【環境ペアリング】ブルワーズキャンプでBBQとビールを堪能する
6月最初の週末、T.Y.HARBOR Breweryを運営するタイソンズアンドカンパニー主催のキャンプイベント「BREWER’S CAMP」に参加してきました。
参加したブルワーさんも最高に豪華です! 写真左から
T.Y.HARBOR Brewery 阿部 和永さん
伊勢角屋麦酒 出口 善一さん
BLACK TIDE BREWING 丹治 和也さん
CRAFTROCK BREWING 鈴木 諒さん
BEER BRAIN BREWERY 七五三 裕之さん
人気のブルワリー5社のブルワーさんと一緒に、キャンプとBBQ料理、ビールを心ゆくまで堪能できる超ウルトラ豪華なキャンプイベントです。
フードとビールは食べ飲み放題というのも嬉しいポイント。
目次
キャンプを楽しみつつビールが堪能できる仕掛け
5回目となる今回の会場は茨城県にある大洗キャンプ場。
整備された松林の中にビール&キャンプ好きには堪らないパーティー会場が出現しました。
開場は12時。
13時からの乾杯の前にテントの設営を済ましてしまいましょう。
テントがない人はレンタルできますし、宿泊せず日帰りも可です。
メインとなる会場では、アウトドアブランドの米国トップメーカー「コールマン」のテーブルとチェアが並べられ、
ビアトラック「EL CAMION by T.Y.HARBOR Brewery」(以下、エルカミオン)がスタンバイ。
エルカミオンはビアタップを搭載した巨大トラック。
階段を上り荷台部分に足を踏み入れると、そこはラグジュアリーなビアバーでした。
ウッディなバーカウンターに10基のビアタップ。
背後の黒壁にはフラッグシップビールのロゴが描かれ、天井にはシャンデリア。
エルカミオンは単なる移動販売車ではなく、中に入ってT.Y.HARBOR Breweryの世界観までも楽しめる移動ビアバーなのです。
今回のイベントでは5社のビールが各2種類ずつ、常時10種類がドラフトで提供されます。樽が空になったら新しいものにつなぎ、約20液種のビールが準備されているのだとか。否が応でもビール気分が上がります。
ビールとシチュエーションを合わせる環境ペアリング
クラフトビールにフードを合わせるフードペアリング。
ビールにちょっと組み合わせることで、おいしさがググっとアップします。
でもおいしさの相乗効果を引き出すモノって、食べ物だけじゃない。
天気だったり、店の雰囲気だったり、一緒に飲む人だったり、会話だったり。
どんな“環境”で飲むかでビールは感じ方が変わります。
キャンプの様々なシチュエーションとペアリングさせたビールをご紹介していきましょう。
カラカラの体に注ぐ1杯目×Kamoshika Cape
いざ、乾杯の時です。
1杯目にチョイスしたのはBLACK TIDE BREWINGの「Kamoshika Cape」。
宮城県気仙沼市にあるBLACK TIDE BREWINGと、宮崎県のB.M.B BreweryがコラボしたサワーIPAです。
宮崎県産の柑橘、日向夏をふんだんに使い、フルーティーですっきりとした酸味と爽快な飲み心地。
テント設営の大仕事をしてカラカラに乾いた体が欲していました。
疲れが吹き飛ぶ1杯です。太陽の下で飲むのにもピッタリ。
木陰でチルアウト×Chill Out IPA
様々なワークショップも開催されています。
大人から子どもまで注目を集めたのは、レストランシェフがレクチャーする「ステーキの焼き方講座」。
「キャンプの炭火でレストランのようなステーキが焼けるようになりたい」というキャンプ上級者の夢を応援してくれる講座でした。
少しお勉強した後は、木陰のキャンプチェアでフーっと一息。
リラックスタイムには、T.Y.HARBOR Breweryの「Chill Out IPA」を頂きましょう。
麦汁を煮沸しない(Raw=生)スタイルのヘイジーIPAで、国内ではまだ稀なスビアタイルです。
まろやかな麦の甘味や風味が豊かで、飲み込んだあとからホップの華やかな香りと清々しい苦味が口全体に広がります。
心地よいDJミュージックに耳を傾けつつ、さらに脱力。
完全に癒されてしまいました。
藁焼きのカツオのたたき×STEP OUT
ブルワーズキャンプは料理も超一流。
タイソンズアンドカンパニーのレストランで働くシェフたちが、アウトドアで腕を振るいます。
炭火で丁寧に調理されたお肉や魚はビールとの相性抜群!
