とある埼玉のビアバーでの会話（※写真はイメージです。）

A「富士見でビアフェスやるってよ！」
B「知ってる！　3月21日(火・祝)でしょ？」
A「そうそう！　よく19ブルワリーも集めたよなー！」
B「しかも、その内17が埼玉のブルワリー！」
A「オリジナルビールもリリースされるらしいね。」
B「行きたいけど、家族はビールを飲まないから、休日に一人だけ行かせてくれるかな？」
A「一緒に行けばいいじゃん！　【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】は、誰が行っても楽しめるコンテンツが盛り沢山らしいよ！」
B「そうか！　会場の隣には、ららぽーと富士見もあるし、こりゃ行くっきゃないね！」

これは、埼玉のビアパブで最近よく耳にする会話を再現したものである。
埼玉のビール好きが、今最も注目しているイベント【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】とはどんなイベントなのか？
興味津々のビアフェスに迫る。

【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】2023年3月21日(火・祝)開催！

画像提供：FUJIMI☆クラフトビアフェスタ実行委員会

【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】が開催されるのは、2023年3月21日(火・祝)11時~18時。
会場は「富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ」。
主催は「FUJIMI☆クラフトビアフェスタ実行委員会」、後援には「富士見市」が名を連ねる。
このような体制はよく目にするが、このイベントは「富士見市市制50周年記念事業」として開催されるもの。
行政がガッツリ介入したビアフェスなのだ。

何故、行政がビアフェスを開催するのか？

「FUJIMI☆クラフトビアフェスタ実行委員会」の関根健一さん(左)と平輝軌さん(右)

埼玉県富士見市は、2022年度に市制50周年を迎えた。
50周年記念事業として起ち上げた50以上の企画のひとつが【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】だ。

「行政がお酒のイベント？　ということで、普段なら予算が通らないところも、市制50周年事業ということで開催できました(笑)」

そう話すのは、富士見市役所のシティプロモーション課課長の平輝軌さん（以下、平さん）だ。
そして平さんが、実行委員会のメンバーとして声をかけたのが関根健一さん（以下、関根さん）である。

この二人は、元々飲み仲間。
お互いの素性を知る前に、角打ちができる酒屋で知り合い意気投合したという。
まさにクラフトビールが紡いだ縁というわけだ。

延期で生まれ変わった【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】

【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】会場の「富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ」

当初、2022年5月に開催予定だった【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】は、コロナ禍により約10カ月の延期を余儀なくされた。
延期と聞くとネガティブに捉えられがちだが、関根さんは、この10ヵ月間が企画をコンセプトから見直せた良い時間だったという。

クラフトビールは、麦芽とホップを主原料とし、フルーツやスパイスなど様々な副原料が彩りを添える。その多様な味わいも大きな魅力だ。

そして富士見市は、「東京のベッドタウン」である一方、周囲が自然に恵まれた豊かな街でもある。
「ベッドタウン」と「自然」が富士見市を形づくる主原料だとして、そこで暮らす人々が彩りを添える。
そう。富士見市は「クラフトシティ」なのだ。

多様な人が彩りを添えるクラフトシティ・富士見市で、クラフトビールの多様な味わいを楽しむ。
【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】の新たな方向性が決まった。

「琥珀の夢で酔いましょう」の魅力って何ですか？ 麦酒処ぬとり やまだこばさんに聞いてみた

多様性を謳うのであれば、ビール好きが酔うだけのイベントであってはならない。
ヒントになったのは、クラフトビール漫画の「琥珀の夢で酔いましょう」。
「麦酒処ぬとり」女将・やまだこばさんが「琥珀の夢で酔いましょう」について語った記事を読んだ関根さんは、作中に登場する「ビールが飲めない人でも楽しめるビアフェス」を目指すことを提案。

今回のイベントは、10カ月間の延期がなければ生まれなかったイベントというわけだ。

画像提供：FUJIMI☆クラフトビアフェスタ実行委員会

ビアフェス会場となる「富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ」駐車場にはステージを設置。
富士見市に縁のあるアーティストたちが心躍らせる音楽を奏でる。

