ベルギービールの新製品を飲んでみた。(その1)
目次
はじめに
ベルギービールJapanで新しい醸造所のビールが輸入されるとの事で購入し飲んでみました。
今回はその1です。
新しい醸造所は、「ヘドニス醸造所」と言います。ヘドニスとは快楽主義の事を言います。
この醸造所は、2023年2月よりシフォン醸造所(Siphon Brweing) を引継ぎをし、以前そこで造られたビールが2種類復活する他、新製品のビールも造られることになりました。
今回その4種類を購入してみました。
ヘドニス醸造所
Ouwen Duiker オーウェン・ダイカー
このビールの意味は、この醸造所のオーナーのおじさんの50歳の誕生日を祝うために造られたそうで、彼はダイビングが趣味だったので、Ouwen Duiker(歳をとったダイバー)と名付けられました。
色は、ややオレンジがかった、にごりのある濃いめのゴールドです。
香は、レモン、オレンジ、グレープフルーツのような柑橘の香り、白桃やトロピカルフルーツのようなフルーティーな香り、穀物のような香りもしました。
味は、柑橘類やパイナップルのようなフレーバーをともなった、甘み、酸味、苦味のバランス良い味わいが広がり、とてもジューシーでモルティさもあり、ボリュームがあり、やがて強い苦味に代わり、余韻でも苦味が長く続きます。飲みごたえのあるビールです。
SUZANNE スザンヌ
ラベルには銃を持った女性が描かれていますが、銃口から発射されているのはビールです。
大手メーカーと小規模メーカーの戦いを表現しているそうです。
ドライ・ホップド・スペルト・セゾンと名付けられたこのビールは、セゾンと発音が似ているということから、スザンヌと名付けられたそうです。
色はややオレンジがかった、にごりのあるイエローです。
香りは、レモン、グレープフルーツのような柑橘系の香り、はちみつ、穀物のような香りが感じられました。
味は、レモンやライムを思わせる、さわやかな酸味が広がり、とてもフルーティーで、青草を思わせるみずみずしさも感じ、やがて強い苦味に代わり、余韻でも苦味が長く続きました。
Middenvakrijder ミドゥンヴァックライダー
ミドゥンヴァックライダーとは、別名サニー・セッション IPAと名付けられたビールだそうで、その意味はいつもイライラ気分で、真ん中の車線を走るドライバー(交通違反)、という意味だそうです。
色は、ややオレンジがかった、輝きのあるゴールドです。
香りは、オレンジやレモンのような柑橘の香り、ホップのさわやかな香りも感じます。
味は、柑橘系の酸味と苦味のバランス良い味わいが広がり、あとに心地よい苦味が続きます。
フルーティーでさわやかな味わいです。
Excuse Me While I Kiss My Stou キス・マイ・スタウト
このビールは造っている時にラジオからPurple Hazeが流れてきて、歌詞に”Excuse me while I kiss the sky”があり、そこから付けたとのことです。
ラベルについては、オランダ語の熊の発音がビールと似ていることから描かれました。。
色はやや赤みがかった、とても濃いダークブラウンです。
香は、コーヒー、チョコレート、カラメルのような、濃密な香りが感じられます。
味は、カラメルやバニラのようなフレーバーをともなった、やわらかな酸味、ロースト感のある苦味がバランスよく広がります。あとに心地よい苦味が長く続きます。
とてもモルティなミディアムボディです。
さいごに
今回は、「ヘドニス醸造所」の4種類を紹介しました。次回(その2)は2つの醸造所と4種のビールを紹介したいと思います。
参考文献および引用サイト
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