【夏の思い出に】親子で楽しむホップ収穫体験!京都府・与謝野町に行ってきました
ビールイベントで夏だけ体験できるものといえば、ずばりホップ収穫!
そんなビールの原料・ホップの収穫体験に、3歳4ヶ月の息子を連れて参加してきました。
ホップとは:アサ科カラハナソウ属のつる性植物。ビールの原料「麦芽・ホップ・水(・その他の原料)」の1つで、苦味や香りをつけます。ホップの毬花(きゅうか・まりはな)をビールに使用します。
目次
子どもとホップ収穫のメリット
ホップは子どもでも収穫しやすい
ホップの毬花は幼児の身長(約90cm)でも収穫できる高さに生えており、1粒は子どもの手のひらに収まるサイズ。力をあまり入れずに「プチッ」ととれるところはいちごやブルーベリー狩りと似ていて、小さい子どもも比較的参加しやすいです。
食卓に届くまでの流れを知れる
食べ物が食卓に届くまでの一部始終を見せることができます。3歳には難しいかなと思いつつ、「いつもママが飲んでるビールに、今とったホップが入っているのよ」と教えたり、同じにおいがするかな?と嗅いでみたりしました。
いつもと違う経験にドキドキ!
つるが4~5メートルの高さに伸びている様子に「高ーい!」と驚いたり、高所収穫用の昇降機に乗せてもらえたりと、日常生活ではなかなかできない体験ができます。
子どもとホップ収穫をする際の注意点
服装
大人と同じく、汚れてもよい服装で参加しましょう。虫刺され防止と、つるによるかぶれ(チクチクしているため)を防ぐため、長袖長ズボンか、腕や足を隠せる恰好がおすすめです。足元も靴や長靴を履き、帽子と軍手も必要です。
とはいえ当日は35℃近い暑さだったため、虫よけスプレーをして、つるに気をつけながら子どもは半袖シャツで収穫しました。
当日大人は、現地で借りられる大きなウエストバッグのような収穫袋を腰につけ、収穫していきました。この袋が「カンガルーみたい!」と子どもに好評で、「ママのおなかにホップ入れるよー」と1粒1粒とっては入れてくれました。軍手の絵柄を子どもが喜ぶものにするなど、小物で乗り気にさせたりもしました。
熱中症対策
長時間のホップ収穫の場合、まずは日陰で休める場所があるか確認が必要です。子どもは体温調整機能が未発達なため、大人より熱中症にかかりやすいと言われています。
参加した与謝野ホップ体験2023は、集合場所からホップのほ場までバス移動だったため、体調が優れない場合は涼しいバス内で休憩することができました。また、小さなテント(荷物置き場)もあったため、そちらでも休むことができました。
ホップ収穫中は、こまめな水分補給を行い、休憩を挟みながら、できるだけ日陰を選んで収穫しました。
与謝野ホップ収穫2023
与謝野ホップとは?
ホップは寒冷地の農作物として、日本では北海道や東北での栽培が知られています。しかし京都府・与謝野町も、ホップの栽培条件となる平均気温をクリアしており、かつ生産地としては緯度が比較的南に位置する地の利を生かして、通常8月頃収穫のホップを7月から収穫できるという特徴があります。
2023年は7月~8月の週末に全3回収穫体験が催されました。筆者は最終日の8/6(日)に参加しました。
当日スケジュールと詳細レポート
集合 14:10
バス移動 14:15〜14:30
よさの野菜の駅 14:30〜14:50
バス移動 14:50〜15:00
ホップ摘み・見学 15:00〜16:15
バス移動 16:15〜16:30
丹後屋醸造・醸造所見学・懇親会 16:30〜19:00
解散
京都府・与謝野町へは、鉄道(特急)を使って大阪・京都から片道約2時間半で到着します。与謝野駅を出るとロータリーを挟んで向かい側に、2023年7月にオープンした、「PUBLIC HOUSE TANGOYA」がありました。ホップ収穫後の懇親会もこちらで行われます。
バスに乗り込んで出発!当日のアテンドは、PUBLIC HOUSE TANGOYAを運営する、株式会社ローカルフラッグ 代表取締役の濱田祐太さんです。
まずは「よさの野菜の駅」へ。地元のとれたて野菜やお米、地酒や雑貨などが販売されており、飲食スペースもありました。ホップを使用したチョコレートも売っていたそうですが、あいにく売り切れてしまい入手はできずでした…!
与謝野町に14あるほ場のうち、今回は「有限会社 あっぷるふぁーむ」のほ場にお邪魔しました。当日収穫したのは「チヌーク」という、アメリカ原産国のホップ。例年よりやや小ぶりだそうです。1粒手に乗せてみると、予想より軽くてやや乾燥しています。ふわっとグレープフルーツのような香りと、少しスパイシーな香りがしました。割ってからさらに嗅いでみると、より強い「ビール」な香りが。うーん!飲みたい!収穫後のビールがさらに楽しみになります。
ホップ収穫には、つるごと収穫し(切り落とし)、毬花と葉やつるを分ける方法と、つるから1粒1粒手で摘み取っていく方法があります。今回はつるからの手摘みで収穫を行いました。つるからの手摘みの場合、まだ熟していない小さなものを残したり、茶色く変色したものをよけたりして状態のよい毬花をとれます。一方で、収穫にとても時間がかかりるそうです。今回は約20人で、約1時間収穫作業を行い、ケース2箱半の毬花が集まりました。
収穫を終えたあとは、バスでPUBLIC HOUSE TANGOYAに移動し、醸造所の見学。麦芽粉砕室や、煮沸窯、発酵タンクなどについて解説していただきました。
醸造所が実際に稼働はするのは税務署から許可が降りてから、2023年秋を予定しているそうです。2020年から販売している代表作「ASOBI」は製造量の関係で委託醸造のまま、与謝野の醸造所ではここでしか造れない、季節感のあるビールなどを造っていくとのことでした。訪れるタイミングで飲めるビールが変わるというのは、とても楽しみですね!
醸造所見学のあとは、待ちわびていた乾杯タイム!
ホップ収穫で汗を流したあとのASOBI、最高…!柑橘やシトラスのような香りとスパイシーさ、麦芽感のバランスがとてもよく、とにかくおいしくて感無量でした。
当会代表であり、与謝野ホップ推進委員会の藤原ヒロユキさんと、濱田さんのトークも繰り広げられ、懇親会もにぎやかに進み、あっという間のホップ収穫イベントでした。
子連れでのホップ収穫は正直難しいかと思っていましたが、子どもの機嫌と体調管理、そして運営の方々の理解があれば、参加できることがわかりました。与謝野ホップ体験はどなたでも参加可能です。ぜひ一度、足を運んでみてください。
【店舗情報】
PUBLIC HOUSE TANGOYA
京都府与謝郡与謝野町下山田1342-1
営業時間:
金土日営業
金 17:30-22:30(L.O 22:00)
土日 14:00-22:30(L.O 22:00)
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。