[テイスティング]2013.7.20

イタリアンクラフトが今年静かなブームに!? イザック―ビアレポート(13)

イタリアのクラフトビールが静かなブームになりそうな予感。と言いながらも、以前から「静かだったらブームとは言えないのでは?」と思っていた私です。

さらに「なりそうな予感」と書いてしまいました。自信のなさの表れです。

いや、イタリアンクラフトはきますよ。たぶん。どこからが静かなブームとするかわかりませんが、メディアでも少しずつ取り上げられていますし、もしかしたらもう静かなブームと言っていいのかも。

ということで、今回はイタリアのクラフトビール界を牽引してきたとも言われるバラデン醸造所(Baladin)から、イザック(Isaac)というベルジャンホワイトをご紹介。

Isaac

Isaac

バラデン醸造所は1996年創業で、その歴史はブルーパブから始まっています。最初に造られたのがスーパー(Super)というアンバーな色合いのビールと、このイザック。現在は、ウェブサイトで確認できるだけでも15種類を醸造しています。

で、イザックを注いでみると、泡がモリモリ。「おお、ものすごいやる気だ」と思いきや、消えるときはあっさり。グラスを近づけると、ベルジャンホワイトらしいコリアンダーやオレンジピールの混じった香りが感じられます。一口飲むと、クリーミーで軽やかな液体が喉を通りすぎ、後味もすっきりしています。もともとベルジャンホワイトの苦味はあまり感じられないものですが、イザックはほとんど感じられません。IBUは8.5で、ベルジャンホワイトの中でも低めです。

炭酸も弱めなので、すいすい胃袋に吸い込まれていきます。かなりの飲みやすさです。ビールが苦手な人はもちろん、ベルジャンホワイトが苦手な人にも一度飲んでもらいたいビール。

イタリアンクラフト、きますよ。

BJA1期生 富江弘幸

 

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イタリアベルジャンホワイト

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
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浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
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