ビュッフェ形式でいただきます。
なかでもお代わりをする人が多かったのは「藁焼きのカツオのたたき」。
炭火の上に置いた藁でダイナミックに焼き上げます。
分厚く切り分けて薬味をたっぷり乗せていただきます。
カツオにあわせたのは、BEER BRAIN BREWERYの「STEP OUT」。
ウエストコーストクリスタルヴァイツェンという耳慣れないビアスタイルです。
ブルワーの七五三さんに質問すると「ビアスタイルで遊ぶのが好きなんです」とニヤリと笑っていました。
ヴァイツェンの華やかな甘みの上から、折り重なるようにホップのフルーティーさや清々しい苦味がやってきて、飛び上がるほど美味しい!
これにカツオを同時に口に入れると、小麦の甘みがカツオの旨味を増強させ、ホップのシトラス感は薬味のようなアクセントに。
食べる手が止まらなくなりました。
ゆるゆると音楽時間×The Local Pints
お腹が満たされたころに、3人組バンド「ザ・ローカルパインツ」の生演奏がスタート。
日本橋にあるCRAFTROCK BREWING併設のライブスペースを主な活動の場とし、“クラフトビールに世界一合うバンド”として様々なイベントに出演しています。
メンバーはブルワリーオーナーとスタッフ、元スタッフというのだからビックリ。
(この日はオーナーは来られず、代わりのミュージシャンが演奏)
アメリカンミュージックを自分たちで解釈したという、ゆるゆると身を揺らしたくなる浮揚感のあるサウンドが、会場いっぱいに広がっていきます。
あわせたのは、ずばりCRAFTROCK BREWINGの「The Local Pints」。
お茶を使ったペールエールで、バンドをイメージして造られたのだとか。
麦芽の香ばしさの奥に見え隠れしているお茶の風味は、会場の松林の爽快さも相まってザ・ローカルパインツが振るわす空気をさらに伸びやかにしてくれます。
焚火を囲んで寛ぎ×イセペ
太陽が徐々に傾いてくると、会場の焚火台に火が入ります。
暖かい炎の周囲に人が集まり会話が生まれます。
揺れる炎、煙の香り、時折爆ぜる木の音。心から寛げる時間です。
こんな時間には伊勢角屋麦酒の「ペールエール」、通称イセペをあわせましょう。
国内外のビアコンペティションで何度も金賞を受賞している伊勢角屋麦酒の看板ビールです。
グレープフルーツの皮を連想させる爽やかな香りと心地よい苦味にうっとり。
温度が上がると麦芽の優しい香ばしさと華やかな香りが強く立ちあがり、心地よい酔いの世界に誘ってくれます。
周囲を見渡すと、さっきまでキッチンで動き回っていたスタッフさんたちもビールを手にお客さんと談笑しています。
ビールはコミュニケーションの潤滑油、人を幸せにする飲み物。
参加した人みんなが感じたであろう至福の時間でした。
自分のテントに戻り、寝袋に包まれて、楽しかった時間を思い出しつつ眠りにつきました。
帰りの日の朝ごはん×NOZY COFFEE
未明に降っていた小雨は朝のチャイムと共に止み、木々の香りが清々しい朝でした。
朝食には炭火で表面をカリッと炙ったパンにアボカドとサーモンを載せたプレート。
帰りの日は運転があるので、NOZY COFFEEのコーヒーと共に頂きました。
ブルワーズキャンプは年に1回開催予定
5ブルワリーのビールも、タイソンズアンドカンパニーの料理も美味しくて大満足。
スタッフさん達の心遣いやフレンドリーさもとても気持ちの良いものでした。
至れり尽くせりで大満足のブルワーズキャンプ。また参加したいなー。
今後も年に1回、開催予定なのだとか。
ご興味を持たれた方は、T.Y.HARBOR Breweryのホームページ等でご確認くださいな。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。