横浜市中川駅そばにて今年5月にオープンした「Yellow Monkey Brewing(イエローモンキーブリューイング）」が、爽やかな香りの蒼橙（あおだい）を使用したクラフトビール「熱海の早摘みダイダイWheta Ale」を2024年11月13日（水）新発売します。

発売日18時より、タップルームにてリリースイベントも開催。

新作ビールのみならず、橙の柑橘の風味を存分に味わえる「ダイダイのパン」や「ダイダイのからあげ」など、爽やかかつ珍しい各種料理も楽しめるチャンスです。

又、橙農家さんも来場してのトーク時間や「ダイダイについての研究」を重ねる静岡大学院生の研究発表もあり！爽やかな橙のビールやフード、大人の放課後カルチャー講座的な時間も楽しめるこの機会にタップルームを訪れてみてはいかが？

「Yellow Monkey Brewing」について

Yellow Monkey Brewing(以下YMB)は、横浜市営地下鉄ブルーライン中川駅そばに醸造所とタップルームを構える新進気鋭のクラフトビール醸造所です。

2024年5月1日グランドオープン時のYellow Monkey Brewingタップルーム外観。広々とした入口スペース、明るい色調の店内には解放感に満たされており、ゆったりとビールを楽しめる（画像提供：YMB）

店舗のグランドオープンは2024年5月。7月に自社醸造施設の施工をスタートし、記念すべき自社醸造初ビールは10月19日にタップルームにて提供され、近隣住民やビールファンが応援に駆け付けました。

YMBの創業メンバー3人。左からヘッドブルワー齋藤健吾さん、代表の駒田博紀さん、セールスヘッド齊藤寛乃さん（画像提供：YMB）

YMBのミッションは「ビールとスポーツを通じて人と人を繋ぎ、笑顔を広める」こと。
この言葉は、創業者達の出会いによって生まれたものです。

代表駒田博紀さんの前職は、スポーツシューズ人気が高いメーカー「On」。日本にその存在を広めるために、ランニングイベント等を開催し「人と人とがつながり、笑顔になる」ことを大切にしつつファンを増やしていったのでした。

駒田さんが、YBMヘッドブルワー齋藤健吾さんと出会ったのは2023年1月。
『僕の醸造のゴールは、ビールそれ自体じゃなくて飲み手の笑顔』
そんな齋藤さんの言葉が「自分のゴールと同じじゃないか」と深く心に響いた駒田さんは、斎藤さんと共にクラフトビール会社を立ち上げることとなりました。

YMB初醸造お披露目イベントに筆者も参加。醸造タンクを目の前に見ながらイスに腰掛けてビールを味わえた、楽しいひととき（筆者撮影）

オープンから約半年。YBMタップルームではスポーツイベントや季節のイベントなども開催され、出来立てビールを楽しむファンの笑顔で溢れています。

ブルワー齋藤さんと「岡野屋だいだい」とのつながり

今回ご紹介する「熱海の早摘みダイダイWheta Ale」の材料となる橙は、静岡県熱海市の「岡野屋だいだい」の畑で栽培されています。

若くて緑色のだいだいを「蒼橙（あおだい）」と呼ぶ。熟しておらず酸味は強いが、そのフレッシュな香りは「ビールを造るのにも合う」とブルワー齋藤さんはいう（画像提供：YMB）

江戸時代、熱海に伝わったと言われる「橙 (ダイダイ)」。中国地方の船乗りがビタミン補給に食べていた橙の種を捨てたものが、温暖なこの地で根づいたことが由来と言われ、お正月飾りの縁起物として人気を博してきました。「熱海の宝」とも呼ばれる橙ですが、農業従事者の高齢化と後継者不足の影響で生産量は減少しています。

そんな中、熱海で代々繋がれてきたダイダイを守ろうと「岡野屋だいだい」代表の岡野谷伸一郎さんは新たな加工品を造り、イベントを開催するなど奮闘。その想いにYBMヘッドブルワー齋藤さんは共感し

