[コラム,ビアバー]2023.9.12

【山とビール】富山でビールを楽しむ立山登山!

名山あるところに美味しいビールあり。
山登りが趣味の著者が、登山旅行で出会ったビールを紹介するシリーズです。

立山とは?

今回の紹介する立山は、富山県の南東部に位置する北アルプス北部の有名な登山エリア。登山の入り口になる室堂(2,450m)には、富山市から電車やバスを乗り継ぎ、2.5 時間で到着します。登山者は、ここから立山の山頂である雄山(3,003m)や、映画にもなった急峻な剱岳(2,999m)を目指します。

景色を楽しむだけであれば、室堂で立山の雄大な景色を眺め、黒部ダムのスケールを体験し、長野に抜ける山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」もお勧めです。(逆のルートも可能。)

しかし、もし体力に自信があれば、立山山頂の雄山神社を拝観し、お祓いを受け、同時に登った方々と万歳三唱しましょう。さらに立山最高峰の大汝山(3,015m)を登り、左回りに縦走するコースで雷鳥沢へ降りれば、硫黄たっぷりの白濁した天然温泉でリフレッシュできること間違いなしです。

立山

上)雷鳥荘からの立山の景色。裾野にはテント場が広がる。
左下)雄山山頂の筆者
右下)雷鳥荘での生ビール。あっという間になくなる。

岩場もあり、しっかりとした登山の装備が必要な山なので、興味のある方は筆者の山行記録を見て計画の参考にしてください。

立山 山行記録 (2023年9月3日 – 4日) 

立山登山と楽しむビールは?

日本海に面している富山県は、豊富な海の幸(ノドグロ、ブリ、ホタルイカ、白エビ、ズワイガニなど)、「富山ブラック」と呼ばれる真っ黒なラーメン、「氷見うどん」など、グルメに事欠きません。

そんな富山グルメに加えたいクラフトビール。

立山登山と一緒に楽しんでいただきたい、富山駅から行きやすいビアバーを二つ紹介します。

KOBO Brew Pub

富山駅から路面電車で北に約 30 分。「競輪場前」で下車して 10 分程度歩くと、江戸時代にタイムスリップしたような街並みが現れます。

KOBO Brew Pub は米蔵を改装した建物の中にあり、街並みに溶け込んでいるので入り口に気づかないかもしれません。河岸側の入り口がわかりやすいです。

Kobo Brew Pub 外観

左上)河岸側の看板
右上)ビアバーとは思えない純和風な入り口
下)Brew Pub 外観

さすが元は米蔵。広々とした空間と、一枚板の立派なテーブルでゆったりとビールをいただくことができます。支払いはキャッシュオン方式。

今回伺った時は 10 種類のビールがあり、幅広いビアスタイルが揃っています。いずれもアルコール度数は 5% 前後でやや低め。プレミアントピルスナーは、ずっしりした口当たりのチェコピルスナー。しっかりした苦味とパンのようなふくよかなフレーバーが美味しい。

Kobo Brew Pub店内

上)木材がよい雰囲気の店内と注文カウンター
左下)ペールエール
右下)プレミアントピルスナー

KOBO Brew Pubのある岩瀬はかつての港町。「北前船回船問屋 森家」という重要文化財建造物や、その隣の北陸銀行は風情があり、散策にもお勧めです。

公式サイト: KOBO Brewing
・営業時間 : 11:00 – 18:00

ORIENTAL BREWING

ORIENTAL BREWING は、お隣の石川県金沢市に拠点を置くブルワリーです。富山駅の隣のビル「マリエとやま」の1階にも店舗があり、ビールを楽しむことができます。平日でもランチの時間( 11:00 〜 ) から開いているので、帰りの電車を待つ間に気軽に立ち寄れるのが嬉しい。

筆者が訪れたのは平日だったので、ピッツァのランチを注文されている方々がほとんどでしたが、ビアフライトをいただきました。

オリエンタルブルーイング マリエとやま店

左上)ビアフライト
左下)カウンター
右)能登塩ホッピーセゾン

「加賀棒茶スタウト」や「能登塩ホッピーセゾン」のような地元の素材を使ったビールも個性的ながらバランスが良く美味しいです。

富山駅に隣接した「とやマルシェ」内の店舗「ホクリカー」では、クラフトビールだけでなくクラフトジンの販売もしており、お土産用に購入したり、帰りの新幹線で楽しむこともできます。

公式サイト : オリエンタルブルーイング マリエとやま店
・営業時間 : 11:00 – 15:00, 17:00 – 20:00

モデルプランの紹介

立山に登り、海の幸とビールを目一杯楽しむには3日間で計画しましょう。

  • 1日目: 準備日。富山に着いたら荷物をホテルに預け、路面電車に乗ってKOBO Brew Pubでビールを堪能。
  • 2日目: 登山日。早朝に富山から室堂へ移動して登山。下山後、室堂の山小屋に宿泊し、温泉と生ビールで復活。
  • 3日目:下山日。室堂から富山へ移動。海の幸をいただいた後にお土産を買い、駅近くのORIENTAL BREWINGで一服して帰路につく。

富山に行ったことがある人も、これからの人も、このプランなら山とビールを満喫できること間違いなし!

これからの旅行計画のお役に立てば幸いです。

※立山はこれから紅葉が始まり観光シーズンに入りますが、2500m以上の高山では9月、10月でも気温がかなり下がるので、服装にはくれぐれもご注意ください。
※各店舗の営業時間は、最新情報を公式サイトやSNSでご確認ください。

KOBO breweryORIENTAL BREWING富山立山

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

古川 人士

ビアジャーナリスト

1975年名古屋生まれ。2003年に就職して上京。
社会人になって趣味で登山を始め、山頂で飲むビールの美味さに感動。
さらに、登山で訪れた街のビアバーでクラフトビールの美味しさに目覚める。
ビールの魅力にはまり、2017年に日本ビール検定2級に合格。

自分の感じたビールの魅力や楽しみ方を、様々な方法で発信していきたいと考えています!

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