建物内では「淑徳大学」のボランティアサークル「フレンドシップ」によって、全国にあるブルワリーの「王冠を使ったマグネットづくり」ワークショップを開催。

「ビールって畑で生まれるんだよ♡」では、東松山市の「COEDOクラフトビール醸造所」を見学した学生たちが、ビールのことを楽しく学べるパネルシアターを上演する。

また、「COEDOブルワリー」によるビール造りのワークショップ「コエドビール学校富士見分校」も開催。

ビアフェス終了後には、上空へスカイランタンが上がり、幻想的な風景も楽しめそうだ。

19ブルワリー（内、埼玉から17ブルワリー）が集結！

画像提供：関本紀美子さん

注目の出店ブルワリーはこちら。

【埼玉県内ブルワリー（50音順）】

・AQUWA brew works（さいたま市南区）

・麻原酒造 越生ブリュワリー（越生町）

・Williams Brewery（久喜市）

・CARVAAN BREWERY（飯能市）

・加須麦酒（加須市）

・COEDOブルワリー（川越市）

・GROW BREW HOUSE（川口市）

・麦雑穀工房マイクロブルワリー（小川町）

・SHIKI BEER（富士見市）

・秩父麦酒醸造所（秩父市）

・所沢ビール（所沢市）

・ぬとりブルーイング（川口市）

・富士見麦酒醸造所（富士見市）

・星野製作所(麦)（川口市）

・HopGear Brewing（本庄市）

・本庄銀座ブルワリー（本庄市）

・U.B.P BREWERY（さいたま市浦和区）

【ゲストブルワリー】

・Be Easy Brewing（青森県弘前市）

・PRIMAL CRAFT（東京都港区）
※インポーターである「PRIMAL CRAFT」は、富士見市の姉妹都市・シャバツ市のあるセルビア共和国から「DOGMA BREWRY」のビールを提供。

オリジナルビールも熟成中！

「ぬとりブルーイング」が造る富士見市産トマトを使ったビール

【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】では、2つのオリジナルビールも発売予定だ。
富士見市産トマトを使ったビールは、川口市の「ぬとりブルーイング」が醸造を担当。

「FUJIMI☆クラフトビアフェスタ」公式アンバサダー・倉本康子さん

2月15日に行われた仕込みには、平さんや関根さんの他、富士見市PR大使の酒場モデルで、【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】公式アンバサダーも務める倉本康子さんらも参加した。
お披露目は「FUJIMI☆クラフトビアフェスタ」になる予定だ。

画像提供：平輝軌さん

富士見市産のお米を使ったビールは、青森県弘前市の「Be Easy Brewing」が醸造を担当。
これは、富士見市内にあるビアバー「徳’s ビアバー」が、県内で初めて「Be Easy Brewing」のビールを取扱った縁により実現した。

行政が本気になったビアフェス【FUJIMI☆クラフトビアフェスタ】開催は、もう目前に迫っている！

【イベント概要】
FUJIMI☆クラフトビアフェスタ
日時：2023年3月21日(火・祝)　11時～18時
会場：富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ
アクセス：◎鶴瀬駅（東口）より徒歩約25分
◎鶴瀬駅（東口）「東武バス：ららぽーと富士見」行き乗車約 6分 下車徒歩約1分
「市内循環バス：冨士見市役所」行き乗車約15分 下車徒歩約1分
○ふじみ野駅（東口）「東武バス：ららぽーと富士見」行き乗車約20分 下車徒歩約1分
「市内循環バス」…「富士見市役所」　　行き乗車 約15分下車 徒歩約1分
○みずほ台駅（東口）「市内循環バス：富士見市役所」行き乗車約15分下車徒歩約1分
○志木駅（東口）「東武バス：ららぽーと富士見」行き乗車約30分 下車徒歩約1分
○大宮駅（西口）「西武バス：ららぽーと富士見」行き乗車約40分 下車徒歩約1分
主催：FUJIMI☆クラフトビアフェスタ実行委員会
後援：富士見市
協力：協同商事コエドブルワリー、淑徳大学教育学部