石川雅之氏インタビュー:「もやしもんエール」石川評
昨年12月18日に秋葉原のアキバ・スクエアで行われた「もやしもんエール」の試飲会「もやしもん忘年会2010」は、告知が2週間前と短い時間にもかかわらず3000人を越える盛況に終わった。
サイン会の整理券を求める早朝からの長い行列に「ソフマップでやっている『イカ娘』のイベント、えらく人気だな〜と眺めていた。まさか、もやしもんに並んでくれていたとは」と、作者の石川雅之さんも大感激。このイベントをきっかけにプレストンエールのビールを初体験した人も多かったようだ。
■「美味しいの造って」が注文のすべて
プレストンエールと石川さんのもやしもんコラボは、作中での某農大オクトーバーフェスト開催にあたり、クラフトビールメーカーに協力を仰いだことがきっかけだ。プレストンエールから宇都宮のブルワリーに遊びに来ないかと誘われた。
「僕はビールについて何も知らないので、それはプロにまかせて『美味しいの』と注文しました(笑)。プレストンエールさんは基本、イギリスのエール造り専門なんですよね。それなのに「僕はピルスナーとヴァイツェンが好きです」のひと言でこちらの注文もかなえてくださった。感謝しています」
「もやしもん忘年会」で提供されたプレストンエール醸造の「もやしもんエール」は、ピルスナーとヴァイツェンの2種類。それに加えスペシャルエールとして、ダークレッドエールが樽で初お目見えした。
石川さんによる、もやしもんエール2種とスペシャルエール評は以下の通りだ。
■ピルスナー
「美味しいです。ピルスナーの特徴としてホップが主張する苦みがあって、それが気に入っています。その感じが良く出ている。僕は家飲みのビールを「ピルスナー ウルケル」に決めているのですが、あれも苦みが気に入っていて、ぬるくても美味しく飲めます。さすが王道。王道どころか頂点。…に続く感じでこのピルスナーも楽しめますね」
■ヴァイツェン
「美味しい。ドイツ製のヴァイツェンを百貨店で買うことがありますが、まるで遜色ないですね。むしろ、鮮度の高いうちに飲めることに価値がある。こういうの、もっと出たらいいのにな」
■ダークレッドエール
解説*プレストンエールで造っているスタウトのカラメルモルトを少なめに、チョコレートモルトを多めに使用。ホップは柑橘系ものを。フルーティで柑橘系の香りが、後味にほんのりカラメルの香りがする(プレストンエール:ブルーマスター菊池さん談)
「美味しいです…。これはプレストンエールが造るブラウンエールとスタウトの、中間のような味かなぁ。プレストンエールの特徴がすごく出ていますよ」■
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