シメイホワイトの缶と瓶を飲み比べてみました【JBJA Channel】
ビールに愛された皆さまへ。
ベルギーの伝統的なトラピストビールのシメイ ホワイトから、缶 330mlが発売されたのはご存じでしょうか。日本では三井物産流通グループが主に輸入していて、2024年10月15日から新発売されたました。
これまで瓶でおなじみのシメイホワイトですが、今回はそのラインアップに新たに缶バージョンが加わることにより、シメイファンにとって、これまでの楽しみ方に新しい選択肢が増えることは、非常に嬉しいニュースです。
シメイホワイトについて
私たちはラベルの色からシメイホワイトと呼んでいますが、その歴史は1966年にさかのぼります。
しかし、1986年のシメイ公国500周年を記念して750mlボトルが発売され、この大瓶のChimay Cinq Cents(シメイ・サンクサン-Cinq/500を意味する)という名が有名です。
アロマホップをふんだんに使用した香り高いブロンドタイプで、酵母由来のまろやかな味わいと相まって、深みのある風味を楽しめます。アルコール度数は8%で、やや高めではありますが、伝統的なベルジャン酵母が醸す香り高さは、甘いモルトとの心地よいコントラストを形成しています。
缶のシメイホワイトは、缶内二次発酵製法を採用されています。大手ビールメーカーではなかなか見られないものですよね。この缶内二次発酵は生きた酵母が入っているので、缶を開けるまでフレッシュな状態が保たれ、豊かな風味を損なうことなく楽しめます。
トラピストビールについて
トラピストビールとは、厳律シトー会という宗派の修道院で作られるビールで、国際トラピスト会修道士協会の基準を満たしたもののみが「トラピスト」の名を名乗ることができます。シメイは、スクールモン修道院で製造されており、修道院内で伝統的な手法を守りながら製造されています。
- 製造元:スクールモン修道院(Scourmont Abbey)、ベルギー
- 醸造方法:伝統的な製法を使用し、自然の酵母で発酵される
- 売上の一部:修道院の運営費や社会事業に寄付される
缶ビールの新たな挑戦
缶ビールの登場には、現代の消費者ニーズに合わせた利便性が大きな要素となっています。缶は、ガラス瓶に比べて軽量で、運搬や保管がしやすく、さらに日光による品質劣化の影響を受けません。
形状としても、スーパーやコンビニなどの店舗内で、ビールの販売コーナーに陳列可能なサイズ感なので、全国どこでもシメイホワイトが気軽に手に取ることができるようになるのでは・・・と期待してしまいます。
これからますます多くのクラフトビールやトラピストビールが、瓶から缶へと移行していくことになるのではないでしょうか。
伝統的なブランドでも、缶という新しい形態を採用することによって、より多くの人々にその魅力を届けることができるようになります。シメイホワイト缶もその一例で、ビールの品質や風味はそのままに、利便性を高めた新しいスタイルの提案となっていくと感じます。
味わいの違いに大注目
今回は、缶と瓶の味わいの違いを検証しました。
なんと、缶と瓶では、味わいがとても違うのです。
缶のシメイホワイトは、瓶のシメイホワイトに比べて飲みやすさが非常に際立っています。8%というアルコール度数を感じさせない軽やかな口当たりで、フレンドリーな気軽さを持ちながらも、シメイ特有の豊かな味わいはしっかりと感じられます。このため、シメイビール初心者にも親しみやすく、コアなベルギービール愛好者にも新たな楽しみ方を提供してくれることでしょう。
シメイホワイトが購入可能なサイトは数多くありますが、ベルギービール専門サイトをご紹介いたします。
ベルギービールJapan
CHIMAYの公式サイトはこちら
動画でも楽しくご紹介しています
シメイホワイトの缶ビールは、手軽に本格的なトラピストビールを楽しめる新しい選択肢を提供してくれます。その軽やかで飲みやすい味わいは、シメイファンのみならず、ビールをもっと楽しみたいと思っているすべての人々にぴったり。これからもシメイビールがどこでも気軽に味わえる時代が訪れることを、ビール愛好者としては楽しみに待ちたいところです。
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