横浜ビール 野垣祐子ブルワーの初レシピビール『ふえきりゅうこう -Session Black Belgian IPA-』発売中!
2022年の年末より「横浜ビール」(略してヨコビ)の3人が「今、挑戦したいビール」を連続醸造中!
その第3弾が、野垣祐子ブルワーによる初のオリジナルビール「ふえきりゅうこう-Session Black Belgian IPA-」。2023年1月末に発売され只今好評発売中です。
横浜の地でビールを造り続け、24年目を迎えるヨコビ。伝統的で飽きずに飲める綺麗な造りの「定番ビール」に加え、シーズンごとに醸される限定ビールにも定評があります。先日2月4日・5日に行われたコンテスト「ジャパン・グレートビア・アワーズ2023」では、9部門もの受賞を獲得。今だ止まらぬ勢いと進化を予感させてくれるブルワリーです。
そんなヨコビのブルワー3人による「醸造士が『今、挑戦したいビール』を追求する”ブルワーズビール”」が、注目を集めています。
2022年まで醸造長として勤めていた深田優さんは今年から、ご両親が営むワイン醸造所「兎田ワイナリー」でワイン造りをスタートされました。そしてブルワー達は「ヨコビの伝統」をしっかりと受け継ぎ、醸造に励んでいます。同時にフレッシュな感性を活かしたビール造りにも挑戦。そんなひとりひとりにフォーカスした「ブルワーズビール」なのです。
昨年末に販売開始となった井田ブルワーによる第1弾、加藤ブルワーによる第2弾に続き、今年1月23日には野垣ブルワーによる第3弾「ふえきりゅうこう -Session Black Belgian IPA-」が登場しました。
🍺【プロフィール】野垣 祐子 ブルワー
1996年生まれ、神奈川県平塚市出身。横浜ビール4年目。
横浜ビールの好きなビール:道志の湧水仕込、ワンナイトインコロン
好きなビアスタイル:IPA、ケルシュ
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「ふえきりゅうこう」は、ヨコビの缶ビールとして親しまれているセッションブラックIPA「ハマクロ」をもとに、野垣ブルワーが自身初のオリジナルレシピを考案した意欲作。
ダークビールでも重すぎず飲みやすい”セッションブラックIPA”の「ハマクロ」を基調に、ベルジャン酵母を使用し醸造されており、酵母特有の華やかな香りとホップの上品な苦味がマッチし、ほろ酔い気分で楽しめる仕上がりです。
そして缶イラストには、ビールの泡に浮かびながら正にほろよい気分でビールを楽しむ野垣ブルワーの姿がキュートに描かれています。
※デザイン&イラスト担当:ハルサカさん(イラストレーター)
「若手ブルワーズシリーズ」第1弾・第2段に続く第3弾をお目当てに、缶ビールの発売日、横浜ビールのビアレストラン「驛の食卓」を訪問した筆者。偶然カウンターで飲んでいた野垣ブルワーにお会いでき、お話を伺いました。
── 初オリジナルビールの製作秘話などはありますか?
「今回のビールの素となった『ハマクロ』は、2022年に缶で発売され、多くの方に親しまれていますが・・・実は元々”限定ビール”だったんです。
毎年、横浜赤レンガ倉庫で開催される、春のビール祭り”ヨコハマフリューリングスフェスト”のために、歴代のブルワーたちは皆、自分のオリジナルレシピで『ハマクロ』を期間限定醸造してきました。
そんな『ヨコビのブルワーが通る道』とも言えるビール。だからこそ「自分の初醸造のテーマにしよう」と以前から決めていたんです。そして今回、好きなベルジャンスタイルと掛け合わせよう!と挑戦しました」
── 初めて聞くのに印象的なビール名ですが「四文字熟語」なのですか?
「はい、『不易流行(ふえきりゅうこう)』という言葉はビールのコンセプトそのものです。
『不易』は、いくら世の中が変わっても変わらないもの、変えてはいけないもの。
『流行』は世の中の変化とともに変わっていくものを表しています。
時代により変化する良さを味わえるのもクラフトビールの魅力と感じていて。変わらない存在の「ハマクロ」を、私の好きなスタイルを加え変えていく。そんな意味を込めました。
── 最初から醸造を希望されていたのですか?
