[ブルワー,新商品情報]2023.1.24

すべてのお客さまに、最高の明日を。2023年アサヒビールの取り組み

今年、スーパードライはラグビーW杯のオフィシャルビールに、そして“マルエフ”と黒生の250ml缶と中瓶が登場。年頭に行われた「アサヒビール2023年事業方針説明会」から内容をかいつまんでお伝えします。

画像提供 アサヒビール株式会社

2023年の事業方針

最初に、塩澤賢一代表取締役社長より、今年の事業方針について発表がありました。

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酒類市場が変化した2022年

2022年ビール類の販売数量は、ビール類の拡大や業務用市場の回復に伴い、2004年以来18年ぶりに前年を上回ったと推計されます。

・「スーパードライ」をフルリニューアル(発売以来36年目で初)
キレを維持しながら飲みごたえを向上させ、2022年の販売数量は前年比113.2%に
購入者は2012年以来10年ぶりに2000万人を超えた。
・「スーパードライ生ジョッキ缶」の通年発売開始、「大生」の発売
・「アサヒ生ビールブランド」ラインアップ強化
通称“マルエフ”に加え、「黒生」を発売。
・樽生の品質向上
外食の際においしい樽生ビールを。

“すべてのお客さまに、最高の明日を。”

今年の10月には、2026年のビール類酒税一本化に向けた2回目のビール減税が予定されており、ビール市場は拡大が見込まれています。

・「ビールの魅力向上と新たな価値の創造で“すべてのお客さまに、最高の明日を。”お届けする」を2023 年の事業方針とし、「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」の実現に向けて、取り組みを加速していく
・スーパードライとアサヒ生ビールの2つのブランドに注力
おいしさ、楽しさを体験できる機会を創出、ビールの魅力向上に取り組む。
・サステナビリティの取り組み

飲酒量レコーディング、スマートドリンキングの推進、エコパックの本格展開、2029年に全工場カーボンネガティブ実現など。

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適正飲酒を推進するサービス「飲酒量レコーディング」
日々の飲酒量を記録して可視化し、その情報に合わせてお酒の飲み方や商品を提案する。

LINEのログイン機能を活用してWEB上で提供。アサヒビールの公式アカウントに友だち登録をしている20歳以上の人が利用可。現在62000人登録突破。

お客さま主役の統合型マーケティング

次に、松山一雄専務取締役マーケティング本部長より、マーケティング戦略について発表がありました。

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2022年の総括

ビール市場の拡大をスーパードライが牽引、アサヒ生ビール(マルエフ)はビールブランドの中でスーパードライに次ぎ第二位の購入者数を獲得しています。

・スーパードライ人気
生ジョッキ缶の人気に加え、昨年2月の発売36年目のフルリニューアル後も継続的に購入者が伸びている。
■ビールおよびスーパードライの購入者数推移(単位:千人)

画像提供 アサヒビール

・アサヒ生ビール(マルエフ・黒生)の500ml缶、黒生の発売
購入者数は1218万人、マルエフはビール類のブランドの中でスーパドライに次ぎ第二位に。
元々業務用のブランドから家庭へ・マルエフと黒生の自由な飲み方の提案・マルエフ横丁等、ブランドの世界観を確立。

画像提供 アサヒビール株式会社

2023年の取り組み

[スーパードライ]
・ラグビーW杯2023フランス大会に、アジア企業として初めてワールドワイド・パートナーとして参画、スーパードライがオフィシャルビールに
専用デザイン缶・TVCM・イベント・パブリックビューイング等で「気持ち高まる瞬間」を創出、ブランド価値向上に取り組む。

・生ジョッキ缶による驚き・ワクワク

“「生ジョッキ缶」なら最高の一杯目が楽しめる”ことの訴求を強化

・工場できたてパック(毎月月末金曜日発売)の拡大

「THE FIRST TAKE」とのコラボレーション
若年層を中心としたビールの飲用喚起を計る。

・業務用市場では、樽生ビールの品質の向上、「うまい!樽生ビール」の認定店の拡大

・「ミュージアム」(茨城県守谷市、大阪府吹田市)のリニューアル
体験価値の向上を。

[マルエフ・黒生への取り組みを強化]
2月14日よりアサヒ生ビール(マルエフ)の中瓶500mlと缶250mlを通年で、アサヒ生ビール黒生の缶250mlを数量限定で発売します。
・マルエフと黒生の飲み方のさらなる広がりを提案

左 画像提供 アサヒビール
筆者は、3:4の割合で先にマルエフを、その後黒生を注ぎ、白い泡で黒生のようにしてみました。その時その時の気分で自由に注ぎ方から楽しめるのっていいですね。

