:箕面ビール・スタウト  
ワイン:ビアンコ ジャンティー

         

4. 和洋折衷(フォアグラを細いパスタで巻き、揚げる。ソースはキノコ風味)
ビール:ブルックリン・ローカル2    
ワイン:ジュランソン セック キュベマリー
   

5.炭火焼(短角牛のロティ。コクのある赤ワインソース。付け合わせ焼き京野菜)   
ビール:プライズ オールドエール        
ワイン:コート ロティー
            

6. 120%ショコラ(濃厚な生チョコレートに板チョコが載り、ミルクのアイスが飾られたデザート)
ビール:博石館ビール・スーパービンテージ       
ワイン:マクバン デュ ジュラ
         

出席者は19人中17名がワインの輸入関係者やワイン愛好家。ビールはあまり飲まないという方も多かったが、日頃に飲むビールとは違った味わいに
「多くの種類のビールがあることに驚き、また ビールで料理の味も変わる事を初めて知り、とても勉強になりました」
「あらためてビールの奥の深さを知りました。この貴重な体験を機に、ビールを勉強しようかなと思っています」
「それにしても驚きました。脱帽です」などの声が上がった。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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