【環境ペアリング004】富士山×富士桜高原麦酒×テントサウナ×水風呂
クラフトビールにフードを合わせるフードペアリング。
ビールにちょっと組み合わせることで、おいしさがググっとアップします。
でもおいしさの相乗効果を引き出すモノって、食べ物だけじゃない。
天気だったり、店の雰囲気だったり、一緒に飲む人だったり、会話だったり。
どんな“環境”で飲むかでビールは感じ方が変わります。
当ビアジャーナリスト協会代表の藤原ヒロユキが、それを「環境ペアリング」と命名。
これを私はもっともっと追及していきたいと思います。
今回環境ペアリングさせたのは、富士山と富士桜高原麦酒と薪テントサウナ、そして水風呂です。
富士山を眺めながら薪テントサウナ、それから…
その姿が見えると、「なにかいいことありそう」と思えてしまう親しみと崇高さを併せ持つ富士山。
富士山を眺めながらキャンプしておいしいビールが飲めたなら、もう最高ですよね。
今回訪問したのは、河口湖を見下ろす高台にあるキャンプ場「RetreatCampまほろば」です。
テントサイトから雄大な富士山と河口湖が一望できる最高の立地。
そして嬉しいことに、薪ストーブで暖めたテントでサウナに入れるのです!
ビアファンであると同時にサウナーでもあるでもある私。直ちに予約を入れました。
受け付けを済ませると、すでにストーブには薪がくべられていて、テント内は90度ほどに暖められています。
焼けたサウナストーンに水をかければ、ジュジュジューと心地よい音。
蒸気でさらに温度が上がって肌がチリチリするような熱さは100度越え。
これが最高に気持ち良いのです。
たっぷりと汗をかいたら、専用の水風呂に飛び込みます。
目の前には富士の絶景!
これを3クール繰り返します。もちろんたっぷりお水を飲んで。
(最後まで楽しむ秘訣は水分を充分に摂ることです)
そして最後の1クール目。
アチアチからのヒエヒエでクールダウンしたら、とっておきのビールを飲んじゃいましょう。
富士山が生んだ銘酒、富士桜高原麦酒
今回ペアリングしたビールは富士山北鹿の標高1,000mにある醸造所「富士桜高原麦酒」のビールたち。
キャンプ地からは車で20分ほどの、静かな森の中に醸造所はあります。
富士山の良質な軟水と厳選された原料、ドイツで修業した醸造士が丁寧につくるドイツスタイルのビールです。
本場で飲むのと遜色ない綺麗な味わいで、ドイツビールには一家言ある私もお気に入りの醸造所のひとつ。
雄大な富士山を眺めつつ、フレッシュなビールを飲む、ポクポクに蒸しあがった私。
完全にととのいました。幸福感でフワフワしちゃいます。富士山のパワーをたっぷり頂きました。
なかでもお気に入りはヴァイツェンです。
小麦麦芽とヴァイツェン酵母が織りなす豊かな香り。フルーティーだけど、クローブのようなスパイス感もあるので軽快に喉を駆け抜けていきます。そして飲んだ後に訪れる包み込まれるような充足感。優しさが五臓六腑に染みわたっていきます。
富士山の水と空気から造られているかしら、この環境で頂くのにぴったりでした。
“その土地の食べ物はその土地の水で調理して頂くのが一番”と言いますが、水はビールとして飲むだけでなく全身で浴びて味わうのもいいものです。
富士山の恩恵を全身で吸収できる環境ペアリングでした。
ヴァイツェン
醸造所:富士桜高原麦酒
スタイル: ヴァイツェン
原材料:小麦麦芽、大麦麦芽、ホップ
アルコール度数: 5.5%
URL:https://www.fujizakura-beer.jp/
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。