[コラム,テイスティング]2023.11.10

オリオンビールの飲み比べ(地元のスーパーで購入)。

はじめに

北海道の田舎で家飲みのビールと言えばサッポロかアサヒが選択肢になる事が多いと思います。
残念ながら、オリオンビールは選択肢にほとんど無い状況です。
私自身が初めてオリオンビールを飲んだのが約30年ほど前に沖縄に旅行した時です。ビールは苦みが少なく、甘い印象が強く残っています。それ以降飲んでいませんでした。
さて、半年以上前から良く買い物に行く地元のスーパーに、オリオンビールのコーナーがあり今回紹介する4種類とリキュール扱いのビール1種類(今回は省略します。)が陳列されてました。
このスーパーは、たまに沖縄フェアを含め全国の特産物のイベントを行っていますがビールだけは同じ場所にイベントに関わらず陳列されています。
今回約30年ぶりにオリオンビールを飲んで紹介したいと思います。ただし、75BEER シリーズは私自身初めて飲みます。

オリオンビール

オリオンビールは現在、ビールの他発泡酒やリキュール海外向けのビールを含めて10種類以上販売しています。(公式サイトより)
今回は、地元のスーパーで購入した4種類を紹介します。

ザ・ドラフト

オリオンの「ドラフトビール」は1959年に誕生して以来、沖縄に合うテイストを目指して改良を重ねてきたビールです。改良は数年に1度行っています。今回は新たに「ドラフト」から「ザ・ドラフト」に変更になりました。
色は透明感のある黄金色です。
香りは麦芽の柔らかい香りが広がります。
味はすっきりとした澄み切った麦芽の旨味を感じます。
柔らかいのどごしのあるビールです。

ザ・ドラフト

 

75BEER CRAFT LAGER(ナゴビール クラフトラガー)

このビールも「75BEER」から「75BEER CRAFT LAGER」にリニューアルしたビールです。
特徴としてオーストラリア産の希少アロマホップ「ELLA(エラ)」と「ENIGMA(エニグマ)」を使用してます。このホップは世界生産量1%未満の希少ホップです。
色はクリアな赤茶色です。
香りは麦芽の甘い香りとオレンジやレモン等のフルーティーな香りがあります。
味は麦芽の甘味とホップの苦みとわずかな酸味のバランスが良く柔らかな飲み口です。

ナゴビール クラフトラガー

75BEER KÖLSCH STYLE(ナゴビール ケルシュスタイル)

ケルッシュはエールタイプのビールですが、オリオンビールではラガータイプでケルッシュスタイルのビールを限定で造りました。ケルッシュビールはドイツのケルッシュ地方で造られたビールしか名乗れませんのでそれ以外は「ケルッシュ風」とか「ケルッシュタイプ」で名乗っています。
このビールの特徴はホップはケルシュ発祥のドイツ産のみです。それ以外の材料は全て沖縄産です。
色は少し濃いめの黄色です。
香りはスモーキーとフルーティーな香りもあります。
味は麦芽のまろやかの味の中に苦味のアクセントがあり飲みやすいビールです。

ナゴビール ケルシュスタイル

75BEER PALE ALE(ナゴビール ペールエール)

このビールは、現在はオリオンビールのサイトでは購入できませんが、楽天やAmazonのサイトで購入する事が出来ます。出荷量限定ビールです。
かんきつ系の香りが特徴のアメリカ産ホップ「シトラ」「モザイク」に加えて、ホップ本来の香りを引き出す「ホールホップ」を一部使っています。
色は茶色がかった黄金色です。
香りはオレンジやレモンの様な柑橘系のフルーティーさと、カラメルのような麦芽の香ばしさがあります。
味は麦芽のコクや甘味と柑橘系の酸味がありフルーティーで飲みやすい味わいになっています。4種類の中で1番好きなビールです。

ナゴビール ペールエール

さいごに

私が最後にオリオンビールを飲んだ約30年前とは、ドイツビールやベルギービールが好きになるさらに約10年以上前であり、当初から甘味の強いビールとしての印象しかないため、購入意欲はあまり沸かず、自然と自分が好きなエビスやサッポロに手を伸ばしていました。
地元のスーパーで見かけ、さらにネットで調べるとオリオンビールは、様々な種類が造られていることやビールを何回も改良している事を知り購入してみました。
その結果、それぞれのビールに個性があり驚きました。今度は沖縄で缶ビールではなく現地でケグから注いだビールを飲んでみたいと思います。

 

参考文献および引用サイト

オリオンビール 

オリオンビールザ・ドラフト75BEER CRAFT LAGER75BEER KÖLSCH STYLE75BEER PALE ALE

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

もりあき(モリテツアキ)

ビアジャーナリスト/ベルギービール・プロフェッショナル

1968年1月福島県で生まれ現在北海道余市郡に在住。ロシア人と国際結婚(妻は現在帰化)。
佛教大学卒業後社会福祉士の資格を取り地元の特別養護老人ホームの管理者を行いながら実家の事業の1つである農業を手伝っている。
ビールはベルギービールを飲むのが主で、たまに道内のクラフトビールやエビスビールを飲む。特にベルギービールは専用グラスで飲むようにしている。
現在の活動は、Facebookで北海道ベルギービール愛好会の立ち上げ、道内でベルギービールが飲める飲食店や購入できるお店や自分の飲んだビールの紹介をしている。
又、産物のハネ品(サクランボ等)からビールを作るプロジェクトを2020年立ち上げ、ハネ品(規格外、交配用、完熟、微量な傷等)を対象にビールの副原料として使い数年かけて検証していく。
今後の取り組みとして現在の活動の他、ベルギービール(道内のクラフトビールを含む)の紹介や考察を書いていきたい。
また、2022年11月23日にベルギービールのランビックビールに特化したフェイスブックを立ち上げた。これは、自身の勉強と今後1つのビールスタイルに愛着を持つ者同士のグループができるとの予測から取り組んでみたいと感じたからである。

北海道ベルギービール愛好会
https://www.facebook.com/groups/1586818794929083
ランビック愛好会
https://www.facebook.com/groups/672595961169437

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