地元の梅を使用したテロワールが感じられる樽熟成ビール「Off Trail Ume-kin’ Me Crazy! 2022」発売中
山梨県のFar Yeast Brewing株式会社(以下、FYB)は、2022年9月4日(日)にブルワリーのある小菅村の梅を使用し、数種類の樽で熟成させたストロングエールを使用した「Off Trail Ume-kin’ Me Crazy! 2022オフトレイル ウメキンミークレイジー2022 (以下、Ume-kin’ Me Crazy! 2022)」を発売しました。
テロワールをテーマに地元の梅を使用
FYBは、以前より山梨県内の生産者・事業者との連携を強化して、ビール造りなど積極的にコラボレーションをしています。「Ume-kin’ Me Crazy! 2022」もその一環で造られたビールです。今回はもともと「土地」を意味するフランス語から派生した言葉「テロワール」がテーマ。地元・小菅村の梅を使用しています。
小菅村には梅林が多く存在していますが、生産者の高齢化により梅林の維持が難しくなっているそうです。FYBでは、地域課題に対する取り組みとして、2020年から梅収穫の手伝いと、その梅を使ったプロダクト製造を行っています。2020年に「Ume-kin’ Me Crazy!」、2021年に「Off Trail Ume Kaiju」を醸造。さらに2022年4月には初の梅酒「Off Trail -Azeotrope 甲州ワイン樽熟成梅酒」も発売しています。
今回は、村内農地の再生・管理・活用に取り組む小菅村出身の株式会社boonboon青柳博樹さんの協力を得て、6月末にFYBのスタッフが梅収穫を手伝い、穫れたての梅をひとつひとつ丁寧に下処理してビールを造りました。
パンチの効いた梅の酸味とリッチなフレーバー
2020年の「Ume-kin’ Me Crazy!」の再醸造となる「Ume-kin’ Me Crazy! 2022」。
ベースビールを少し変更して、数種類の樽で熟成させたストロングエールを使用しています。今回は、梅の豊かな香りと味わいを引き出すため、梅酒造りのレシピから着想。アルコール度数と残糖度を少し高めに設定しています。
また、クエン酸をたっぷり含む手摘みのフレッシュな梅を1,000Lのビールに対し200kgと贅沢に使用することで、パンチのある酸味とはじけるようなフルーツフレーバー、モルティな甘さ、そして柔らかなオークのタンニンが感じられる個性的なフルーツサワーエールに仕上げています。
クエン酸は疲労回復やミネラル吸収を助ける働きが期待されるため、残暑が続く今の時期にもおすすめ1本です。
商品名は、気に夢中!を意味する“You’re Making Me Crazy!”をもじって“Ume-kin’ Me Crazy!”と言葉遊びから名付けられました。その名前のように、魅惑的な梅の香りや複雑な味わいに酔いしれてほしいということです。
アルコールの強さを感じさせず、程よい酸味が気分をスッキリしてくれる
実際にどんなビールなのか飲んでみました。
色合いは、少し濁った感じの明るめのブラウン。グラスを顔に近づけていくと、杏や梅の酸っぱい香りが感じられます。口に含むと最初に感じたのは蜂蜜に漬けた梅干のような甘いフレーバー。もっと酸っぱいイメージをしていたので驚きました。この辺りが梅酒からヒントを得たところなのでしょう。
甘いフレーバーの後からは、軽やかな梅の酸味が広がり口の中を覆います。酸味は程よく余韻として残るので梅のビールを飲んでいる余韻に浸れるのが良いです。
アルコール度数11.0%を感じさせない優しい味わい。喉へ通っていく時に感じる弱めの炭酸が心地良く、口当たりが良いのでグイッと勢い良く飲めます。もちろん、香りやフレーバーの移り変わりも楽しめるビールなので、ゆっくりと味わうのも良いです。程よい酸味が気分をスッキリさせてくれますね。
個人的には食前酒としていただき、食欲に勢いをつけたいビールです。メイン料理ならありきたりですが、鶏肉や豚肉で梅肉を和えた料理と合わせてみたいです。ビールの甘味と酸味がお肉の旨味を引き出してくれそうです。この他にも色々なペアリングが楽しめると思います。実際に合わせる前に想像するのも楽しいですね。
「Ume-kin’ Me Crazy! 2022」は、現在発売中です。まだ、蒸し暑さの残る残暑をさっぱりと過ごすお供として飲んでみてはいかがでしょうか。
<Off Trail Ume-kin’ Me Crazy! 2022 商品概要>
品目:発泡酒(麦芽使用率50%以上)
原材料:麦芽(ドイツ製造、ベルギー製造)、梅、糖類、ホップ
アルコール度:11.0%
スタイル : Barrel Aged Strong Ale with Fresh Ume
仕様:330ml瓶
販売開始日:2022年9月4日(日)
希望小売価格:オープン価格
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。