7年ぶりのビール新ブランド「アサヒ ザ・ビタリスト」4月新発売!
アサヒビールは2月21日、事業方針説明会において、7年ぶりのビール新ブランド「アサヒ ザ・ビタリスト」を発表。スーパードライは新たな挑戦として4℃未満のキンキンに冷えた辛口のうまさをアピール、さらなる市場シェアの拡大を目指します。

画像提供 アサヒビール
コロナ禍を経て、ボリューム追求型から価値追求型のValue経営へ。
2024年は、「アサヒ生ビール」ブランド(通称”マルエフ”・黒生)の「日本のみなさん、おつかれ生です。プロジェクト」や、東京・銀座での没入型コンセプトショップ『SUPER DRY Immersive experience』、「アサヒゼロ」の全国発売、「未来のレモンサワー」の発売など、新価値創造のための取り組みがありました。
2025年は、Value経営のさらなる進化・深化を目指していきます。
2月21日に開かれたアサヒビールの2025年事業方針説明会から、ビール関連のニュースをお伝えします。
目次
「アサヒ ザ・ビタリスト」新発売
スタンダードビールとして7年ぶりの新ブランド『アサヒ ザ・ビタリスト』を4月15日から発売します。

(画像提供 アサヒビール)
ビタリスト(BITTER-IST)は「苦み愛好者」の意、「Asahi」ロゴを270度ラウンドで大きく配置、王道感・定番感を表現しています。
アサヒビールによると、酒税法改正によりビール購入者が増加し、その約7割は1週間に350ml缶を6本以上飲むヘビー・ミドル層です。
そのヘビー・ミドル層の約6割がビールに“苦み”を求めているといいます。
「アサヒ ザ・ビタリスト」は、ホップの一部に、爽やかな香りと苦みが特長の「タラス」と「ヘルスブルッカー」を使用、また「スーパードライ」でも使用している「318号酵母」により、スッと消えるスッキリとした後味が特長です。
柑橘の皮のような香り、爽快な苦み、すっきりした後味。アルコール度数は6度と少し高めですが、爽快な飲みごこちで、もう一口飲みたくなります。
容量 350ml/500ml
Alc. 6%
発売日 4月15日
発売地域 全国
店頭想定価格 350ml :237円前後/500ml:310円前後
「消費者がビールを飲み分けるようになった。『苦み』も選択肢の一つにしてほしい」
——梶浦瑞穂マーケティング本部長
これから全国の主要都市において、アサヒビール史上最大規模の交通広告、TVCMなどで、かなり目に触れる機会が多くなることでしょう。
日本中に”キンキンのDRY”を。
2026年の酒税法改正、2027年の「発売40周年」に向けて、本年は新たな挑戦を開始します。
飲食店における「スーパードライ樽生ビール」の年間消費量は約6億杯(400ml換算)ですが、「樽生ビール」を飲食店で飲んでいる人4000万人のうち、特にブランドを意識せず飲んでいる人は1800万人、45%にあたります。(アサヒビール調べ)
「ここで、しっかりとブランディングができれば、飲食店だけでなく、家庭でも消費が増えて活性化につながるのではないか」と、松山一雄社長は語ります。
冷やすほどにキレ冴える、辛口(生)
アサヒビールの調査では、「生ビールに期待すること」の要素として「ビールの冷たさ」(温度)が最も重視されていることが分かりました。よく冷えたビールは、炭酸がより溶け込んで“飲みごたえ”が向上することで“キレのよさ”を感じやすくなります。
通常の6℃~8℃のものと、より冷えた状態の0℃~4℃のものとで飲み比べてみました。
(通常6℃~8℃)
(0℃~4℃)
(注ぐ前のタンブラー)
0℃~4℃のスーパードライは、新商品のオリジナルタンブラー「スーパードライ キンキン冷感タンブラー」に注ぎました。冷えたスーパードライを注ぐと、タンブラーに描かれた「辛口カーブ」が青く浮かび上がります。
手で持っても冷たさが実感できるように、熱伝導率が高く冷えやすいアルミ素材を採用、“キンキンに冷えた”「スーパードライ」を五感で体感することができます。
皆さんご想像の通りですが、飲み比べると違いははっきり。
冷やすことによって、スーパードライの特長である“辛口のうまさ”が一層引き立ちます。
飲食店認定制度「スーパーコールド認定店」
現在は、
鮮度/ガス圧の調整/ビールサーバー管理/グラスの洗浄/注ぎ方
において、基準を満たした飲食店が「うまい!樽生」認定店とされています。
これに加え、 “辛口のうまさ”をより感じられる特製のタンブラー・ジョッキを冷やして、ビールの温度を「4℃未満」で提供する店舗を「スーパーコールド認定店」とする制度を本年1月に新設。2025年内に5,000店舗の認定を目指すとしています。
一方で、エクストラコールド(-2℃〜0℃)があるわけですが、飲食店でしか味わえないビール体験、飲む側の楽しみの選択が広がりますね!
家庭でも”キンキンに冷えた”スーパードライ体感を
・数量限定『アサヒスーパードライ 示温(しおん)インキ デザイン缶』発売
温度によって色が変化する示温インキを採用した『アサヒスーパードライ 示温インキ デザイン缶』が5月20日に数量限定で発売。
冷蔵庫でよく冷やすと、缶体の「辛口カーブ」が氷をイメージした青色に変化し、冷えた状態のスーパードライであることが一目で分かります。
それと合わせて、「スーパードライ キンキン冷感タンブラー」付き商品も発売。

(資料提供 アサヒビール)
「アサヒゼロ」業務用展開開始へ
昨年、全国発売になったノンアルコールビールテイスト飲料「アサヒゼロ」は、2024年に当初目標の約3倍の販売実績を上げました。
アサヒゼロの消費者の半分近くは、普段飲めない・飲まない人たちであるという結果も出ており、3月11日には、業務用としても展開が開始されます。
「スマドリアンバサダー」認定制度を導入
2025年までに40%にすることを目標としていた「スマドリ」の認知率は、2024年に50%となりました。(アサヒビール調べ)
更なる「スマドリ」文化の浸透を目指して、「スマドリアンバサダー」を認定する社内資格制度が2月21日に制定されました。
「スマドリアンバサダー」は、アサヒビール全社員が対象で、適正飲酒や酒類業界を取り巻く環境に関する知識を、事前課題の実施や講義の受講により習得し、社内試験に合格することで認定される資格制度です。
お酒とのいい関係を長く楽しめる社会をつくる「スマートドリンキング(スマドリ)」の認知拡大と、飲酒に関するリテラシーの向上を推進するプロフェッショナルで、2030年までに全社員約3,000名の資格取得を目指します。
資格取得後は社外向けの「スマドリセミナー」をはじめとした啓発活動を通じて、
「多様性のある飲酒文化の創造」と「責任ある飲酒の推進」といった「スマドリ」文化の浸透を推進する役割を担っていく予定です。
「イノベーションによって今ある市場のパイをとるだけではなく、パイそのものを広げていく。それが私たちが目指すバリュー経営の本質です。ビール市場が活性化するのがアサヒの1丁目1番地」
——-松山一雄社長

左・松山一雄社長 右・梶浦瑞穂 マーケティング本部長
画像提供 アサヒビール株式会社
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。