250mlの缶だとマルエフと黒生を両方買ってきて、よりいろいろ試してみたくなりますね。
注ぎ方について詳しくはこちらを

・中瓶500mlは業務用市場で取り扱い店舗増による顧客接点増大を。

[新たな価値観をもったビール]
定番のビールではなく、情緒や世界観への共感を生む新価値提案。
ビールらしくないビール、若年層の心理や生活スタイルに寄り添った商品を。

アサヒホワイトビール
アサヒヨルビール
どちらも一部のセブンイレブンで発売しています。
日本ビアジャーナリスト協会の過去記事はこちら

左・アサヒホワイトビール。昼下がりや夕方、もちろん夜も、その時の気分に浸りながら飲みたい軽やかなホワイトビール。(スーパードライ ミュージアムのザルツプレッツェルと)
右・アサヒヨルビール。夜、ゆっくりと自分の時間を過ごしたい時にぴったりなエスプレッソ香るコーヒービール。

他に、WEBサイトを活用したテストマーケティングも実施しています。

[スマドリの輪を広げる]
スマートドリンキングは、「飲み方を、もっと自由に、もっと自分らしく。」という、飲み方の多様性を推進するアサヒビールの提案です。

・お酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる社会を実現

・吉本興業とのコラボレーション

2025年までにスマドリ認知率40%を目指す。

・スマドリバー(渋谷センター街)を昨年オープン

来店者の7割が20代。飲めない若年層との共創、スマドリバー発の新商品の発売等。

・企業とのコラボレーション、大学・渋谷区との連携

説明会から考えたお酒との付き合い方

昨年のサッカーW杯の熱狂はまだ記憶に新しいところです。

筆者も昨年、数軒のスポーツバーの方から「朝7時まで盛り上がりましたよ」

「ビールがたくさん出ました」等の声を聞きました。

アサヒビールのラグビーW杯TVCMも始まっていますが、試合前も試合後も、気持ち高まる瞬間を分かち合うビールとして、スーパードライが世界中に認知される機会となるでしょう。

コロナ禍の生活を送る中で、大切な人との過ごし方同様、ビールファンとして無意識のうちにビールとの付き合い方も考えるようになりました。

また、そんなにビールが好きなのかとあらためて気づいたり。

好きだから、ずっと飲み続けていきたいから。

飲み方も自由自在に楽しみたい。

身体の負担にならないように気を付けて。

今回の説明会を聞きながら、あらためて、楽しみながら長くビールと付き合っていきたいという思いを強くしました。

次回予告!

さて、アサヒビールの茨城工場併設の「スーパードライミュージアム」・吹田工場併設の「アサヒビールミュージアム」が今月リニューアルオープンしました。

どこがどんな風にリニューアルしたのか?

スーパードライミュージアム体験レポートは次回に。

「スーパードライ ゴーライド」が立ち見から着席型になって、そしてなんと?

キーワードは「振動」「風」「ミスト」。

次回ご報告します、お楽しみに!

アサヒビール

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

順いづみ

ビアジャーナリスト

ミュージシャン(ピアニスト)。ヤマハ音楽教室講師を経てフリーに。指導・ライブ歴40年。タレント、歌手のショー出演多数。ライブハウスで飲むうちにビールに取り憑かれ深みにはまる。横浜・馬車道「ブルーライトバー」レギュラーピアニスト。

一方で小説講座やシナリオ講座で勉強中。一昨年「事実に基づく小論文・エッセー(北野生涯教育振興会主催)」でエッセー「魔法使いの弟子」が二位入賞、作品集「すぐそばにある『世界』」の中に収められ、出版。
2021年2月には小説「OnCue!」を電子書籍(Amazon)にて出版。
歌手・俳優の佐野光洋のコンサートでは毎回演奏&アレンジで参加、朗読作品も提供している。
昨年は小説の同人誌「ササレ!」を発行。
ビール関係では昨年モノマガジン7-16号に記事を書いている。五郎丸歩氏、畠山健介氏へ、ラグビーとビールの関係についてのインタビュー記事などを担当。

その他、演奏スケジュールなどはインスタグラム(毎日発信)、ライブ情報、Twitter、YouTube等々、上のお家マークのリットリンクからご覧ください。

ジュンウエノエンタティメント所属。時々通販番組出演。
熊本県出身東京都在住。ミステリ、都市伝説、ジャズ、ビートルマニア。

CD 「and You」 2012年
「3粒のぶどう家族」(朗読CD付き絵本、CD音楽担当)発行 ブイツーソリューション 2017年・「あの青い糸」(二部合唱曲・作曲) 2020年

日本の世界の、まだ見ぬたくさんのビールとの出会いを楽しみに生きてます。
施設でのボランティアコンサートも定期的に開催。2024年11月は新宿区のデイサービス施設に伺います。

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