低アルコールのクラフトドリンク新発売、その名は「正気のサタン」
よなよなエールで有名なヤッホーブルーイングからアルコール度0.7%の「正気のサタン」が発売。通常のビールづくりと同じ工程で「酔わずに心を満たす」をコンセプトにIPAの味わいを追求した低アルドリンクです
目次
低アルコール市場に新たなバラエティを!
満足感のある低アルコール飲料を目指して
7月26日に行われた新製品発表会では、井手直行社長が金賞のメダルの被り物と「正気のサタン」の缶の色であるパステルなピーコックグリーンのTシャツで颯爽と登場。
新製品はどんな味わいなのか、想像力を掻き立てられました。
ノンアルコールのビールテイスト飲料市場は、2010年からの10年間で約2倍の規模に成長しており(注1)、今後も拡大が見込める市場です。
「(その味わいは)すっきりした喉ごしの一般的なビールに寄せたものが大半を占める中、クラフトビールで美味しいノンアル・低アルを求めるニーズがあると見越して開発しました」(ヤッホーブルーイング 井手直行社長)
30~40代の子育てワーキング層に向けて
同社のアンケートによって、他の年代よりゆとり時間が少ないと結果が出た30~40代の子育て層をターゲットに設定。在宅ワークで家にいても家事も子供の世話もある。なかなか自分の時間は取れず、夕食でも思いきり飲めない。ゆっくりした時間が取りづらい世代に、ひと時の幸福感と充実感をもたらす低アルコールドリンクを提供したい。
「酔わずに心を満たす」が製品コンセプトになりました。
酔わずに心を満たす「正気のサタン」
醸造系クラフトドリンクとして
ビアスタイルは、クラフトビールで最も人気のあるIPAに決定。低アルコールドリンクであっても、ビールに引けを取らない本格的な味わいを目指しました。
しかし、発酵をさせずビールのような風味にしたり、製造途中でアルコールを足し引きしたりはしない。
クラフトブルワリーらしく、通常のヤッホーブルーイングのビールづくりと同じ工程で、同じ原材料で、いかにアルコール度数を抑えるか、豊かな香味の製品をつくるか。
という取り組みに挑戦しました。
製造の三つのポイント
・アルコール生成を抑えながらいかにビールらしい風味を出すか
酵母・麦芽・ホップを約100通りの組み合わせで実験し、半年間かけて理想のバランスにたどり着きました。今製品の酵母は、「僕ビール君ビール」で使っているベルジャンアードネス酵母を採用しています。
・IPAの華やかな香り
「インドの青鬼」「軽井沢ビール クラフトザウルス」等のホップのブレンド技術が、シトラスやトロピカルフルーツを思わせるフレッシュな香りに活かされました。
また、「インドの青鬼」の約二倍のホップをドライホップの工程で使用し、低アルコールでありながらIPAの華やかな香りを実現しています。
・ノンアル、低アル製品の「水っぽさ」「麦汁感」を払拭
小麦やオーツ麦を使用、発酵を厳密に管理する事などで解決しました。
攻めるネーミング
ヤッホーブルーイングの「よなよなエール」は、日本のクラフトビールを代表する銘柄としてあまりにも有名ですが、他にも「インドの青鬼」「水曜日のネコ」「裏通りのドンダバダ」等、ヤッホーブルーイングのクラフトビールは個性的なネーミングばかりです。
「正気のサタン」という名前は、低アルコールで正常な判断ができる状態【正気】と、悪魔的な美味しさ・やみつきになるという意味から【サタン】という言葉をチョイス、二つを掛け合わせています。
ターゲットである30~40代の「ワーキング家事プレイヤー」に向けて、0.7%の低アルコールでありながらお酒を飲んだ時のような幸福感と、少し先の未来(翌日・明日)の充実感を両立できる事を表現したネーミングです。
飲みたい持ちたい見せたいパステルデザイン
新製品発表会で並べられていた「正気のサタン」のキラキラしたパステルカラーのデザインには、一瞬で目を奪われました。
軽やかさ、華やかさが伝わってきます。テーブルに置かれたサングラスにスーツ姿のおしゃれなヤギ君は、ゴキゲンで、食事中も気分を上げてくれそうです。
香りも楽しんで
プシュッと缶を開けたとたん、IPAのシトラスな香りがします。グラスに注ぐと泡立ちも良く、一口含むととジューシーな味わいが口の中に広がり鼻に抜けて、また二杯目を飲みたくなります。
「おすすめの飲み頃温度は5℃。13℃が飲みごろ温度のよなよなエールは、冷蔵庫から出して少し間をおいて飲むのがいいとされていますが、「正気のサタン」は、間を置かずに飲んでください」(製造担当 又吉康太さん)
おすすめのペアリングは、さっぱり・爽やか系でお肉より魚介類、ハーブ系の味付けのものも相性が良さそうですよ。
インターナショナルビアカップで金賞
「正気のサタン」は、インターナショナルビアカップ2021の「ノンアルコール部門」で金賞を受賞しました。さらに金賞受賞の中から、全く新しい取り組みをしている部門「アザースペシャリティ」カテゴリーでカテゴリーチャンピオンを獲得。チャンピオンの中でアルコール度数1%以下はヤッホーブルーイングだけです。
「正気のサタン」
名称: 炭酸飲料(アルコール度数が1%未満のため、酒税法上はビールには当てはまりません)
ビアスタイル: アルコール度数0.7% IPA
アルコール分: 1%未満(0.7%)
容量: 350ml
原材料: 麦芽(外国製造)、乳糖、小麦、ホップ、オーツ麦、食塩/酸味料、炭酸
(一部に小麦、乳を含む)
希望小売価格: 235.44円(税込価格)
買い物帰りにビニールのバッグからわざと覗かせたくなる、夕暮れのベランダで空を眺めながら一休みしたくなる、海でも山でも、周りの風景も一緒に楽しくさせてくれそうな憎いヤギ君ですね。
—-余談ですが、ミュージシャンでもある筆者のおすすめBGMはキャンディーズ「やさしい悪魔」(昭和だ!)。あなたもご自身のお気に入りBGMを聴きながらどうぞ。
・樽製品 「YONA YONA BEER WORKS」全店で先行開栓中
その他業務店 :2022年秋以降
・缶製品 8月2日:東京都内のセブンイレブン 約2,800店舗
・9月以降、公式通販サイト「よなよなの里」で購入可能(予定)
供給体制が安定し次第、販売エリア・店舗の拡大を検討
ヤッホーブルーイング https://yohobrewing.com/
ブランドサイト 「正気のサタン」 https://yohobrewing.com/satan/
(注1)参考:サントリーホールディングス株式会社
「ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査 サントリーノンアルコール飲料レポート2021」
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。