「そうです。入社してすぐの頃は店舗スタッフを経験しましたが、1年半前から醸造担当に。
そもそもは大学時代、二十歳の夏にクラフトビールに出会って好きになったことが大きいです。ヨコハマフリューリングスフェストにも遊びに来て『苦さがウマイ!』と思った記憶も鮮明です。又、卒論研究テーマに”酵母”を選んだこともあり、生産・製造の仕事をしたかったこともあって『大好きなビールを造る』ブルワリーを目指しました。
それから・・・大学時代、近所に人気ビール店『びあマ北千住』があり、そこで沢山のクラフトビールに出会いました。常連客だった私が、今回初ビールを造ったことをお世話になったオーナーに伝えていただいたところ、お店で販売してくれる事になって。本当に嬉しかったです」
── それはすごい!素敵です。初醸造に挑むお気持ちはいかがでしたか?
「『すべて一人で決める』のは初めてだったので、前醸造長の深田さんに色々聞きまくり、発酵温度や酵母の種類・量なども参考にさせてもらいました。ドキドキする場面も多くて、特に発売直前はかなり緊張しました。
『最初なのに、難しいスタイルを選んでしまったかな・・・』
『もっと色々、できたんじゃないかな?』
そんな不安もあったのですが、お披露目した昨日(1月23日)ヨコビの常連さんも店に駆けつけてくれ
『美味しいよ!』
『良いビールだよ!』
と飲んでくれ、おかわりまでしてくれて・・・勿論まだまだ課題もありますが、目の前で自分のビールを美味しそうに飲んでくれるお客様の姿を見る喜びは大きくて。いろんな感情が今、同時に湧いている状態です」
── 今年から前醸造長はアドバイザーになり、若手ブルワー3名で全て醸造されていると聞きました。仕事内容が変わりお忙しいのでは?
「そうですね、私も仕込みをすることが増えましたし、他の2人も酒税の計算や醸造設備のメンテナンスの業者連絡など、今までになかった仕事をするようになりました。初めての業務が多く、実際にこなして慣れていく感じです。
忙しさは・・・最近一段落しました。どちらかというとお歳暮やお中元といった季節ごとの繁忙期がヨコビは一番忙しいんですよ」
ヨコビのカウンターで飲む魅力は、ブルワーさんに会えこんな風にお話できるチャンスがあること。そして目の前のビールに隠されたストーリーを、直接造り手さんから伺いながら頂く時間は格別!筆者もほろよいに・・・そしてこんなお話も。
「横浜にはクラフトビールを飲めるいいお店がたくさん。ヨコビメンバーは仲良くて、皆で一緒に飲みに行くことも多いんです。そこで美味しいクラフトビールに出会い、それを密かに覚えておき、その情報やスタイルの文献などを読み解いて調べ、こんなビールを造りたいなぁとアイディアを密かにどんどん溜めてます」
聞いているだけでワクワク、今後のヨコビのビールにも期待が高まります。その味わいには、歴史ある街並みを残しながらも進化を遂げる街「ヨコハマ」らしさが、自然に表現されるのかも・・・正にそんな味わいの「ふえきりゅうこう」をまずは試してみてはいかがでしょうか。
🍺ふえきりゅうこう -Session Black Belgian IPA-
品目:ビール
発売日:2023年2月23日
発売地域:横浜・東京(数量限定)
アルコール度数:5.0%
容量:350ml 缶
🍺横浜ビール
http://www.yokohamabeer.com/
🍺直営店店舗 「驛の食卓」「 YOKOHAMA BEER STAND」http://www.yokohamabeer.com/index/company_store.html
🍺通販サイト
https://www.yokohamabeer.shop
🍺「ふえきりゅうこう」販売サイト(※数量限定発売)
https://www.yokohamabeer.shop/items/69704224
🍺取り扱い店舗
驛の食卓、驛カフェ、そごう横浜店酒売り場、髙島屋横浜店、京急百貨店上大岡店、日吉東急アベニュー和洋酒売り場、青葉台東急フードショー、東急百貨店たまプラーザ店、VANA VASA BEER + GALLERY、2416MARKET CAVE、ブラントンズ Selected Craft Beers、ALL WELL、目白田中屋、原宿 threefeet Tokyo、北沢小西、セブン-イレブン横浜ハンマーヘッド店、セブン-イレブン 宮川町3丁目店、LANA Beer 溝の口店、CRAFT KITCHEN Mid.Ru 横浜西口店、プレイヤーズ、内田日和、JINGLE、キングペリカン、Bonsai バル 粋 ~iki~、CRAFT BEER BAR LIVING、SakuraTaps、Craftbeer Sloth House、B&W、京成小岩クラフト酒店、心の月
画像提供:横浜ビール(1枚~4枚目、7枚目)
※5・6枚目写真は筆者撮影
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。