Take Me Home, Country Roads -キリンビールで昭和の日々を振り返る-【JBJA Channel】
ビールに愛された皆さまへ。
今日公開のJBJA Channelは、生まれ故郷を想う歌、Take Me Home, Country Roadsを口ずさみながら見てほしい思い出をたどる旅です。
目次
キリンビールがシェア6割を超えていた昭和
皆さまご存じのキリンラガービールは、高度経済成長期に一般家庭に冷蔵庫が普及する中で、家庭用のボトルビールの販売にいち早く取り組み成功し、そのシェアを6割以上としてキリンビールを「ガリバー」と言わしめた、歴史上重要なビールの銘柄です。
2020年のデータになりますが、ビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)のメーカー別シェア(市場占有率)で、キリンビールが37・0%を獲得しています。35・4%のアサヒビールを抜いて、11年ぶりに首位に返り咲いたということで大きく取り上げられていました。
かつて発泡酒や第3のビール無しに、ビールだけで勝負していた当時に6割のシェアだったことが、どれだけ凄いことなのか想像に難くありません。
明治~大正期にはまだ高級品だったビールが、一般家庭にも普及したのは、実は先の大戦だったと言います。第二次世界大戦中、食料品の配給制度の中で、ビールも配給品のひとつとして一般家庭にも配られました。今まで飲んだことのない様々な層の国民に広く配られることになり、それが日本人にビールのおいしさを教えたともいわれています。
さて、戦時中、現アサヒビール・サッポロビール・ヱビスビールは合併して大日本麦酒となりましたが、戦後GHQにより大企業の解体が行われ、ご多分に漏れず大日本麦酒も、分割されました。
独自路線を貫いていたキリンビールは、料飲店などに向けた業務用の戦略に強くなかったことから、戦後すぐは後れを取っていたのですが、家庭用の瓶ビールに力を入れます。これがのちの冷蔵庫の普及の際に大きく功を奏し、昭和29年にはキリンビールは大きくシェアを伸ばし首位となります。団塊世代が初めて口にしたビールがキリンビールだった、ということも助けとなり、キリンビールの一人勝ち時代が長く続くのです。
そんな栄光の1970年代、「ガリバー(キリンビール)と小人たち(他4社)」と言われるまでになります。シェアはキリンが6割・サッポロ2割・アサヒとサントリーをあわせて2割、という他を圧倒する凄まじい王者感です。
栄光の時代1970年代の家庭では
さて、筆者である私が生まれたこの場所でも、家庭用のビールとしてキリンビールが、プラスチックのビールケースで自宅に配達されていました。ダイニングキッチンの横のサッシの下が、ビールケースの定位置。犬小屋の横です。(そう、昭和の時代は犬は家の外につないでおくものでした)
月に一度なのか、なくなったら注文していたのか、常に家の外にはビールケースがあり、瓶が入っていました。飲み終わった空き瓶を入れて、回収もしてもらいます。
かつての住んでいた家は住宅地のはずれで、かなり奥まった場所にありましたが、こんなところにまで運んでくれていたんですね。たぶん、配達してくれていたのは、県道沿いにある八百屋さん(酒屋兼務)だったと思います。きっと酒屋さんは、どんなに辺鄙でも僻地でも、悪路狭路をものともせず、ビールを欲しがる各家庭に白い軽トラで配達していたのでしょう。ありがたいことです!
思い出の地で昭和の味わいのビールを飲む
とはいえ、私がこの地を去ったのは、実は小学生の頃です。その頃は飲酒年齢に達していないため、この場所でのビールという意味ではほとんど思い入れは無いのですが、亡き父をしのびつつ、昔の自宅跡の見える場所でゴクリと一杯やりますか。
しかし、1989年にキリンビールからキリンラガービールと銘柄名が変わり、1996年には加熱処理から生ビール(非加熱)に製品を大幅に変えているので、両親がこの地で楽しんだ味わいとは違うものであると推測されます。というか、それが事実ですね。
ということは、昭和40年頃の味わいを復刻させたと謳うキリンクラシックラガーを用意すれば完璧です!
昭和のビールの味をかみしめよう
幼い日に、家族で暮らしたこの場所で、両親が楽しみにして味わっていたであろう、キリンビール(現・クラシックラガーで再現)を、親亡きあとに味わう。なんとも感慨深いものがあります。(母は健在です)
数十年前の家庭の様子は、ありありと目に浮かびます。仕事から帰った父が白いグンゼのランニングシャツと半ズボンの姿でテーブルにつき、キリンビールとゆでたての枝豆、ナイターの野球番組を楽しんでいました。(昭和の時代は下着業界ではグンゼのシェアはものすごく高かったはずです)
かつて両親が味わったであろう「喉の快」を自分の体にシンクロさせてみます。ああ、こんな風に爽やかな苦みと冷たさで、このビールをグビグビと楽しんでいたんだな、と。
Take Me Home, Country Roads
私が住んでいたころは、畑も多くあり空地は原っぱとして子供の遊び場として機能し、たくさんの雑木林も秘密基地の拠点でした。夏にはカブトムシやクワガタもいたこの土地も、原っぱや雑木林は無くなり、さっぱりと整地されて今風の建売住宅と小奇麗なアパートがたくさん並ぶ場所になっていました。
昔のご近所さんのいくつかは表札で確認できましたが、おそらく多くの住民は入れ替わっている様子。子供の頃に見た風景と、距離や道幅など全ての規模感が、三分の二ぐらいのスケールで小さくて狭くて、ちょっと驚きました。
ウエストバージニアほどではありませんが、思えば遠くへきたもんだ、と武田鉄矢の歌の方がしっくり来るかな、そんな感慨をもたらす久々の生地(セイチ)巡礼でした。
昭和世代への思い出を掻き立てるオススメビール=キリンクラシックラガー
ブランド誕生以来130年を超えて、それぞれの時代のお客様に愛され続けているキリンラガービール。その歴史の1ページを飾る昭和40年頃の味わいを、当時と同じ熱処理製法でつくり出しました。「コク、苦み、ビールの味わい」にこだわり、自信を持ってお届けする「キリン クラシックラガー」は、当時のキリンラガービールをご存じの方にも、初めてお飲みいただく方にも、必ずご満足いただけるものと確信しております。
アルコール分(%) 4.5 純アルコール量(g) 3.6 エネルギー(kcal) 41 たんぱく質(g) 0.3 脂質(g) 0 炭水化物(g) 3.7 -糖質(g) 3.6 -食物繊維(g) 0~0.1 食塩相当量(g) 0 プリン体*(mg) 8.1
麦芽 製造地:北米、欧州、豪州、日本
大麦の原産地:北米、欧州、豪州、日本ホップ 原産地:ドイツ、チェコ
純アルコール量(g) 12.6
※純アルコール量は、パッケージに表示しているアルコール度数(アルコール分(%))を用いて、厚生労働省の情報提供サイトe-ヘルスネットに掲載されている以下の計算式により算出し、表示しています。計算式: 純アルコール量(g) = 容量(ml) × 度数または% / 100 × 比重0.8
■商品名:キリン クラシックラガー ■原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ ■アルコール度数:4.5% ■容量・容器: 大びん(633ml)、中びん(500ml)、小びん(334ml)、500ml缶、350ml缶
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