「酸味が強く食べるのには向かない、形が悪く飾りものにはならないとダイダイが捨てられてしまうのはもったいない！この爽やかな柑橘香はビール醸造に絶対に合う」

と「ダイダイのアップサイクルビール」醸造に挑戦！それは前職の「Number Nine Brewery」醸造責任者を担当していた2022年12月のことでした。

左が「岡野屋だいだい」岡野谷伸一郎さん、右がブルワー齋藤さん。2022年の年末、みなとみらいの Number Nine Breweryに岡野谷さんも駆けつけ、醸造作業を初体験した際の写真。２人の笑顔から息ぴったりであることが伝わる（画像提供：YBMブルワー齋藤さん）

自らで熱海の畑に出向き、ダイダイを収穫した際に偶然同い年だと判った岡野谷さんと斎藤さんは意気投合。その友情は今なお続いています。そうして今年度もYMBにてダイダイのビールを醸造することになりました。

熱海にて120kgの蒼橙を初収穫、翌日に醸造開始

2024年10月21日が「岡野屋だいだい」の今年度の初収穫の日。熱海市の農園にはYMBメンバー10名も訪れ、収穫作業を体験しました。

「岡野屋だいだい」の橙畑で、岡野谷さんに収穫の方法を習うYMBメンバーたち（画像提供：YMB）

枝にたわわに実ったダイダイをハサミで摘み取り、コンテナにどんどん収めていくこと30分。約120kgの収穫を行いました。

中央に「岡野屋だいだい」岡野谷さんを囲むYMBメンバーたち。収穫後の達成感で笑顔が溢れる（画像提供：YMB）

「普段はあまりビールを飲まないような方にも飲みやすいビールにしたいし、このビールをきっかけにダイダイの良さや岡野谷さんの活動を多くの人に知ってもらえたら」

と話す斎藤さん。

収穫の翌日には、早速YMBにて醸造が行われました。今回は小麦を40％使用しまろやかなウィートエールのスタイルのビールを約500L醸しています。皆で力を合わせてダイダイをひとつひとつ丁寧に輪切りにしていく様子などを、以下YMBのYouTube映像でご覧いただけます！

ビールと橙（だいだい）を思い切り楽しめるイベント情報

2024年11月13日（水）、記念すべき「熱海の早摘みダイダイWheta Ale」発売イベントがYMB醸造所タップルームで行われます。タップからの生樽が楽しめるチャンス！缶製品の購入も可能です。

その他、近隣ベーカリー「パン工房ジューンベリー」からダイダイのパン3種、クッキー1種を販売。タップルームのキッチンからは「ダイダイの唐揚げ」「ダイダイとキノコのマリネ」「ダイダイピクルス」が提供されるそう、楽しみですね！

19時ごろからは「岡野屋だいだい」岡野谷さんによる「熱海のダイダイ」についてのお話、そして静岡大学院生による「熱海のダイダイ研究」発表も行われます。盛りだくさんな内容のイベントの開催場所は以下。

会場：Yellow Monkey Brewing
住所：神奈川県横浜市都筑区中川1-17-6 ベガ・ポラール1階
アクセス：横浜市営地下鉄ブルーライン中川駅より徒歩3分

明日、お時間がある方はぜひ参加してみては？
筆者もイベントに参加予定です。蒼橙のビールを味わうのは初めて、楽しみ！お会いしたらぜひ乾杯しましょう！

「熱海の早摘みダイダイWheta Ale」の缶ラベルには岡野谷さんの後ろ姿が。右側に見える醸造タンクに「岡ちゃん」へのメッセージも見える（画像提供：YMB）

イベント参加は難しい方もこの機会にぜひ蒼橙のビールを味わってみては。その爽やかな香りと味わいで思わず笑顔になってしまうかも…

商品概要

〇熱海の早摘みダイダイWheat Ale （季節限定品）〇
【アルコール度数】4.5%
【スタイル】Fruit Wheat Ale
※ブルワリータップルームにて提供
※近日中に缶製品を発売予定

〇Yellow Monkey Brewing （イエローモンキーブリューイング）〇
ウェブサイト   https://yellowmonkeybrewing.com/
Instagram    https://www.instagram.com/yellow.monkey.brewing/
YouTube    https://www.youtube.com/@YellowMonkeyBrewing